フォレセーヌ渋谷富ヶ谷【離れた位置に5基のエレベーター】4階106㎡20,580万円(坪単価644万円)
続けて、フォレセーヌ渋谷富ヶ谷。
設計は松田平田設計、施工は戸田建設です。
戸田建設はスーゼネでこそないものの、森トラストの高額物件らしく”一流どころ”が起用された形ですね。
フォレセーヌ赤坂檜坂は低層でも免震構造が採用されていたわけでこの物件もスケール感や価格帯からすれば免震でもおかしくなかったのですが、地盤の良い高台ですし違和感はないでしょう。
なお、当物件は前回の記事で書いたように敷地面積5,000㎡超という一低エリアでは稀なスケール感を有しており、デザイン、ランドプラン共に見所があります。
まず、デザイン面から言うと、敷地北側メインゲートからメインエントランスに至る設えが絶品ですね。
従前この地には代々木テラスアパートメントがあったのですが、そもそも代々木テラスアパートメント自体が日本旅館をリノベーションして生まれたもので、その入口には立派な門構えがありました。
当物件の門構えはその当時のような”和”の趣はないですし、新たなものに造り変えるのであればそこに拘る必要もなかったようにも思うわけですが(ゲートの位置に拘らなければエントランス前に車寄せを設けることが出来たかもしれない)、そのゲートからエントランスまでのアプローチは両サイドに趣豊かな石積みや枝垂れ桜(既存樹)があり、歴史ある5,000㎡超の敷地に誕生する物件ならではの風格を感じることが出来るでしょう。
建物の外観自体はこのクラスの物件としてとりわけ印象に残る類のものではありません。ただ、外壁のベージュ系タイルには枝垂桜色の骨材を混ぜるなど、随所に繊細さを感じますね。
そして、ランドプランにおける最大の特長ないし当物件の最大の特長といっても過言でないのが7基のエレベーターによるプライバシー面に最大限配慮した動線設計になります。
ザ・レジデンス六本木において、そこそこのスケールのあるタワマンながらも共用施設らしい共用施設を設けていなかったことからも分かるように、共同住宅でありながらもプライバシー面への配慮を最大限に高めているあたりは森トラスト物件の大きな特徴になるはずです。当物件は総戸数70戸ながらエレベーターを離れた位置に5基(住戸階行き)設けており、エレベーターに向かう際に人と遭遇するケース、エレベーターで相乗りになるケースを可能な限り排除した設計になっているのです。
フォレセーヌ赤坂檜坂にあったようなプライベートガレージ付住戸こそありませんが(プライバシーという点で最高レベル)、そこいらへんの物件とは一味も二味も違うスペシャルなものと言えるでしょうね。
エントランスホール周りはプライバシー性を高めたこともあってか敷地面積5,000㎡超のスケールのわりにこじんまりとしているのはちょっと残念ではありますけど、そのようにすることでプライバシー性を高める意図もあるのだと思います。
前回のフォレセーヌ渋谷富ヶ谷。
公式ホームページ

お部屋は106㎡の2LDK、東向き中住戸です。道路の向かいが戸建ばかりとなった一低エリアらしい落ち着きがあり、この階(道路から見ると一般的な3階ぐらい)だと視界抜けも出てきますね。
西側にもしっかりとした開口部とバルコニーが設けられた両面プランで、そこからは中庭の緑を望むことも出来ます。
間取りはセンターインの玄関が特徴で、玄関周りの広がりがありながらもこういった面積帯のプランながら非常に効率性が高い点は特筆すべきレベルだと思います。
水回りが玄関に近すぎるのは少々気になるところではあるのですが、中住戸ながら幅のある開口部が魅力的ですし、専有面積以上の空間的な広がりが得られることでしょう。
坪単価は644万円。平均専有面積120㎡超の物件内の100㎡ちょっと(一般的には大きいが物件内では小さめ、かつ、ポジション的にも物件内では中ほど)という立ち位置は、一般的なデベロッパーの物件ではなかなかないケースなので妥当な単価を論じるのは簡単ではありません。
ただ、中住戸ながらもプラン的な魅力も窺えるものですし、一般的に100㎡超の豊かなプランでこのぐらいの単価帯で収まるケースは少ないのである程度ご予算に限りがありつつも面積を最重視したい方には悪くない水準と言えるでしょうね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機(ボッシュ)、トイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、全室ビルトインエアコン、大判大理石の玄関床、タイル貼の洗面室床・トイレ床、コンベック、突板フローリングなど単価帯なりの充実したしたものです。
管理費は575円/㎡。ディスポーザー付の内廊下、さらに、コンシェルジュサービス、24時間有人管理、各階ゴミ置場、そしてエレベーターも上述のようにたくさんありますのでスケールのある物件であることを加味してもこの水準はリーズナブルな印象になるでしょう。
それでも一般的な物件と比べたら高いですが、こういった属性・サービスの物件でのこの水準は魅力があると思います。
駐車場は全57台で、平置は来客用(2台)だけで、残りの55台が機械式になります。
プライベートガレージ付住戸もあったフォレセーヌ赤坂檜坂は全てが地下平置駐車場でしたので、この物件の敷地面積や規模からすると機械式のみというのは残念ですね。
機械式だとどうしても待ち時間が生じますし、プライバシーという観点からもさっと出入りできる平置が無難なので、全台とは言わずともある程度平置に出来ていると良かったのだと思います。
設計は松田平田設計、施工は戸田建設です。
戸田建設はスーゼネでこそないものの、森トラストの高額物件らしく”一流どころ”が起用された形ですね。
フォレセーヌ赤坂檜坂は低層でも免震構造が採用されていたわけでこの物件もスケール感や価格帯からすれば免震でもおかしくなかったのですが、地盤の良い高台ですし違和感はないでしょう。
なお、当物件は前回の記事で書いたように敷地面積5,000㎡超という一低エリアでは稀なスケール感を有しており、デザイン、ランドプラン共に見所があります。
まず、デザイン面から言うと、敷地北側メインゲートからメインエントランスに至る設えが絶品ですね。
従前この地には代々木テラスアパートメントがあったのですが、そもそも代々木テラスアパートメント自体が日本旅館をリノベーションして生まれたもので、その入口には立派な門構えがありました。
当物件の門構えはその当時のような”和”の趣はないですし、新たなものに造り変えるのであればそこに拘る必要もなかったようにも思うわけですが(ゲートの位置に拘らなければエントランス前に車寄せを設けることが出来たかもしれない)、そのゲートからエントランスまでのアプローチは両サイドに趣豊かな石積みや枝垂れ桜(既存樹)があり、歴史ある5,000㎡超の敷地に誕生する物件ならではの風格を感じることが出来るでしょう。
建物の外観自体はこのクラスの物件としてとりわけ印象に残る類のものではありません。ただ、外壁のベージュ系タイルには枝垂桜色の骨材を混ぜるなど、随所に繊細さを感じますね。
そして、ランドプランにおける最大の特長ないし当物件の最大の特長といっても過言でないのが7基のエレベーターによるプライバシー面に最大限配慮した動線設計になります。
ザ・レジデンス六本木において、そこそこのスケールのあるタワマンながらも共用施設らしい共用施設を設けていなかったことからも分かるように、共同住宅でありながらもプライバシー面への配慮を最大限に高めているあたりは森トラスト物件の大きな特徴になるはずです。当物件は総戸数70戸ながらエレベーターを離れた位置に5基(住戸階行き)設けており、エレベーターに向かう際に人と遭遇するケース、エレベーターで相乗りになるケースを可能な限り排除した設計になっているのです。
フォレセーヌ赤坂檜坂にあったようなプライベートガレージ付住戸こそありませんが(プライバシーという点で最高レベル)、そこいらへんの物件とは一味も二味も違うスペシャルなものと言えるでしょうね。
エントランスホール周りはプライバシー性を高めたこともあってか敷地面積5,000㎡超のスケールのわりにこじんまりとしているのはちょっと残念ではありますけど、そのようにすることでプライバシー性を高める意図もあるのだと思います。
前回のフォレセーヌ渋谷富ヶ谷。
公式ホームページ

お部屋は106㎡の2LDK、東向き中住戸です。道路の向かいが戸建ばかりとなった一低エリアらしい落ち着きがあり、この階(道路から見ると一般的な3階ぐらい)だと視界抜けも出てきますね。
西側にもしっかりとした開口部とバルコニーが設けられた両面プランで、そこからは中庭の緑を望むことも出来ます。
間取りはセンターインの玄関が特徴で、玄関周りの広がりがありながらもこういった面積帯のプランながら非常に効率性が高い点は特筆すべきレベルだと思います。
水回りが玄関に近すぎるのは少々気になるところではあるのですが、中住戸ながら幅のある開口部が魅力的ですし、専有面積以上の空間的な広がりが得られることでしょう。
坪単価は644万円。平均専有面積120㎡超の物件内の100㎡ちょっと(一般的には大きいが物件内では小さめ、かつ、ポジション的にも物件内では中ほど)という立ち位置は、一般的なデベロッパーの物件ではなかなかないケースなので妥当な単価を論じるのは簡単ではありません。
ただ、中住戸ながらもプラン的な魅力も窺えるものですし、一般的に100㎡超の豊かなプランでこのぐらいの単価帯で収まるケースは少ないのである程度ご予算に限りがありつつも面積を最重視したい方には悪くない水準と言えるでしょうね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機(ボッシュ)、トイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、全室ビルトインエアコン、大判大理石の玄関床、タイル貼の洗面室床・トイレ床、コンベック、突板フローリングなど単価帯なりの充実したしたものです。
管理費は575円/㎡。ディスポーザー付の内廊下、さらに、コンシェルジュサービス、24時間有人管理、各階ゴミ置場、そしてエレベーターも上述のようにたくさんありますのでスケールのある物件であることを加味してもこの水準はリーズナブルな印象になるでしょう。
それでも一般的な物件と比べたら高いですが、こういった属性・サービスの物件でのこの水準は魅力があると思います。
駐車場は全57台で、平置は来客用(2台)だけで、残りの55台が機械式になります。
プライベートガレージ付住戸もあったフォレセーヌ赤坂檜坂は全てが地下平置駐車場でしたので、この物件の敷地面積や規模からすると機械式のみというのは残念ですね。
機械式だとどうしても待ち時間が生じますし、プライバシーという観点からもさっと出入りできる平置が無難なので、全台とは言わずともある程度平置に出来ていると良かったのだと思います。
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