アーデルディア西横浜【これまでのアーデルとは印象の異なるデザイン】2階46㎡3,948万円(坪単価287万円)

続けて、アーデルディア西横浜。

設計は平山建築企画・前田設計室、施工は多田建設です。現在分譲中のフォーユー(とNTT都市開発のJV)の物件ウエリスアーデル湘南平塚と同じ組み合わせですね。

前回の記事でも書いたように高さ限度31m(第7種高度地区)の10階建なので普通に二重床が採用されており(プレシス横浜中央の11階建での二重床は異例です)、スラブ厚も210mmということで一般的な200mmよりも気持ち程度ですが厚くなっています。

デザインに関して言うと、アーデルシリーズはとりわけデザインに力を入れる印象がないですし、直近のウエリスアーデルもシンプルな感じだったのでここも…と思っていたのですが、意外にも良い感じですね。

バルコニー周りに不規則なグリッドを施した外観は端正な佇まい、また、縦横格子上のブラックフレームがあしらわれたガラス面豊かなエントランス周りの空間もかなり垢抜けたものと感じます。

"ギリギリの11階建"を実現したプレシスとは異なり1階(共用階)の階高にはかなりゆとりがあり、エントランスの天井高が3.5mあることで空間的な豊かさも十分ですね。

当物件はフォーユーの物件としては珍しいコンパクト設計(全戸30~40㎡台)で、単身女性をメインターゲットにしているのですが、そういったあたりがデザイン性を追求する原動力の1つになったのかもしれません。

前回のアーデルディア西横浜

公式ホームページ
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お部屋は46㎡の1LDK+S、東向き中住戸です。東側は平地の駐車場になっているので現状は低層階でも悪くないものの、接道しているわけではないので将来的なリスクは不可避でしょう。

間取りは先ほどの2LDKよりもさらに小さい実質2LDKで、一言で言ってしまえば”今風”なプランなのですが、こういった2LDKとしては珍しくLDKと洋室を縦に並べていないのは珍しい点でしょうね。

バルコニー側に洋室を持ってくるのではなく、LDとキッチンをバルコニー側に並べたことで洋室が行灯部屋になったケースになります。

共用廊下側の居室は建築基準法上の採光基準の関係でサービスルームになっているわけですし、もう1室の洋室も行灯部屋という設計は好みの分かれるところでしょう。

ただ、窓のある明るいキッチンは魅力的ですし、こういったプランがあるあたりからも女性を意識し、女性をメインターゲットにした物件であることが窺えますね。

やはり収納は充実していますが、廊下は長めなので居室畳数が小さめな点には注意が必要でしょう。

坪単価は287万円。東海道向きの南向き住戸のように日照時間や前建との離隔がイマイチなためか単価は抑えめです。

ただ、目立って安い水準ではなく、東側正面方向の将来的な不確実性が高いことを考えるともっと頑張って欲しかった印象ではありますね。

設備仕様面は、小規模なのでディスポーザーはないですし、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターのないシンプルなものです。ただ、床暖房は普通に付いていますし、全戸30~40㎡台なので食洗機がないのも違和感はないでしょう。

管理費は197円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、総戸数60戸とは言え全戸30~40㎡台という小ぶりなスケールの物件であることを考えればリーズナブルな方だと思います。

駐車場は全13台で身障者用の1台のみが平置、残りの12台は機械式になります。

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