プラウド銀座一丁目【夜に映える、とことん光に拘った物件】35㎡7,040万円(坪単価666万円)

続けて、プラウド銀座一丁目。

設計・施工は野村建設工業です。

小ぶりな物件ですので、外観は、ホームページなど二次元のイメージCGで見る分にはそこまでインパクトのあるものではありません。

しかしながら、バルコニー側(西側)を「格子」、共用廊下側(東側)を「屏風」という2つの和をモチーフにしたというファサードは、間接照明も相まって陰影が深まる夜間帯に特に美しいものとなるでしょう。建物最上部も間接照明によりライトアップする計画で、小規模ながらも夜間の存在感はかなり高そうですね。

銀座と言えば夜の街ですので、夜間の表情を上手く演出したデザインは的を射ていますし、プラウドらしいセンスの良さを感じることの出来る物件でしょう。「格子」となるバルコニー側はマリオンとガラス手摺を斜めに、また、共用廊下側は廊下壁面(外壁)自体を斜めにするなどかなり凝った設計・デザインを採用しており施工の手間はかなりのものでしょうね。

エントランスは小規模物件なりにこじんまりとしていますが、やはり光を上手に使っており物件全体を通し一貫したコンセプトがありますし、完成後は実物を見に行きたい気持ちにさせてくれるマンションであることは確かです。

前回のプラウド銀座一丁目

公式ホームページ
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お部屋は35㎡の1LDK、西向き中住戸です。やはり西南西そう遠くないところには25階建の銀座タワーが聳えますが、正面方向道路の向かいの前建は3~4階建ですので、低層階でも圧迫感はありません。

間取りは結構細長い1LDKで、LDKの入口付近の実質的な廊下部分の長さが気にならないと言えば嘘になるでしょう。

ただ、柱の食い込み自体は抑えられていますし、こういった都心立地の中住戸ながらもバルコニーをしっかりと確保、また、この面積帯では異例とすら言えるやたらとゆとりある玄関設計からも高額住戸のプライドのようなものを感じることが出来るのは悪くないでしょう。

サッシ高(最大天井高は2.7mなのに…)はごくごく一般的な水準ではありますが、スパン目一杯に開口部が確保されているあたりもこの単価帯の高額プランらしい点ではあるでしょう。

ちなみに、当プラン(及び同面積の反転タイプ)は「スタイルメイド」対象となっており、ストレージ、アトリエ、ホテルという3つの有償セレクトプランも用意されています。
この地をこのお値段で欲しいと思う方は、少なからずブランド(銀座の街及び銀座アドレスを好む)を重視し、お金に糸目を付けない傾向にあると思うので、こういった提案が適しているとも言えそうです。

坪単価は666万円。先ほどのような角住戸プランにインパクトがあるかと言えばそんなことはないですし、30㎡台中盤でグロスの嵩みが抑えられていることを考えれば先ほどのプランの単価よりもこちらの方がやや目に優しい印象になるでしょうか(低層階はあちらのプランも同単価帯だが、面積が小さくグロスが嵩んでいない分こちらの方が高くなっていてもおかしくなかった)。

こういった立地だからこそ50㎡台中盤は余計に貴重と言えなくもないのですが、30㎡台でも貴重なことに代わりはありませんしね。

設備仕様面は、小規模ゆえディスポーザーはありませんが、食洗機(2LDK以上)、食器棚、トイレ手洗いカウンター(2LDK以上)、廊下(LD入ってすぐのところまで)及び水回り床タイル、全室調光機能付ダウンライト(坂入産業の「グリーンパーク」シリーズなどでは一時期見られましたが、かなり貴重な試みです。共用部だけでなく専有部まで光への拘りが一貫していて素晴らしい!)、さらに24時間換気を一種換気とするなど拘りを感じることが出来ます。

一方、この単価帯でエアコンが壁掛けなのはガッカリでしょう。排管がでないような工夫こそありますが、室内の美しさに拘るならばビルトイン一択だと思うわけで…(階高をきちんと確保すればビルトイン部分の下り天井の影響もなくせますし、そもそも下り天井の目立つ物件ですからね…)。

管理費は663円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下ということもあってかとても高額です。
販売単価自体が高額なので管理費とのバランスという点では違和感を覚えるまではないのですが(パークリュクス清澄白河のような衝撃はない)、共用施設に魅力のある物件ではないですしもう少し頑張って欲しかった印象ではありますね。

なお、駐車場はありません。

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