ネベル赤羽【このシリーズらしいデザインと水回り】31㎡3,768万円(坪単価403万円)

続けて、ネベル赤羽。

設計は現代綜合設計、施工は山田建設です。

最大のポイントはエントランスホール脇に設けられたリビナーズベースという共用施設でしょうか。中央にミニキッチンも備わった多彩な用途に使える憩いの空間で30㎡台中心の総戸数64戸の物件としてはなかなか見ることの出来ないものです。

2018年に分譲されたインプレストコア赤羽は、大半が33~42㎡というコンパクトな総戸数70戸ながらパーティールームも兼ねたそこそこの広さのあるラウンジが用意されていたのが珍しかったので印象に残っているのですが、当物件もそれに近いものがありますね。

また、デザイン面にも特色があります。
ネベルシリーズはエッジの効いたデザインを採用することが少なくなく、当物件もエントランス周りを中心に凝ったものになっています。
そのようにスケールのある物件ではないので空間的なゆとりは感じにくいものの、斜めにカットされた意匠性豊かなタイル貼の壁面が素敵なエントランスですね。

外観は特筆すべきレベルにはないものの、ブラウンを基調としたシックなトーンなのでスケールのわりには存在感がありそうですね。

前回のネベル赤羽

公式ホームページ
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お部屋は31㎡の1LDK、西向き中住戸です。道路の向かい北西~西方向に8階建のセザール赤羽がありますが、南西方向は3~4階建の低層建物になるのでこの低層階でも日照を得ることが出来ます。
赤羽駅徒歩5分の低層階としてはけして悪くないでしょう。東本通りに背を向けているので駅徒歩5分にしては落ち着きもありますね。

間取りは最も小さくはないものの物件内で小ぶりな1LDKになります。

30㎡ちょっとしかありませんので居室畳数はやはり小さくはなりますが、良好な専有部形状が功を奏した居室配置は評価出来る点だと思います。

先ほどの記事で言及したように全方位に住戸を設けたことで各プランのスパンがしっかりと確保出来た物件で、30㎡ほどでこのレベルのスパンに出来ているケースは多くないのです。

柱の影響でベッドルーム側の開口部が小さいのは残念です。しかしながら、LDとベッドルームを無理なく横並びに出来たことで引き戸を開くことによる一体的、かつ、柔軟性の高い利用が可能になっていますので、専有面積以上の使い勝手が期待出来ますね。

とは言え、LDKは8畳ほどしかないので、キッチンはオープンとするのではなく壁向きにしてしまった方が空間効率が上がったような気はしますけれども…。

坪単価は403万円。先ほどのようなファミリータイプとはグロスが大きく異なることもあり低層階でも400万円を超えています。

ルフォンリブレ赤羽(20~30㎡台中心)の低層階よりも1割以上高い水準で、やはり強い印象にはなるでしょうね。

立地的なところからするとこういったお値段設定になるのも分かるのですが、当物件は30~32㎡台という狭いレンジに8割近くの住戸が集中しているのでこの面積帯・価格帯がピンポイントとなる需要を相当数集める必要がありますし、こういった1LDKとしてギリギリの小さな面積に絞ったからこその単価設定であるのは言うまでもないでしょう(35㎡以上ではこの単価設定は厳しい)。

設備仕様面は、30㎡台中心の総戸数64戸ですのでディスポーザーがないのは当然といったところですが食洗機がついていないのは残念です。

ただ、デュポン社製の質感の良い人造石の水回り天板、キャビネットタイプのトイレ、フラットラインLEDの浴室照明、そして廊下床までのタイル貼と言うことで単価帯なりの部分もありますね。

また、このシリーズならではの浴室テレビやマイクロバブルトルネード浴槽など水回りが充実しているのも大きな特長になります。

管理費は272円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下ですしスケール的にも小ぶり(ファミリータイプ中心の物件に換算すると総戸数30〜40戸程度のスケールでしかない)であることを考えればリーズナブルですね。

駐車場は身障者用のみが平置、残りの6台が機械式になります。

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