ヴェレーナ稲毛ザ・テラス【これってユーロデザインなの?】6階62㎡3,848万円(坪単価205万円)

続けて、ヴェレーナ稲毛ザ・テラス。

設計はイクスアーク都市設計、施工は大木建設、デザイン監修はお馴染みのインターデザインです。

バルコニーの水平ラインに直交する褐色のマリオンが非常に良いアクセントになった物件で、若干ながら"住友不動産っぽさ"も窺えるモダンなデザインですね。

ホームページには相変わらず”ユーロデザイン”と謳われており確かにエントランスアプローチサイドの石畳の床などからはヨーロッパらしさも感じなくはないのですが、長年に渡り貫かれてきた"いわゆるヴェレーナのユーロデザイン"とは大きく印象の異なるもので先日のヴェレーナ北大宮レジデンスなどもしかりで明らかに方針転換が窺えるものとなっています。

総戸数48戸という一般的なスケールの物件ですので、特別ゆとりある共用空間はないものの、エントランスホールを中庭に面した空間とすることで採光や借景という点で魅力あるものに仕上げていますし、軒裏を木目調としたキャノピーが出迎えてくれるエントランス周りのデザインも素敵ですね。

ユーロらしさが薄くなったことで”個性”は多少感じづらくはなったかもしれませんが、こういったデザインの方が万人受けするのは間違いないですし、前回の記事でもちらっと述べたようにこの単価帯の物件でこのレベルの高級感を追求するのは近年のヴェレーナシリーズならではの特徴の1つでもあると思います。

前回のヴェレーナ稲毛ザ・テラス

公式ホームページ
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お部屋は62㎡の3LDK、南東向き中住戸です。道路の向かいに戸建を中心とした低層住宅街を望むポジションで、この上層階住戸からは稲毛東公園も一望できる気持ちの良いものになります。

間取りは物件内で最も小さなタイプで稲毛の駅距離あるポジションでのこの面積帯の3LDKは狭小感が強いです。
ただ、当物件にある70㎡前後の3LDKとは異なり面積が小さい分だけ共用廊下からのセットバックが深くなっており、それに伴い共用廊下側の柱がきれいにアウトフレーム化されているのは魅力ですね。

食い込んだ柱は基本的に専有面積にカウントされているものですので、きれいにアウトフレームされ、かつ、居室形状もきれいな当プランは一般的な65㎡に近い使い勝手はあると思います。

そしてもう1つの魅力となるのがバルコニーのオープンエアスペースでしょう。折れ戸タイプのセンターオープンサッシに面したデッキ敷の見た目も魅力的な空間で、当上層階住戸からの視界と相まって非常に心地よいものになりそうです。

洋室3にかけての連窓サッシ設計も開放感を高めており、こういったあたりもこの価格帯の物件ではあまり見られない点ですね。

坪単価は205万円。70㎡前後でこの単価になるとよりルネなどのより駅に近い物件との価格帯(グロス)の被りが強くなりますが、この面積帯(ルネの60㎡台ちょっとは純粋な2LDK)だとあまり被らないのでしょう。

とは言え、単価帯はルネ(103戸という数を捌かなくてはいけないためか想定していたよりも控えめな印象)と大差ない水準になるようで、稲毛駅までの駅距離の差を考えると難しいところではありますかね。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありませんが、食洗機付、この単価帯では珍しい天然石のキッチン天板を採用するなどヴェレーナらしい特色のあるものです。
浴室照明はダウンライトではなくブラケットタイプですし、トイレ手洗いカウンターも備わっているとより特色が際立つのでもう一押し欲しかった印象ではありますが、この単価帯の物件の中では良い方になるでしょう。

管理費は199円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、総戸数48戸というけして大きいとは言えないスケールからすれば悪くはありません。

駐車場は全29台で1階住戸に隣接したプライベートパーキング7台を除いた22台が機械式になります。

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