グランツレジデンス立川柴崎【この立地で二重サッシ?】2階67㎡4,380万円(坪単価216万円)

続けて、グランツレジデンス立川柴崎。

設計はディーワークス、施工は五光建設です。

前回の記事で書いたように売主の三晃には分譲マンションの実績はないように思いますし、エリア・価格帯的にいっても共用部やデザイン面においてとりわけ目立つ何かがあるわけではありません。

しかしながら、エントランス周辺や建物のコーナーとなる柱部分をコンクリートむき出しの打放しにするなど少なからずデザインに拘っている様子が窺えるのは悪くはないでしょう。

また、当物件の大きな魅力となるのがランドプランですね。東西に長い敷地形状を活かした南向き中心(全戸南向きかと思いましたが3戸だけ東向きがあります)の設計で、多くの住戸を無理なく低層住宅街を望む南向きと出来ているのです。

“この敷地形状ならば当たり前”というところではあるものの、前回の記事で書いたように周囲は戸建が中心となった落ち着きある住宅街で、戸建などの小さな敷地が多い分、このような1,600㎡の敷地というのはそうは出てきませんし(駅距離があるというのもあるのだと思いますが、実際このエリアは戸建などの小さな住宅が多く分譲マンションは非常に少ないです)、南北などではなく東西に長い整形の敷地というのも非常にマンションにお誂え向きなのです。

前回のグランツレジデンス立川柴崎

公式ホームページ
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お部屋は67㎡の3LDK、南向き中住戸です。道路の向かいの戸建は2階建ですので視界抜けという感じではないものの、圧迫感などは皆無、かつ、日照も抜群という魅力あるポジションです。

間取りは3LDKとしてはやや小ぶりなものですが、田の字ベースの効率性の高いタイプなので14畳のLDKなど違和感のない居室畳数が確保されています。

昨今の分譲マンションではちょっと珍しく感じるのがウォークインクローゼットやシューズインクローゼットなどの人が中まで入れるタイプの大型収納がないという点なのですが、こういった収納の方が収納効率は高いですし、大きな荷物をしまう必要のないご家族にとってはむしろ使いやすいでしょう。

気になるのは玄関でしょうね。
玄関が共用廊下からセットバックされておらず、玄関扉を開けると共用廊下の通行を妨げるぐらいの距離感になっています。
一般的なデベロッパーの物件でもこういったケースを見かけることはありますが、多少建築コストが嵩んでももう少しゆとりある設計を目指して欲しかったとは思いますね。

坪単価は216万円。視界抜けも出てくる上層階だと230~240万円といったところですので日照抜群の低層階ということを考えればまずまず抑えられているように思います。

この環境でもう2~3分立川駅に近かったらなぁ…という思いはありますが、アネシア立川などとは異なり徒歩15分圏内というのはマシですし、この界隈は分譲マンションがとても少ないエリアになるのでマンション派の方にとっては比較的検討しやすい物件になるのかもしれませんね。

設備仕様面は、ディスポーザーやトイレ手洗いカウンターはありませんが、食洗機は付いています。ちなみに、キッチンはIHで床暖房も電気式ですのでオール電化でしょうか。
また、不可解なのが二重サッシですね。南側の道路はこの界隈では車通りがありますが基本的には落ち着きある住宅街ですので二重サッシは普通ではありえません。
もちろん断熱面等でのメリットはありますけど開けるのが手間ですし、二重の窓枠が視界面にも影響してくることを考えれば普通にペアガラスでよかったのではないでしょうか。

管理費は185円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、けして大きくはない総戸数40戸でこの水準ならば悪くないでしょう。

駐車場は全19台で身障者用の1台のみが平置、残りの18台が機械式になります。

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