プレシス柏の葉キャンパス【スケールなりの特色豊かなエントランス】2階67㎡3,898万円(坪単価192万円)

続けて、プレシス柏の葉キャンパス。

設計・施工は長谷工で直床です。「プレシス×長谷工」はプレシス幕張本郷に次ぐ2物件目で、幕張本郷が登場するまではプレシスは二重床がマストな感じでしたのでちょっと残念な路線変更ではあります。

また、前回の記事で述べたようにこちらは幕張本郷のような特徴的なコーナーサッシも採用されていないのでごくごく普通の設計(プランニング)という感じですし(最大天井高2.6mは良いです)、そのようにコーナーサッシなどがないことで外観もとりわけ存在感を放つレベルにはありません。

ただその一方で、ランドプランとエントランス周りのデザインは華があり見所は少なくありません。
エリア的に総戸数161戸はとりわけ大きなものとは言えないのですが、"プレシスの161戸"という点ではプレシス本厚木レジデンスの172戸に次いで歴代プレシスの中でNo.2のスケールになりますし、そういったあたりも加味されてかランドプランなどにかなり力が入っていると感じる物件なのです。

最大のポイントとなるのが敷地東端エントランス前に設けられた緑豊かなエントランスアプローチで、両サイドの石積みと厚みのある植栽空間は毎日の行き帰りを気持ちの良いものとしてくれること確実でしょう。

その豊かな植栽に面したポジションには2面が窓となったしっかりとした大きさのラウンジがあり、エントランスホールから続く一連の空間デザインも垢抜けた印象を受けるものです。

細長い敷地形状も影響し、ゴミ置場がエントランス(駅方向)とは反対側の南西端にあるのはかなり不便で、敷地面積が大きいことをデメリットにしないような設計を心掛けて欲しかったところではあるのですが、駐車場に関してはその5,600㎡超の広大な敷地を活かした全台平置で98台分(1階住戸は目の前に専用庭の前に専用駐車場付)とまずまずの台数が確保出来ているあたりもポイントの1つになるでしょう。

前回のプレシス柏の葉キャンパス

公式ホームページ
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お部屋は67㎡の3LDK、南東向き中住戸です。低層階ですので視界抜けまでは得られませんが、道路の向かいDNPの敷地には建物の手前に厚みのある植栽がありますので、低層階でも建物ビューという感じではなくどちらかと言うと緑ビューでしょう。1階住戸には専用庭と専用駐車場があることからもお分かりのように道路までの離隔もある程度図れており、低層階でも良好なポジションですね。

間取りは70㎡に満たない物件内で小さめの3LDKで、共用廊下側の柱も普通に食い込んでいるのでファミリータイプとしてはやや手狭な印象にはなるでしょう。

ただ、洋室2はウォールドアが採用されており、LDと一体利用することで大きな空間として使うことも出来ますし、バルコニーもこの地の魅力を活かした奥行のあるものになっているので空間的な広がりという点では悪くありません。

欲を言えば連窓サッシを導入して欲しかったところではありますが…。

なお、キッチンコンロの脇にカウンターがあるのはちょっと面白い設計ですね。

坪単価は192万円。プランによっては低層階に180万円台があるので下限という感じではないのですが、下限に近い水準にはなります。

上述のように低層階とは言え日照不安はなく、緑ビューにもなりますので違和感のあるレベルではありません。ただ、2018年のジオ柏の葉キャンパス(平均坪単価約175万円)あたりと比べると大分値上がりした印象になりますし、やはりまだ分譲中のパークシティ柏の葉キャンパスサウスマークタワー(平均坪単価約215万円)がそのパフォーマンスやブランドのわりに控えめなお値段設定だったことで高く感じてしまうところはあるのでしょうね…。

設備仕様面は、総戸数161戸というスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。
また、トイレ手洗いカウンターどころか食洗機すらも付いておらず、浴室照明もブラケットタイプとなるなど全体的にコストダウン色の強いものになります。

管理費は168円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下、かつ、総戸数161戸というスケールメリットを有しているわりには高めの印象です。エレベーターは普通に2基ですし、全台平置駐車場(機械式駐車場のようなメンテナンスコストが不要。料金は900~9,900円ということでお手頃です)になっていることを鑑みるともう少しリーズナブルな水準であって欲しかったですね。

駐車場は身障者用を含む全98台で、うち11台は1階住戸の専用駐車場になります。

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