リビオ宮崎台【リビオでは異端とすら感じるデザインとプランニング】2階72㎡6,690万円(坪単価307万円)

続けて、リビオ宮崎台。

設計は設計工房デザインシステム、施工は風越建設、さらに全体計画監修にレジデンシャルデザイン、エントランスホール・ラウンジデザインにHYBE design teamの竹田氏を起用するなど、リビオシリーズの中では珍しいほどにデザイン面に力を入れている物件になるでしょう。

昨今の日鉄興和不動産は、リビオ所沢リビオ本八幡においてフューチャリティを起用するなど以前にも増してデザイン性の高い空間を心掛けていると感じますし、会社としての方針あってこそのものだと思いますが、その上でここはその立地と価格帯(前回の記事で書いたように100㎡近い面積帯のお部屋まで設けたリビオシリーズでは稀な高額ライン)を考慮したことでさらにワンランク上のものを目指す形になったのではないでしょうか。

ランドプランにおいては敷地の傾斜を活かした大々的な石積みがとても印象的、また、その上の植栽も充実しており駅前の南東角地を最大限にアピールする素敵な設えだと思います。

エントランスキャノピーはややシンプル過ぎる嫌いはあるものの、ライブラリーラウンジを備えたエントランスホール周りは総戸数56戸というスケール以上のゆとりを感じることの出来る設計です。
エントランスホールに面した位置にないのはちょっと残念ですが、セレニティガーデンというそこそこの大きさの屋外空間が設けられているあたりも良いですね。

なお、外観デザインはガラス手摺により透明感を高めたもので一言でいうと”プラウドっぽいデザイン(隣のプラウドを指しているわけではなく、一般的なプラウド全般)”で、とりわけ高級感はないながらも万人ウケする手堅いものと言えます。
前回の記事で述べたように駅側から目立つ南東コーナー部分にコーナーサッシなどを導入出来ているとさらに華が出て良かったようには思いますね。

前回のリビオ宮崎台

公式ホームページ
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お部屋は72㎡の3LDK、南向き中住戸です。南東角住戸の西隣に位置した中住戸で、正面方向は駅の向かいも2階建の建物になるので低層階でも圧迫感などのない良好なポジションになります。

間取りは中住戸としてはしっかりした面積が確保されておりやはりコンパクトなファミリータイプの多いリビオシリーズの中で”異端”と言って良いぐらいでしょう。

敷地形状が功を奏し全戸南向きながら中住戸でもこういったしっかりとしたスパンが確保出来ており、なおかつ、柱が完全にアウトフレーム化されているのがとても心地よいですね。

リビオシリーズはアウトフレームに力を入れる印象はないですし、この物件は本当に日鉄興和不動産らしからぬ要素を多々持ち合わせていますね。

3室がバルコニー側に面しているのも魅力ですが、それ以上にLDの開口部がサッシ4枚分あるのが本当に素晴らしいと感じます。

当物件の角住戸は妻面の開口部が貧弱なのでこちらがより際立つところもありますが、そもそも当物件に限らず平均的な角住戸よりもこちらの方が魅力的なぐらいだと思います。

坪単価は307万円。近年の価格高騰が反映され平均坪単価約315万円だったプラウド宮崎台フロントの低層階中住戸よりは流石に幾らか高くはなりますが、前回の記事で書いたように5年以上もの年月が経過してのこの差はむしろ良心的に感じます。
この効率的、かつ、魅力的なプランでのこの単価はこのご時世として現実的な設定と言ってよいでしょう。

これだけ特長的な立地の物件ながら建替プロジェクトということもあり分譲戸数は43戸に過ぎないですし、もう少し強めでもニーズは十分にあったでしょうね。

先行するスケール豊かなザ・パークハウス宮崎台により需要をある程度奪われた後の分譲とは言え、この価格水準で第1期が22戸だけというのは意外でしたが…。

設備仕様面は、お隣のプラウドにスケールで劣るためディスポーザーはなく、特に100㎡近い高額住戸にとってはネガティブな材料にはなるでしょう。
ただ、食洗機、クオーツストーンのキッチン天板、トイレ手洗いカウンターなどはそろっており、それ以外は違和感のないレベルにはあります。

管理費は218円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、スケールの大きな物件ではありませんのでこの水準ならば悪くないでしょう。

駐車場は全32台で機械式になります。お隣プラウドの88分の60ほどではないですが、こちらも56分の32ということで近年の駅近物件としてはかなり高めですね。

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