ザ・サンメゾン白金台五丁目【開口部が…】4階80㎡16,900万円(坪単価698万円)

続けて、ザ・サンメゾン白金台五丁目。

設計はIAO竹田設計、施工はりんかい日産建設です。

ザ・サンメゾン白金台とは異なる会社を起用しており、共通するデザインなどは採用されていません。
ザ・サンメゾン白金台はエントランスにゆとりある車寄せや内廊下にレッドカーペットを用いるなどランドプランやデザイン面での特長が少なからずありました。

こちらのエントランス周りには植栽が充実しており、かつ、エントランスホール内には特徴的な樹木のメタルアートなどアーティストの作品を置くことで美的パフォーマンスの高さが窺えはするものの、空間的なゆとりや外観デザインなどから平均坪単価800万円超物件としての”分かりやすい高級感”を放つまでには至っていないように感じます。

車寄せは見当たらないですし、基壇部のマテリアルも先行する白金台ほど重厚感のあるものを採用していないため、”ちょっと高級なマンション”ぐらいの印象になるでしょうか。
今時期なりの高額な価格帯であるのはもちろんのこと、平均専有面積108㎡ゆえの立派なお値段(グロス帯)ということを考えればさらなる高級感や驚き(インパクト)が欲しかったという思いがありますね。

内廊下となった住戸玄関前などには風合いのあるタイルが施されており、けして悪くはないのですが…。

前回のザ・サンメゾン白金台五丁目

公式ホームページ
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お部屋は80㎡の2LDK、南西向き中住戸です。建築基準法上の3階住戸で窓からの景色も普通に3階相当の感じになります。道路の向かいの前建は泉華荘(NECの施設)で、この階では視界抜けという感じではないものの、その1階の屋上部分には緑豊かな庭園スペースが広がっているので、視界面での魅力は小さくないでしょう。

間取りは物件内では小ぶりながら80㎡というそれなりの大きさが確保されており、80㎡超でも2LDKなのは平均専有面積108㎡の物件ならではであるのは言うまでもありません。

ただ、せっかく良好な南西面に面しているにもかかわらずLDの開口部が小さな窓3つ、洋室2に至っては1つというのは衝撃以外の何物でもないでしょう。
南西向きは接道しているので、”近隣の住宅に配慮した結果”というのでは到底納得できないですし、ちょっと意味が分からないですね。

また、窓辺の外壁部分には緑があしらわれるかのような表現がなされていますが、実際に緑があしらわれるのはこの1つ下の階の同プランですね…。

もちろん80㎡の2LDKらしく随所にゆとりがありますし、このご時世の新築ではなかなか見られないものではあるでしょう。
しかしながら、80㎡の3LDKをメニュープランで2LDKにすることはわりと一般的ですし、先ほどのプラン同様にバルコニーがかなり小さいあたりも気になりますね。

立地・環境自体に魅力のある物件なのですから面積帯もプランも”もう少し普通”で良かったような気がしてきます。
差別化はとても大切ですし気持ちは分かるのですが…。

坪単価は698万円。昨年のグランドメゾン白金台五丁目(平均専有面積70㎡弱なのでこういったプランと比べるのに割と適切)は平均坪単価約630万円でしたので駅距離を考えると明確にこちらの方が高く感じますが、あちらは自然教育園を望むお部屋と地下住戸とでかなり単価差があったのでそこまでの差はないようには思います。

ただ、上述のように開口部が貧弱なお部屋ですし、やはりザ・サンメゾンと比べると強気な印象にはなってしまいますね。

設備仕様面は、基本的にザ・サンメゾン白金台同様です。少戸数ながらディスポーザー搭載、また、食洗機、トイレ手洗いカウンター、水回りの天然石天板仕様、天然石カウンターの浴室(ジャクソン社製)、天然石貼の廊下床、そして全室ビルトインエアコンといった感じで全体的にグレード感があります。
また、フローリングも無垢の挽板ですし、その玄関のアルコーブの床にも大理石調タイルが用いられています。

管理費は525円/㎡。かなりの小規模ですし、ディスポーザー付、かつ、内廊下ですので高くなるのはやむを得ないところでしょう。

駐車場は全10台で、身障者用の1台のみが平置、残りの9台が機械式になります。

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