イニシア三鷹【お馴染みの南口駅近×普通借地権】4階55㎡5,998(坪単価363万円)

イニシア三鷹。

所在地:東京都三鷹市下連雀3-298-18(地番)
交通:三鷹駅徒歩5分
用途地域:商業地域
階建・総戸数:10階建、26戸(非分譲4戸含む。他分譲対象店舗1戸)

禅林寺通り沿いに位置した普通借地権物件(※)になります。
読者の方はよくご存知のように三鷹駅南口界隈は借地権物件が非常に多く、当物件の地主はその通りの先にある禅林寺とのことです。
(ご参考:ブログ内検索「三鷹 普通借地権」)

敷地面積370㎡ほどしかない小規模物件な上に借地権、また、武蔵野市側になる北口の駅前とは異なり南口は借地に限らず物件数も豊富なので駅徒歩5分とは言え、希少性を感じることはありません。

禅林寺通り沿いは三鷹通り沿いなどとは異なり落ち着きがあるのは好材料ではあるものの、禅林寺通りは細く、その向かいの12階建のシェルゼ三鷹禅林寺通りとお見合いになるポジションでもありますからね。

そのように三鷹駅の駅徒歩5分圏内としては落ち着きのあるポジションではあるものの、かなりの小規模物件ということもあってか30㎡台と50㎡台のみで構成されたコンパクト物件でファミリータイプが中心となることの多いイニシアシリーズでは珍しいケースになります。

30㎡そこそこのプランばかりだったイニシア新宿早稲田に次ぐコンパクト色の強い物件と言えるでしょうね。

公式ホームページ
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お部屋は55㎡の2LDK、北東角住戸です。北側隣接地は5階建のマンションなのでこの階だと視界が近いところで塞がれてしまいます。また、主開口部のある東側はその12階建のシェルゼとお見合いですし、魅力的なポジションとは言い難いでしょう。建物自体は道路からわりとセットバックした位置に建てられ、エントランスアプローチ周りに植栽も施されるなどしている点は評価出来る点ではありますけれどもね。

間取りは50㎡台中盤の一般的な大きさの2LDKですが、1フロア3戸のうち残りの2戸は30㎡台になっているのでこれでも物件内ではダントツで大きなものになります。

LDの入口付近でアプローチをクランクさせており、LDの入口付近に実質的な廊下部分が大き目に混入してしまっているあたりは効率的とは言えないのですが、共用廊下側の柱までアウトフレーム化しているあたりは”やさしいシカク”で知られるイニシアシリーズらしさを感じることができ好感が持てます。

「連窓サッシ×トールスライドウォール」を採用したLDと洋室2周りの設計も良いですし、派手さはないながらも整った印象を受けるプランでしょう。

坪単価は363万円。近年の借地権物件プレミスト三鷹(2018年、駅徒歩9分、平均坪単価約340万円)やリビオ三鷹ステーションレジデンス(2016年、駅徒歩3分、平均坪単価約325万円)と比べしっかりと高くなっており(当物件の平均坪単価は370~380万円ぐらいでしょうか)、囲まれ感の強いポジションであることを考えても少々強気な印象になるでしょう。

流石に近年分譲された所有権物件よりは幾らかこなれてはいるものの、地代(※)に加え譲渡時の承諾料(詳細は次記事)が設定されているあたりも気になるところです。
※地代は現状「未定」となっていますが、「底地権者である禅林寺が土地の公租公課の3倍を上限に地代を決定。近々、住職に確認予定」とのことで、地主負担額の「3倍」はごくごく一般的ですので、近隣借地権物件(月額100円/㎡前後)と大差のない水準になるのではないでしょうか。

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