プレミアムレジデンス町屋【三信住建×IAO竹田設計らしいそつのなさ】31㎡2,800万円台(予定)(坪単価約299万円)

続けて、プレミアムレジデンス町屋。

設計はIAO竹田設計、施工はデベロッパーでもある三信住建です。

前回の記事でちらっと述べたように三信住建は大手デベロッパーとのJV実績が非常に多く、そういったあたりからもそつのない物件に仕上げてくる印象が強いです。

ここの外壁はいわゆるタイル貼ではなく、漆喰風の塗装仕上げになるのでコストダウンと言えばコストダウンなのだとは思いますが、いわゆる吹付のようなチープなものにはならないはずで、ベージュとダークグレイのカラーリングも悪くありません。

また、エントランス周りは木目調ルーバーと立体的な風合いあるボーダータイルが印象的な和モダンデザインでIAO竹田設計ならではのセンスの良さが窺えるものとなっています。

敷地面積300㎡に満たないかなりの小規模物件で、容積率500%エリアでもあることから必然的に敷地にゆとりは生まれづらく、それに伴いプランもいわゆるハーフバルコニータイプが中心になっているのは少々残念なところではありますが…。

前回のプレミアムレジデンス町屋

公式ホームページ
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お部屋は31㎡の1LK、南西向き中住戸です。南西は細い道路に接道してはいるものの、道路の向かいの建物の隣が10階建のスタジオデン町屋になっており、こういった低層階は視界面だけでなく日照への影響も小さくありません。

この敷地形状ならばこういったフロアプラン(住戸向き)になるのは仕方ありませんし、だからこその30㎡台なのでしょうが、”駅距離との兼ね合い(コンパクトであればあるほど駅距離がモノを言うことは少なくない)”で言うとやや難しいプランという印象にはなるでしょうね。

間取りは柱の食い込みを上手いこと抑えているのは好感が持てます。

しかしながら、この面積帯のプランとしてはかなり廊下による面積消費が大きく、かつ、LKがこの大きさでしかないことを考えるとオープンキッチンにしているあたりも疑問が残ります。

オープンキッチンにしてしまうとキッチン周りにデッドスペース(動線部)が生じやすくなりますし、見るからにリビングスペースは小さいですからね…。

3畳の洋室は形はまずまずですが、ウォールドアのようなLKと一体利用可能な扉設計になっていないのも残念な点です。

坪単価は予定価格で約299万円。スタジオデンの影響の強い低層階でこの水準ですので先ほどの60㎡台と比べるとかなり高いお値段設定になります。

面積が半分ほどしかなくグロス的なところで言うと分からんではないですし、ソルフィエスタ町屋(40~50㎡台のみ。駅徒歩8分/平均坪単価約315万円)あたりとの比較で言うと大きな違和感はないとは思います。

ただ、やはり駅徒歩10分を超えるか否かというのは大きな材料ではありますし、上述のように”こういったコンパクトで駅徒歩10分超”という点もやや疑問ではあるのでもう少し価格で勝負して欲しかった印象にはなるのかなと。

設備仕様面は、少規模ですのでディスポーザーはありません。また、水回りの天然石天板仕様はなく床暖房も電気式ではあるものの(ガス温水式よりも一般的にコスト安)、食洗機(30㎡台除く)やトイレ手洗器は付いていますし、浴室照明もダウンライトとなるなど大きな違和感はありません。

管理費は306円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですのでスケールメリットの得られない小規模物件なりに高めの設定と言えます。

駐車場は平置1台のみになります。

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