プラウド世田谷代田【専有部は高級感と差別化、共用部はタウンハウス風?】1階62㎡7,398万円(坪単価392万円)
続けて、プラウド世田谷代田。
設計は秀建築研究事務所、施工は埼玉建興で、ミライフルが採用された今年4月に竣工済の完成売りになります。
埼玉建興は、プラウドではこれまで埼玉県の物件でしか実績がないはずですが、三井・三菱・住友など大手デベロッパー物件の実績が広くあるゼネコンで(やはり埼玉県の物件が多いですが、都内での実績もそこそこにはあります)、三菱のザ・パークハウス荻窪大田黒公園やザ・パークハウス文京千石一丁目などといった高額どころにも携わっていますね。
当物件は総戸数49戸とは言え平均専有面積75㎡超となるそこそこのスケール感のある高額物件ですので、前回の記事でもちらっと述べたように”低層住宅街の高額物件ならではの重厚さ”のようなものが外観から感じにくいのはちょっと残念です。
ダイレクトサッシやバルコニーのルーバーの設えに加え、アクセントとなるコーナー部の庇にガラスやルーバーを用いた現代的なデザインですし、エントランス周りの質感ある外壁素材もけして悪くはないのですが、全体的にトーンが淡いですし、少なくとも分かりやすい"高級感""重厚さ"のようなものは持ち合わせていません。
当物件は、そのように敷地中央にコート(COURT)という中庭的なテラス空間を設けており、憩いの場、住人同士の交流の場としての利用を促しています。つまり、いわゆる「タウンハウス」にあるような屋外共用スペースのようなカジュアルさ(?)を感じる空間になっており、このエリア・価格帯の物件ということを考えると若干の違和感を覚えるところではあるのかなと。
エントランスホールとコートを連動させることで空間的な広がりが生まれていますし、"スケールなりの差別化"を図っているあたりは流石な点ですし評価出来る点でもあるのですが、この一低エリアでは貴重なスケールを有した物件ですのでなんというかもっと"正統派"なコンセプトで勝負して欲しかったという思いはありますね。
ちなみに、コート(中庭)はテーブルやチェアもありますが面積的に小さなものですし、不透明のガラススクリーンでお互いのプライバシー面に配慮されているとは言え、四方が共用廊下だけでなく住戸(エアリーコートの南側がコートになる)に囲まれているのでけして居心地の良いスペースとは言えない気がします。
高さが出せないエリアゆえに空地率が約32%と低くなってしまうのは仕方のないことですし、2,800㎡超の敷地面積があってもゆとりを出しづらい属性の物件ではありますけれども…。
なお、三方接道の敷地外周部を中心に設けられた植栽は実績豊富な石勝エクステリアによるものになります。
前回のプラウド世田谷代田。
公式ホームページ

お部屋はゲートコートの62㎡の2LDK、東向き中住戸です。敷地東側のメインエントランスの北側に位置したお部屋で、植栽と道路の先が戸建住宅になるポジションです。南東方向からの日照は問題なく得られるでしょう。
間取り的には物件内で最も小さなタイプで、3LDK中心の物件内では数少ない2LDKになります。ただ、2LDKとしてはゆったりとした60㎡超ということで随所にゆとりを感じることが出来ますね。
最大の特徴と言えるのが「シューズイン×ストレージ」という廊下収納でしょうか。
玄関にはシューズボックスすらなく、廊下を進んだ位置にシューズイン×ストレージを設けた風変りなプランになります。エレベーターにより南西部をえぐられた専有部形状であることが影響している感は否めませんが、シューズのコレクターなどにはわりと魅力的なプランかもしれません。
こちらも1階住戸ということで「最大天井高2.67m×サッシ高2.2m(2階以上は最大天井高2.5m前後、サッシ高2.1mなど)」が実現しており、少なからず魅力になるでしょう。
グリーンコート(西向き)の1階住戸には大きな専用庭が付いているのですがこちらはバルコニー並の大きさのテラスだけですのでそこはちょっと残念ですね。
坪単価は392万円。天井高やサッシ高は高いものの、テラスは小さい1階住戸ということで物件内では下限の単価設定(コート向きのエアリーコートの2階(1階には住戸がない)と同じぐらい)になっています。
エアリーコートのお部屋はバルコニーにガラススクリーンを設けることで視線に配慮するという苦しい設計であることは確かですが、全49戸を一括で分譲することからもお分かりのように、条件の芳しくないお部屋はこのご時世なりの現実的な設定を心掛けると共に室内設備面での高級感や差別化を意識したことも人気の要因の1つでしょうね。400万円未満で以下のような充実した設備仕様が備わった物件は少ないですからね。
設備仕様面は、ディスポーザーがしっかりと導入されていますし、食洗機、トイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、お掃除浴槽、廊下・水回り床のタイル貼、LD及び主寝室のダウンライト標準装備など、一般的な物件ではなかなか届きにくいところにまで手が届いた物件になります(プレミアムのLDすらビルトインエアコンでないといったあたりは少々残念ではありますけど…)。
管理費は314円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付ですので違和感はありません。ただ、総戸数以上のスケール感のある物件ですので気持ち高めの印象ではありますかね。
駐車場は全15台で身障者用を含む3台のみが平置、残りの12台が機械式になります。
設計は秀建築研究事務所、施工は埼玉建興で、ミライフルが採用された今年4月に竣工済の完成売りになります。
埼玉建興は、プラウドではこれまで埼玉県の物件でしか実績がないはずですが、三井・三菱・住友など大手デベロッパー物件の実績が広くあるゼネコンで(やはり埼玉県の物件が多いですが、都内での実績もそこそこにはあります)、三菱のザ・パークハウス荻窪大田黒公園やザ・パークハウス文京千石一丁目などといった高額どころにも携わっていますね。
当物件は総戸数49戸とは言え平均専有面積75㎡超となるそこそこのスケール感のある高額物件ですので、前回の記事でもちらっと述べたように”低層住宅街の高額物件ならではの重厚さ”のようなものが外観から感じにくいのはちょっと残念です。
ダイレクトサッシやバルコニーのルーバーの設えに加え、アクセントとなるコーナー部の庇にガラスやルーバーを用いた現代的なデザインですし、エントランス周りの質感ある外壁素材もけして悪くはないのですが、全体的にトーンが淡いですし、少なくとも分かりやすい"高級感""重厚さ"のようなものは持ち合わせていません。
当物件は、そのように敷地中央にコート(COURT)という中庭的なテラス空間を設けており、憩いの場、住人同士の交流の場としての利用を促しています。つまり、いわゆる「タウンハウス」にあるような屋外共用スペースのようなカジュアルさ(?)を感じる空間になっており、このエリア・価格帯の物件ということを考えると若干の違和感を覚えるところではあるのかなと。
エントランスホールとコートを連動させることで空間的な広がりが生まれていますし、"スケールなりの差別化"を図っているあたりは流石な点ですし評価出来る点でもあるのですが、この一低エリアでは貴重なスケールを有した物件ですのでなんというかもっと"正統派"なコンセプトで勝負して欲しかったという思いはありますね。
ちなみに、コート(中庭)はテーブルやチェアもありますが面積的に小さなものですし、不透明のガラススクリーンでお互いのプライバシー面に配慮されているとは言え、四方が共用廊下だけでなく住戸(エアリーコートの南側がコートになる)に囲まれているのでけして居心地の良いスペースとは言えない気がします。
高さが出せないエリアゆえに空地率が約32%と低くなってしまうのは仕方のないことですし、2,800㎡超の敷地面積があってもゆとりを出しづらい属性の物件ではありますけれども…。
なお、三方接道の敷地外周部を中心に設けられた植栽は実績豊富な石勝エクステリアによるものになります。
前回のプラウド世田谷代田。
公式ホームページ

お部屋はゲートコートの62㎡の2LDK、東向き中住戸です。敷地東側のメインエントランスの北側に位置したお部屋で、植栽と道路の先が戸建住宅になるポジションです。南東方向からの日照は問題なく得られるでしょう。
間取り的には物件内で最も小さなタイプで、3LDK中心の物件内では数少ない2LDKになります。ただ、2LDKとしてはゆったりとした60㎡超ということで随所にゆとりを感じることが出来ますね。
最大の特徴と言えるのが「シューズイン×ストレージ」という廊下収納でしょうか。
玄関にはシューズボックスすらなく、廊下を進んだ位置にシューズイン×ストレージを設けた風変りなプランになります。エレベーターにより南西部をえぐられた専有部形状であることが影響している感は否めませんが、シューズのコレクターなどにはわりと魅力的なプランかもしれません。
こちらも1階住戸ということで「最大天井高2.67m×サッシ高2.2m(2階以上は最大天井高2.5m前後、サッシ高2.1mなど)」が実現しており、少なからず魅力になるでしょう。
グリーンコート(西向き)の1階住戸には大きな専用庭が付いているのですがこちらはバルコニー並の大きさのテラスだけですのでそこはちょっと残念ですね。
坪単価は392万円。天井高やサッシ高は高いものの、テラスは小さい1階住戸ということで物件内では下限の単価設定(コート向きのエアリーコートの2階(1階には住戸がない)と同じぐらい)になっています。
エアリーコートのお部屋はバルコニーにガラススクリーンを設けることで視線に配慮するという苦しい設計であることは確かですが、全49戸を一括で分譲することからもお分かりのように、条件の芳しくないお部屋はこのご時世なりの現実的な設定を心掛けると共に室内設備面での高級感や差別化を意識したことも人気の要因の1つでしょうね。400万円未満で以下のような充実した設備仕様が備わった物件は少ないですからね。
設備仕様面は、ディスポーザーがしっかりと導入されていますし、食洗機、トイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、お掃除浴槽、廊下・水回り床のタイル貼、LD及び主寝室のダウンライト標準装備など、一般的な物件ではなかなか届きにくいところにまで手が届いた物件になります(プレミアムのLDすらビルトインエアコンでないといったあたりは少々残念ではありますけど…)。
管理費は314円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付ですので違和感はありません。ただ、総戸数以上のスケール感のある物件ですので気持ち高めの印象ではありますかね。
駐車場は全15台で身障者用を含む3台のみが平置、残りの12台が機械式になります。
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