ブリシア横浜大口【意外と繊細なデザイン】55㎡4,598万円(坪単価274万円)

続けて、ブリシア横浜大口。

設計はクレオ、施工は志多組です。

このシリーズはあまりデザインに力を入れている印象はなかったのですが、当物件は思いのほか繊細で今までにない印象を受ける部分も少なくありません。

乳白色と透明など3パターンのバルコニー手摺、また、逆L字のホワイトラインをあしらった外観も良いですが、特に繊細さを感じるのがエントランスですね。
敷地東側エントランスアプローチ部分は飾り柱と階段部が自然石調になっており、センスの良さを感じる空間です。

敷地面積は900㎡ちょっとということでけして大きな物件ではないのですが、三方道路の開放感のある立地条件でもありますので、少なくとも総戸数30戸という数字から受ける印象以上の存在感を放つ建物にはなりそうですね。

前回のブリシア横浜大口

公式ホームページ
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お部屋は55㎡の3LDK、南西角住戸です。南側・西側共に2階建の戸建(西側は道路を挟む)であり、日照だけでなく視界的にも良好なポジションです。

間取りは南に面した落ち着きあるポジションながら物件内で最も小さなものになっているのはやや疑問ではありますが、2LDKではなく3LDKにしているあたりからするとやはり”単価を少しでも伸ばしたい”という思惑があるのでしょう。

当物件の一部のプランには先ほどのプランにあったようなオーナーズブースが設けられていたりもするのですが、流石にこの面積帯の3LDKだとそのような余裕はないどころか、LDKも10.5畳とかなり小さくなってしまいますね。

ただ、柱の食い込みによる影響は小さいですし、洋室2室がLDと一体利用しやすい位置・引き戸になっているのは悪くはないでしょう。
かなり小さなファミリータイプではあるものの、玄関下足スペースがやや大き目に確保されているのも好印象を受ける点になります。

坪単価は274万円。近隣にほとんど分譲マンションが存在していないどころか、大口駅を最寄りとするファミリータイプの分譲マンションも近年はほとんど誕生していません。

強いてあげるならば2014年のセルアージュ横濱大口Les2(駅徒歩5分、平均坪単価約210万円。リンクのプランは3WAYキッチン)なのですが、当時とは相場が全然違いますよね。

ただ、現在新子安駅前で分譲中のザ・パークハウス横浜新子安フロントの平均坪単価が約305万円であり、その低層階がこの物件の価格帯と大きな差がないこと考えると少々強気な印象を覚えますね。

こちらは面積をかなり絞っているので「3LDK(2LDK+S含む)」を念頭に置くのであればグロス差はありますけども、以下のようにこのシリーズお馴染みの貧弱な設備仕様でのものですし…。

設備仕様面は、この規模ではディスポーザーがないのは当然です。ただ、トイレ手洗いカウンターどころか食洗機や床暖房もありません。

管理費は145円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ながらスケールメリットの得にくい小規模物件ということを考えればリーズナブルです。ブリシアシリーズは一時期100円/㎡未満の物件もありましたので、そういったものと比べるとインパクトのある水準ではないものの、依然として他社ブランドに比べればリーズナブルな水準ではあります。

駐車場は全14台で全て平置になっています。設置率も5割近いですし、最近の新築マンションではかなり珍しいので大きな魅力と言えるでしょう。

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