サンクレイドル聖蹟桜ヶ丘レジデンス【前建を考慮した特徴あるランドプラン】39㎡2,668万円(坪単価225万円)

続けて、サンクレイドル聖蹟桜ヶ丘レジデンス。

設計は光和設計、施工は淺川組です。

ファミリータイプ中心で総戸数105戸というスケール感のある物件ですが、敷地面積は1,350㎡ということで敷地自体はそこまで大きなものではありません(建物スケールが大きいのは500%の高めの容積率によるところが大きい)。

南東に10階建のパテラ、北西にそれ以上の高さのトヨタのビルがあることが影響し、住戸配置が南西向きと北東向き(川崎街道の手前には第三者所有の青空駐車場があるが、川崎街道に面しているようなもの)になっており、日照がほとんど期待できない北東向きに多くのファミリータイプ(3LDK)が設けられているのは少々疑問ですね。

先行する駅徒歩4分のエクセレントシティ聖蹟桜ヶ丘ブリリアタワー聖蹟桜ヶ丘(50㎡台~)にはない30㎡台を多く設けたことでできる限り競合を避けていたように、この立地条件からすれば北東向きは30~40㎡台(面積的には被るが価格的に被らないようにすれば50㎡台も)が中心でも良かったのかなと。

まぁ、安易に面積を絞らずにこのご時世としてはお求めやすいグロス水準でファミリータイプを供給しようとする姿勢は悪くはないと思いますし、そもそも当物件は南西向きが鉄塔とあいかホールに面したクセのあるポジションということも影響しているのでしょうね。

なお、ランドプランは、そういったクセのあるポジションであることを考慮した特色あるものになっています。南西向きの棟を道路からかなりしっかりとセットバック(10m程度)しており、道路側に機械式駐車場を設けることでそういったいわゆる嫌悪施設(言い方は悪いですけど…)との離隔を図っています。

セットバックしたことでエントランスアプローチをゆとりあるものに出来ていますし、セットバックした部分にあるわけではありませんが、共用施設としてシェアワークルームが設けられているあたりも総戸数100戸超のスケールある物件なりの特色になるでしょう。

前回のサンクレイドル聖蹟桜ヶ丘レジデンス

公式ホームページ
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お部屋は39㎡の1LDK、南西向き中住戸です。低層階なのでその敷地内機械式駐車場ビューですし、鉄塔の存在感もありはしますが、日照的には良好なポジションです。

間取りはそのように日照良好な南西向きとしてはやや意外なぐらいのコンパクトプランで物件内で最も小さなものになります。

クセのある立地とは言え、先ほどの南角や西角など南西に面したプランにはしっかりとした面積帯のものが用意されていますので不思議な感じもあるのですが、南西の間口は限られており他プランとの兼ね合い(このプランの面積を大きくするのであれば他のお部屋の面積を小さくしないと収まらない)もあるのでしょうね。

ただ、その面積帯以上に間取りが気になります。
エレベーターにより北東の一部がえぐられていることが影響した結果、この面積帯のプランとしてはかなり廊下が長くなってしまっています。

LDの入口付近にはわりと大き目に事実上の廊下がありますし、隣の洋室と比べるとお分かりのようにLD単体だとかなり小さなものになってしまっています。
先ほどのプランとは異なり連窓サッシが採用されているのは良いのですが、そもそものスパン自体がイマイチなのでいずれの居室の開口部も一般的なものでしかないのも残念です。

坪単価は225万円。同じ低層階でも先ほどのお部屋と比べ1割程度高くなっており、やはりコンパクトなりの単価設定ということにはなるでしょう。
ただ、低層階でも200万円台後半で強気なお値段設定と感じたエクセレントシティ聖蹟桜ヶ丘の1LDKに比べると現実的な設定で(面積がこちらの方が大きいことも影響しているところはあるでしょう)、このご時世ならばこんなものかなという印象ではありますね。

設備仕様面は、スケールがありながらもディスポーザーは搭載されていません。また、食洗機はありますがトイレ手洗いカウンターがないなどこのシリーズらしいシンプルな仕様にはなりますね。

管理費は213円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下です総戸数100戸超のスケールメリットがありますのでやや高い印象ではあります。
エレベーターが2基と基あたりの戸数がやや少なめな点や共用施設を設けているあたりが影響してのものでしょうか。

駐車場は全28台で身障者用の1台のみが平置、残りの27台が機械式になります。

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