ザ・パークハウス駒沢レジデンス【最大奥行2.35mのバルコニー】3階68㎡8,398万円(坪単価406万円)

続けて、ザ・パークハウス駒沢レジデンス。

設計・施工は大豊建設、デザイン監修は林国美&アトリエRです。

「林氏×ザ・パークハウス」というとザ・パークハウス二子玉川ガーデンザ・パークハウス経堂レジデンスで用いられていた"特殊塗装(つまり、タイル仕上げではない)"が印象的な仕様ではあるのですが、当物件は林氏らしい白を基調としつつもタイル使いを基本とし、バルコニー周りの垂直方向に自然石を用いたアクセントも設けるなど、個性を意識しつつも万人ウケするものを心掛けた印象がありますね。

バルコニーのうち奥行2.35mある外観上凸になった部分にはバルコニー床の側面から立ち上がるガラス手摺を採用したことで見た目の透明感が増していますし、ガラス自体も乳白色から上部に向かって透明になるグラデーションタイプが採用されているのも印象的な物件です。

総戸数69戸というそこそこのスケールを有していることを考えればエントランスホールのデザインや空間設計にもうひと工夫欲しかった思いもあるものの、エントランス周り(西側道路沿い)の植栽は豊かですし、エントランスホールの奥に小さいながらも中庭空間があるあたりも評価出来る点の1つでしょう。

前回のザ・パークハウス駒沢レジデンス

公式ホームページ
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お部屋は68㎡の3LDK、西向き中住戸です。北西角住戸の南隣になるお部屋で、西向き中住戸の中では北寄りに位置しているので東京電力のビルの影響は小さい方にはなります。ただ、フロア面積的にもかなり大きなビルなので存在感は強いですし、南西方向を塞がれる形になるので日照への影響も少なくないでしょう。
道路を挟んでのものですし、道路の手前に当物件の敷地内の緑が望めるのは良い点ですけどもね。

間取りは70㎡に満たない物件内で小ぶりな3LDKになりますが、それを加味したのか柱がとてもきれいにアウトフレーム化されていますし、田の字ベースながらもなかなか整ったプランという印象です。

当物件の売りの1つである最大奥行2.35mのバルコニーに加え、LD側だけでもサッシ3枚分ある連窓サッシが採用されているのでLD周りの空間的な広がりは一般的な68㎡とは似て非なるものと思います。
当物件はその奥行のあるバルコニーでのテレワークやグランピングをアピールしており、流石にそれはちょっと頑張り過ぎな印象にはなりますが…。
バルコニーが心地よい季節は限られていますし、もちろん天候にもよりますのでそこを室内のように日常使い出来ますよ、というのはちょっと違う気がするのです…。

また、ウォールドアの方立てがやや大き目なのは気になる点の1つではあるものの、LDKで14.1畳というのはこの面積帯の3LDKであることを考えれば大きいですし、効率性の高いプランだけあって収納や浴室(1418)などもしっかりとしているあたりは好感が持てますね。

坪単価は406万円。上述のように南西方向からの日照が芳しくないポジションなのでリーズナブルな印象はありません。ただ、こういったエリアで400万円そこそこの水準(ファミリータイプが8,000万円ほど)ならば、ニーズは少なくなく、柱を完全にアウトフレーム化した効率性の高いプランになるので単価は幾らか割り引いて考えるべきだとも思います。

ちなみに、第一期は47戸を供給しておりなかなか好調のようですね。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板など違和感のないものです。バルコニーに力を入れた物件だけあってスロップシンクも付いていますね。

管理費は235円/㎡。ディスポーザー付ながら外廊下ということもありリーズナブルな水準です。坪単価400万円超の価格帯の物件としてはシンプルに安い水準で(物件価格(購入者の支払能力)に比例するのが現実)、ファミリータイプ中心の総戸数69戸という程よいスケールが功を奏しているように思います。

駐車場は全20台で身障者用を含む2台のみが平置、残りの18台が機械式になります。

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