プラウド千歳烏山アベニュー【貴重な南向き×クセの強い狭小プラン】2階65㎡5,748万円(坪単価293万円)

続けて、プラウド千歳烏山アベニュー。

設計はGA建築設計社、施工は共立建設です。
GA建築設計社のプラウドでの実績はプラウド北浦和が確認出来るぐらいなのですが、他社物件では近年、ブランズタワー所沢ザ・パークハウス川口本町などの実績がありますし、埼玉エリアを中心に存在感を高めている設計会社になります。

設計・デザイン面において当物件の最大の特徴となるのはやはり”曲面設計”でしょう。
前回の記事で取り上げた角住戸は千歳通り沿いではなく、曲面設計になっているのは南東側道路に面したところになるのでそんなに目立ちはしないものの、千歳通り沿いに面したエントランス(ラウンジ)の窓ガラスもR形状になっていますし、エントランスの逆L字のようなキャノピーも存在感がありますね。
プラウドシティ東雲キャナルマークスで大々的に曲面設計を採用した野村不動産らしいデザインとも言えます。

第二種高度地区で高さが出せない7階建の物件ですので空地率は47%ほどと低めではあるものの、敷地面積2,100㎡超のそこその大きさがあることで千歳通り沿いにはインターロッキング敷の遊歩道が施されますし(少なくとも物件の前だけは快適な歩道があります)、スケールを活かした共用面での魅力も備えた物件になります。

敷地南側頂点部分に従前よりこの敷地にあったモチノキをシンボルツリーとして配置しているあたりも素敵ですね。

前回のプラウド千歳烏山アベニュー

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2021-3-21_10-36-16_No-00.png
お部屋は65㎡の3LDK、南向き中住戸です。先ほどの角住戸の南西側に隣接するポジションとなる中住戸で、物件内では”主開口部が最も真南に近い”プランの1つになります。

千歳通りに面してこそいませんが、近いところにはなるので静かな環境とは言えないものの、道路の向かい南側はマンションの3階建部分になりますのでこの階でも圧迫感などはなく日照も良好です。

間取りは正確には65㎡にわずかに満たない3LDKとしてはかなり小さなもので、61㎡の3LDKすらあったプラウド住吉や中住戸が全て60㎡台の3LDKだったプラウド川崎ガーデンテラスほどではないながらも”基本的には他社よりも豊かな面積設定がなされることの多い3LDK中心のプラウド”ではかなり面積を絞ったケースと言えるでしょう。

外廊下設計であるにもかかわらず、洋室1室が行灯部屋になっていますし(※)、スパンのわりに開口部幅が小さな設計も気になるところではあるでしょうね。
※南東向きの棟と南西向きの棟がV字に配棟された物件で共用廊下側の開口部は採光がままらないのでこのような行灯部屋ありのプランニングにしたのでしょう。

洋室2と3の扉周りは昨今のプラウドの一部の住戸で見かけるもので、連続する扉に加え洋室2の収納が可動タイプになっていることで柔軟性のある使い方が可能になっているのは魅力的な点でしょう。
ただ一方で、バルコニーはかなり小さめですし、収納も少な過ぎなのはやはり気になりますね。

玄関をクランクイン設計にしているあたりは良い点ではありますが、真南に近いポジションとプランがフィットしているとは言い難い印象でもあるのかなと。

坪単価は293万円。上述のようにV字配棟の物件内では貴重な主開口部が”真南”に近いプランであり、低層階でも日照が良好という意味ではまずまずの単価水準なのだとは思います。

ただ、そのように面積及びプランにかなりクセがあり特に開口部とバルコニーが小さいという難点あってのお値段設定という印象ではありますかね。

南東向き(日照時間が短め)や南西向き(西向きに近く千歳通り沿い)との単価差がほとんどないので日照重視の方にとっては魅力的ですがプラン面では劣っているように思います。

設備仕様面は、そこそこのスケールのある物件ですのでディスポーザーがないのは残念です。
ただ、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板などそれ以外は充実しています。

管理費は304円/㎡。そこそこのスケールあってのディスポーザーなしの外廊下ですので高めです。エレベーターも普通に1基ですしね。

駐車場は全16台で身障者用の平置1台を除いた15台が機械式になります。

0 Comments



Post a comment