プラウド所沢寿町【エントランス周りがとっても上手】2階66㎡3,998万円(坪単価199万円)
続けて、プラウド所沢寿町。
設計・施工は長谷工ですが、普通に二重床(さらに、ミライフル)が採用されています。
前回の記事で書いたように、銀座通り沿いは大規模物件も少なくないマンション街なので13階建109戸程度のスケールは何ら珍しいものではありません。
しかしながら、そういったマンション街で囲まれ感も強いポジションということもあってか、デザイン・ランドプランに明らかに気を使っている様子が窺える物件でもあります。
同じような立ち位置(近年の所沢物件の中では駅距離がそこそこあり、囲まれ感が強いため条件の良いお部屋が少ない)のリビオ所沢もエントランスアプローチからエントランスラウンジ(ワークラウンジというリモートワーク対応のゆとりあるスペース)に至る共用空間にかなり力を入れていたので、この野村不動産だけがそのような考えに至ったわけではなくこの”立ち位置ならば何かしら頑張らないと厳しい”ぐらいの感覚ではあります。
ただ、2層吹抜となったエントランスホールは2次元的にもかなりゆったりとした空間ですし、北側に大きな窓面を設け、敷地内のヤマザクラを望む借景が得られるようにしているあたりも素晴らしいですね。
エントランスホールをそのようにかなりゆったりとさせたこともあってかリビオのようなリモートワーク対応の共用空間を捻出することは出来ていないのはちょっと残念ですが、エントランスホールのお洒落な天井部の設え、さらに、エントランス周りの基壇部にあしらわれたL字フレームのデザインなど、”銀座通り沿いの人目につく立地”を活かした力の入れ方(頑張り方)が絶妙に上手に感じる物件でしょう。
エントランスをセットバックすることで実現した植栽のある歩道沿いの開かれた空間設計も心地よいものになるでしょうね。
前回のプラウド所沢寿町。
公式ホームページ

お部屋は66㎡の3LDK、東向き中住戸です。細い道路の向かいに13階建のエクセルシオール所沢があります。当物件の駐車場への動線部、エクセルシオールの機械式駐車場も挟んでいるとは言え、結構な塞がれ感のあるポジションでしょう。
ポジション的にエクセルシオールは南東方向にまで張り出した形になるので、こういった低層階では南東方向からの日照も得られませんし、ファミリータイプとしては厳しめのポジションに違いありません。
間取りは物件内で最も小さなものなのですが、66㎡は昨今のトレンド下ではそこまで小さなものではないですし、特徴も少なくないですね。
良い面で言えばクランクインの玄関、悪い面で言えば行灯部屋(洋室3)が特徴的なプランになるでしょう。
クランクインの玄関はプラウドシティ日吉などでもみられたようにプラウドではわりと採用される魅力的なものなのですが、当プランは玄関と玄関収納だけでなくトイレまで共用廊下側に凸としているのが特徴的です。
玄関をクランクインにしてプライバシー面への配慮をしたのにトイレの入口が玄関から丸見えになっているあたりのチグハグさもありはしますが、トイレが居室から離れた位置になるという音関係でのメリット、また、共用廊下側の柱の食い込みを抑えつつ(ほぼ完全アウトフレーム)、共用廊下周りの空間を有効利用するという点でも上手い取り組みではあるのかなと。
また、そのように共用廊下側にトイレを設けてしまったことで外廊下物件ながら洋室1室が行灯部屋になっているのはやはり残念なところではあるのですが、プラウド練馬中村橋マークスなどと同様に洋室2と引き戸でつなげることで柔軟性のある使い方を可能にしており、単調な間取りとなることを回避しているのも好感の持てる点にはなるでしょうね。
洋室1にはLD側に曇りガラスが設けられており、採光を確保している(おそらくこちらに窓を設けないと建築基準法上の採光基準(サービスルームではなく居室となる要件)を満たすのが難しかった?)あたりからはやや苦しい印象も窺えますけれども…。
坪単価は199万円。低層階南向き中住戸との単価差はほとんどなく、銀座通り沿いの賑やかさもあるとはいえ、南東方向からの日照が得られる南向き低層階とほぼ同じ水準というのは疑問ですね。
南向き中住戸は70㎡超あり、グロス差はそれなりにはあるのですが、そうはいってもねぇ…。
ザ・パークハウス所沢プレイスに近い水準まで上限単価(条件の良いお部屋の単価)を伸ばすことが出来ていればこういった条件の悪いお部屋をもう少し勉強することが出来たように思うのですが、そういった先行物件(ブランズタワー所沢の低層階なども含む)との兼ね合いもあり、上限単価を伸ばしづらい市場環境がこういった疑問の残る価格設定を生じさせる要因になったのではないでしょうか。
なお、第一期は30戸ということでやはり先行物件・競合物件が少なくないためかプラウドとしては大人しいスタートです。
設備仕様面は、全戸ファミリータイプで総戸数100戸超のスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。
水回りの天然石天板仕様などワンランク上の高級感も窺えませんが、食洗機、キャビネット型トイレ、浴室ダウンライト照明などそれ以外は悪くありません。
管理費は270円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下、しかも十分なスケールあってのものなので高く感じますね。
駐車場は全26台でうち5台が平置、残りの21台が機械式になります。
設計・施工は長谷工ですが、普通に二重床(さらに、ミライフル)が採用されています。
前回の記事で書いたように、銀座通り沿いは大規模物件も少なくないマンション街なので13階建109戸程度のスケールは何ら珍しいものではありません。
しかしながら、そういったマンション街で囲まれ感も強いポジションということもあってか、デザイン・ランドプランに明らかに気を使っている様子が窺える物件でもあります。
同じような立ち位置(近年の所沢物件の中では駅距離がそこそこあり、囲まれ感が強いため条件の良いお部屋が少ない)のリビオ所沢もエントランスアプローチからエントランスラウンジ(ワークラウンジというリモートワーク対応のゆとりあるスペース)に至る共用空間にかなり力を入れていたので、この野村不動産だけがそのような考えに至ったわけではなくこの”立ち位置ならば何かしら頑張らないと厳しい”ぐらいの感覚ではあります。
ただ、2層吹抜となったエントランスホールは2次元的にもかなりゆったりとした空間ですし、北側に大きな窓面を設け、敷地内のヤマザクラを望む借景が得られるようにしているあたりも素晴らしいですね。
エントランスホールをそのようにかなりゆったりとさせたこともあってかリビオのようなリモートワーク対応の共用空間を捻出することは出来ていないのはちょっと残念ですが、エントランスホールのお洒落な天井部の設え、さらに、エントランス周りの基壇部にあしらわれたL字フレームのデザインなど、”銀座通り沿いの人目につく立地”を活かした力の入れ方(頑張り方)が絶妙に上手に感じる物件でしょう。
エントランスをセットバックすることで実現した植栽のある歩道沿いの開かれた空間設計も心地よいものになるでしょうね。
前回のプラウド所沢寿町。
公式ホームページ

お部屋は66㎡の3LDK、東向き中住戸です。細い道路の向かいに13階建のエクセルシオール所沢があります。当物件の駐車場への動線部、エクセルシオールの機械式駐車場も挟んでいるとは言え、結構な塞がれ感のあるポジションでしょう。
ポジション的にエクセルシオールは南東方向にまで張り出した形になるので、こういった低層階では南東方向からの日照も得られませんし、ファミリータイプとしては厳しめのポジションに違いありません。
間取りは物件内で最も小さなものなのですが、66㎡は昨今のトレンド下ではそこまで小さなものではないですし、特徴も少なくないですね。
良い面で言えばクランクインの玄関、悪い面で言えば行灯部屋(洋室3)が特徴的なプランになるでしょう。
クランクインの玄関はプラウドシティ日吉などでもみられたようにプラウドではわりと採用される魅力的なものなのですが、当プランは玄関と玄関収納だけでなくトイレまで共用廊下側に凸としているのが特徴的です。
玄関をクランクインにしてプライバシー面への配慮をしたのにトイレの入口が玄関から丸見えになっているあたりのチグハグさもありはしますが、トイレが居室から離れた位置になるという音関係でのメリット、また、共用廊下側の柱の食い込みを抑えつつ(ほぼ完全アウトフレーム)、共用廊下周りの空間を有効利用するという点でも上手い取り組みではあるのかなと。
また、そのように共用廊下側にトイレを設けてしまったことで外廊下物件ながら洋室1室が行灯部屋になっているのはやはり残念なところではあるのですが、プラウド練馬中村橋マークスなどと同様に洋室2と引き戸でつなげることで柔軟性のある使い方を可能にしており、単調な間取りとなることを回避しているのも好感の持てる点にはなるでしょうね。
洋室1にはLD側に曇りガラスが設けられており、採光を確保している(おそらくこちらに窓を設けないと建築基準法上の採光基準(サービスルームではなく居室となる要件)を満たすのが難しかった?)あたりからはやや苦しい印象も窺えますけれども…。
坪単価は199万円。低層階南向き中住戸との単価差はほとんどなく、銀座通り沿いの賑やかさもあるとはいえ、南東方向からの日照が得られる南向き低層階とほぼ同じ水準というのは疑問ですね。
南向き中住戸は70㎡超あり、グロス差はそれなりにはあるのですが、そうはいってもねぇ…。
ザ・パークハウス所沢プレイスに近い水準まで上限単価(条件の良いお部屋の単価)を伸ばすことが出来ていればこういった条件の悪いお部屋をもう少し勉強することが出来たように思うのですが、そういった先行物件(ブランズタワー所沢の低層階なども含む)との兼ね合いもあり、上限単価を伸ばしづらい市場環境がこういった疑問の残る価格設定を生じさせる要因になったのではないでしょうか。
なお、第一期は30戸ということでやはり先行物件・競合物件が少なくないためかプラウドとしては大人しいスタートです。
設備仕様面は、全戸ファミリータイプで総戸数100戸超のスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。
水回りの天然石天板仕様などワンランク上の高級感も窺えませんが、食洗機、キャビネット型トイレ、浴室ダウンライト照明などそれ以外は悪くありません。
管理費は270円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下、しかも十分なスケールあってのものなので高く感じますね。
駐車場は全26台でうち5台が平置、残りの21台が機械式になります。