バウス西大島【特色あるランドプランと共用施設】4階60㎡4,978万円(坪単価273万円)

続けて、バウス西大島。

設計は安宅設計、施工は新日本建設です。

「バウス」ブランドが出来てまもない2016~2018年頃はファーストコーポレーションの施工が多かったですし(特命受注的な形が多かったと思われる)、昨今はバウス西葛西清新町やバウス瑞江などで長谷工が起用されているので、当物件の階建・スケール・価格帯からすれば当然のようにファーストコーポレーションと長谷工の二択かと思っていたのですが、意外にも新日本建設でした。

新日本建設は自社ブランドのエクセレントシティシリーズを昨年以降のコロナ禍でも積極的に分譲しており、昨今勢いを感じるのですが、”他デベロッパー物件の施工”という点でも存在感が高まっていると感じます。
昨日のクレストレジデンス横浜スカイビュー汐見台もそうでしたが、リビオレゾン上野根岸など都心部のリビオレゾンシリーズで起用されているケースも目立ちますね。

余談が長くなってしまいましたが、当物件の大きな特徴となるのがランドプランです。
4,400㎡超の敷地に対し、約60%という高い空地率を実現した物件で、敷地周囲の緑が印象的な物件になります。

その南北に長い敷地形状、かつ、接道面が敷地北側小名木川沿いの細い道路のみになっているのが最大のウィークポイントであり、南・東・西の囲まれ感はけして小さくないあたりに難しさがあるのは間違いないのですが、大きな敷地ゆえに小名木川方向以外の住戸(エアリーサイト)も隣地との離隔を最低限図ることが出来ているという意味では悪くありません。

小名木川沿いにはフロントサイトの北側にプラザという芝生空間と提供公園が設けられ、かつ、プラザに沿ってゆとりあるエントランスアプローチが設けられているのも気持ちが良いですし、そのあたりは総戸数183戸という数字以上のものと言って良いでしょうね。

共用施設としては、リモートワークなどにも使えそうなワークラウンジ(カラーコピー出力機あり)とマルチスペース(集会室兼キッズスペース)、また、共用施設ではありませんが1階部分には認可保育園(※)が入居するあたりも魅力になるでしょう。
※保育園は敷地の中央付近にありますが、マンションエントランスとは動線を分離することでセキュリティ面への配慮をしているようです。

外観デザインも前回の記事で言及した北西角住戸のダイレクトコーナーサッシが非常に印象的、また、ガラス手摺を中心とした透明感もこの地にピッタリですね。

前回のバウス西大島

公式ホームページ
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お部屋はエアリーサイトの60㎡の2LDK、西向き中住戸です。全戸西向きとなったエアリーサイトの中央付近に位置しており、青空駐車場を挟みニューシティアパートメンツ西大島や小名木川ハウスなどが屏風のように広がるポジションです。閉塞感は少なからずありますし、日照もあまり期待出来ないのでしょうが、敷地の中ではやや南寄りに位置しており、西側正面方向がその月極や時間貸駐車場ではなく小名木川ハウスの駐車場になってくるあたりということで将来的に目の前が建物になるリスクは高くないでしょう。

間取りは60㎡に乗せた2LDKということでこのご時世としては意外にもゆったりとした2LDKプランになります。
当物件には少ないながらも40㎡台の1LDKなんかもありますし、立地的に50㎡台ならば2LDK(実際50㎡台の2LDKもあります)、60㎡台に乗せたら3LDKという設定もあり得たとは思いますが、そういったせせこましい戦略をとっていないのは好感の持てる点と言えるでしょうか。

2LDKとしてはしっかりとした面積を確保しつつも共用廊下側の柱までしっかりとアウトフレームさせ、かつ、エントランス前にゆとりあるアルコーブスペースを実現しているのも立派です。

居室畳数からは60㎡超のゆとりは感じにくいのですが、見ての通り収納がかなり充実していますし、連窓サッシを用いたことで中住戸としては開口部も充実しているので空間的な広がりも得やすいでしょう。

坪単価は273万円。70㎡台3LDK低層階中住戸と大差ない水準で、「54~55㎡ほどの一般的な2LDK」だったらもう少し単価を伸ばせていたのかもしれません。
上述のようにこのご時世としては意外にも面積が大き目の2LDKになっており、ゆったり目の2LDKをそこそこのお値段(グロス)で求めている方にとってはフィットするお部屋になるでしょう。

なお、第一期は183戸中の105戸ということで契約率次第のところもあるもののかなり大盛況の様相になっています。

当物件は囲まれ感のある立地条件が影響してのものとは言え、平均で280~290万円ほどになる物件で、先行して分譲中のブリリア大島パークサイド(平均坪単価約285万円)などと同様に近年では多くない「江東区内×駅徒歩10分圏内で坪単価300万円未満」というあたりに魅力を感じる方は少なくないでしょう。
先月の2020年フィードバック記事をご参照いただくとお分かりのようにタワマンの影響が大きいとは言え江東区の平均坪単価は365万円まで上昇しており、近年の傾向を見ても300万円未満の物件は大分少なくなってきているのです。

設備仕様面は、スケールを活かしディスポーザー、他にも食洗機、天然石のキッチン天板などが採用されています。
浴室照明はダウンライトではなくブラケットタイプ、トイレ手洗いカウンターがないあたりは坪単価300万円超のお部屋などではやや残念に感じますが、平均では280~290万円の物件ですので大きな違和感はないでしょう。

管理費は191円/㎡。外廊下ですがディスポーザーが付いていますし、駐車場はほぼ機械式ですので200円/㎡未満ならば悪くないでしょう。エレベーターが総戸数183戸で2基(しかも1階には住戸がないので基あたり91.5戸はかなり多い)しかないのはちょっと微妙ですけど…。

駐車場は全56台で身障者用の1台のみが平置、残りの55台が機械式になります。

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