オープンレジデンシア大井町フロントコート【この間取りはちょっとないかも…】34㎡4,330万円(坪単価426万円)

続けて、オープンレジデンシア大井町フロントコート。

設計はカスケードアンドパートナーズ、施工はカシワバラ・コーポレーションです。

池上通り沿いの外観フォルムは、4つのゾーン(基壇部・低層部・中層部・上層部)でバルコニー周りの設えに動きを与えており、小規模ながらも繊細さを感じることが出来ます。近年のオプレジシリーズの傾向そのままに分譲マンションらしいものと言えるでしょう。

ただ、如何せん敷地面積200㎡ちょっとの小規模物件ですのでエントランス周りはこじんまりとしていますし、全体として"特徴"と言えるほどのものは見当たりません。

前回の記事で書いたように周囲の建物などの影響もあってか全戸北西向きとなったプランニングは少なからず難のあるものですし、立派な単価帯の物件ですので駅近以外(※)の特色が何かしら欲しかったところではあるでしょうね。
※駅徒歩3分は珍しい方ではあるが、めちゃくちゃ少ないわけではないですし、駅徒歩5分内までいれると大井町駅はそこそこの数の物件が存在しています。

前回のオープンレジデンシア大井町フロントコート

公式ホームページ
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お部屋は34㎡の1LDK、西角住戸です。南西側は11階建のリシェ大井アネックスがあり、視界は塞がれますが、北西は池上通りなので前建までの離隔は十分です。

ただ、間取りはキテますキテます…。
曲がりなりにも角住戸になるプランですのでこの開口部はあまりに…。

LDは行灯部屋ですし、洋室の開口部もこの大きさってどうなの…。
柱の食い込みもひどいですし、もう言葉が見つからないレベルの悲しいプランです。

LDKは10.1畳ということで専有面積のわりにはしっかりとした畳数ですが、読者の方ならばお分かりのようにキッチン周りの動線部での畳数消費がかなり大きく数字ほどの豊かさがないのは明らかでしょう。

洋室にはカウンターテーブルが標準で用意されていてトレンドを意識した設計になっているあたりに好感が持てたりもしますが…。

羽田新航路の騒音を考慮して窓を小さくしましたとかないよね…(笑)

坪単価は426万円。35㎡に満たない小さ目の1LDKですので利便性抜群の"駅徒歩3分"ということを考えればこのご時世なりにまずまずの単価設定という見方は出来ます。

ただ、このような非効率で魅力に欠けるプランであることを考えれば単価を相当程度割増しして考えるのが妥当なはずですのでむしろ割高とすら感じます。
以下のように超小規模であることが影響してかランニングコスト(管理費)もかなり高くて…。

設備仕様面は、小規模ですのでディスポーザーはありません。ただ、食洗機、ミストサウナ、フィオレストーンの水回り天板、トイレ手洗いカウンターなどが搭載されたオプレジ定番のもので大きな違和感はありません。

管理費は402円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下での水準ですので高いです。スケールメリットの得られない超小規模物件ですので分からんではないのですが、ランニングがここまで嵩むのであれば販売価格をもう少し抑えるなどしてバランスを取って欲しかったですね。

なお、駐車場はありません。

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