ピアース湘南辻堂【この立地とは言えども立派なお値段】2階35㎡3,510万円(坪単価329万円)

続けて、ピアース湘南辻堂。

設計はコモン・リンクとビッグプランニング、施工は東亜建設工業、そしてデザイン監修は南條設計室です。

南條設計室の山形氏×ピアースは、ここ最近のピアースで頻出の組み合わせで、ピアース武蔵小杉ピアース東京尾久ピアース自由ケ丘レジデンスとエリア・価格帯問わず実績があります。

その前のピアース祐天寺は小規模ながらかなりデザイン面でのインパクトのあった物件で、そういった”ディアナコート顔負けのピアース”と比べてしまうと少々淡泊な印象ではあるものの、ガラス面の豊かさやマリオンの設え、さらに基壇部に採用されたコンクリ打放しなどもモリモトらしさ南條設計室らしさを感じることが出来ますね。

敷地面積400㎡に満たない小さな敷地ではあるものの、敷地形状が功を奏し、エントランス前にそこそこのゆとりあるアプローチ空間が実現出来ているのも良い材料になるでしょう。

エリア的にはとても立派な単価帯となった物件ですのでもっと共用面での特色があって欲しかったという思いもなくはないものの、この小ぶりなスケールでは難しいですし、立地だけでも十分に注目を浴びる物件ですからね…。

前回のピアース湘南辻堂

公式ホームページ
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お部屋は35㎡の1LDK、南向き中住戸です。全戸南向きとなる当物件から南方向は先ほどの記事で書いたように、海まで高い建物がありません。

道路の向かい南側は、南に向かって一直線に308号が伸びているので(北口側への連絡通路の入口などを含む)、こういった低層階でも視界抜けが出てくる良好なポジションですね。

間取りは物件内で最も小さなもので、1LDKとしても小ぶりな方になります。

前回の記事で書いたように、南面的な魅力を考えれば全体的にもっと大きな面積帯のお部屋が多くして欲しかったという思いもあるのですが、コンパクトニーズも旺盛な駅徒歩3分ですし、リモートワークが中心でおうち時間が長い単身の方にとってはかなり魅力的な条件になるでしょうね。

冬場でも天気の良い日は暖かいでしょう(ちなみに、間取り図上は床暖房がないみたいに見えますが、付いています。念のため(笑))。

LDKの入口付近は動線部とキッチンが一体化した形になっており、そのスペースの面積消費がかなり大きくはなっています。
そのため、LD単体では少々手狭な印象ではあるものの、主寝室の扉はわりとしっかりと開け放てるタイプになっているので専有面積なりかそれ以上の空間的な広がりが得られるあたりもポイントでしょうか。

柱の食い込みはなくとも梁の食い込み(柱と柱を結ぶライン上の窓際上部に梁が出ている)はあり、その影響で引き戸の方立てが大き目になっているのはちょっと残念ですけれども。

坪単価は329万円。グロスの嵩まない35㎡という小さな面積ゆえに単価は強めです。ただ、55㎡や70㎡のプランに比べるとそのように柱の食い込みによる面積消費が少なくなっているのでそういった点を加味すれば違和感のある差ではないですね。

前回の記事で書いたように貴重な立地とは言え全体的にやや強めの単価設定という印象ではありますが…。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーはありませんが、食洗機、フィオレストーンのキッチン天板、トイレ手洗い器に加えタイル貼の廊下も採用されたモリモトらしさのあるものです。

管理費は292円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下を採用した小規模物件ですので300円未満ならば悪くないでしょう。

駐車場は身障者用の1台のみで平置になります。

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