パークコート神宮北参道ザ・タワー【目立ちまくりな「隠れ家」デザイン】4階70㎡14,230万円(坪単価673万円)
続けて、パークコート神宮北参道ザ・タワー。
設計は清水建設、施工は清水・フジタ建設共同企業体で、制振構造が採用されています。
同制振構造だったパークコート青山ザ・タワー同様にかなり特異な形状をした物件なので免震構造の採用は難しかった(適切ではなかった)のかもしれませんし、直近の39階建のパークコート渋谷ザ・タワーも制振構造だったように近年の三井の高額タワマンは免震への拘りが感じにくくなっているのでここの制振も既定路線といったところでしょう。
当物件の最大の特長となるのはやはりホシノアーキテクツ星野氏による”ネスト”をコンセプトとしたインパクトありまくりな外観デザインです。
ネストって「巣」という意味以外に「隠れ家」や「安心出来る住まい」などといった意味もあるみたいなのですが、当物件のド派手なデザインは全く隠れていないのがまたいいですよね(笑)。
ベースとなるフロア形状はペンタゴン(五角形)だったグローバルフロントタワーに近い感じなのですが、外壁ライン(ダイレクトサッシもしくはバルコニー)は全くと言っていいほど"直線"が存在しておらず、全てが緩やかな曲面になっているのです。
27階建ながら総戸数472戸というスケールを有していることからお分かりのようにフロア面積がかなり大きな物件になりますし、先ほどの角住戸周りからの形状からもお分かりのようにかなりダイナミックな曲面設計、さらに、偶数階と奇数階で編み込んだかのような互い違いのバルコニーラインを実現することで、まさにネストのようなただならぬ存在感を放つものになっているのです。
前回の記事で書いたようにパークコート青山ザ・タワーに初めてお目にかかった際のインパクトには及びませんが、パークコート渋谷ザ・タワーもしかりで後になればなるほど(凄い物件にお目にかかればかかるほど)驚きが小さくなるはずなのに”まだこんなに感銘を受けることが出来る”という点でやっぱり三井のパークコート~ザ・タワーは凄い、というのが正直な感想になります。
パークタワー勝どきミッド・サウスはもちろんのこと、パークホームズ駒沢二丁目などの一般的なスケールの物件でも曲面を多用するホシノアーキテクツデザインの長所を最大限に発揮したと思われるデザインでもあり、例に漏れず「これ以上は難しいのでは?」と思ってしまうレベルなのですが、三井不動産のことですからこれ以上のものをまた見せて(魅せて)くれる時は、私が思っているよりも近い将来なのかもしれません。ただ、今までのパークコート~ザ・タワーの中でも一位二位を争うぐらいの存在感のあるものになるのは間違いないでしょう。
パークコート青山ザ・タワー、パークコート渋谷ザ・タワーの他、かの隈研吾氏が1本の檜をイメージしてデザインしたパークコート赤坂檜町ザ・タワーなどライバルは数多くありますがそのような物件とも渡り合えるだけの素晴らしい出来でしょう。
基壇部に大々的な壁面緑化がなされており、グリーンエリアに囲まれたこの地らしいオーガニックな演出も素晴らしいものがあります。
一方で共用部はそのような最大級のパークコート~ザ・タワーのわりにはやや抑えた印象ではあるものの(というかパークコート渋谷ザ・タワーの周遊形の共用空間が凄すぎたとも言う)、2層吹抜のエントランスに加え、地下1階から地上2階部分まで3フロアの吹抜になっている部分もありますし、カフェが予定されている明治通り沿いのゆとりあるランドプランもこの敷地面積(及び緩和を受けて実現した27階建)ならではの魅力的なものと言えるでしょう。屋上にはフィーリングデッキ、スクリーンデッキ、ビューデッキという3つのデッキ空間があり、中低層階にお住まいの方でも眺望や緑を存分に味わうことが出来ます。
※共用施設や管理費などについては正式価格発表後の記事で詳細を言及する予定です。
前回のパークコート神宮北参道ザ・タワー。
公式ホームページ

お部屋は70㎡(四捨五入すると70㎡だが、微妙に70㎡にはのっていない)の2LDK、西向き中住戸です。明治通り沿いの低層階で、明治通り沿いは商業地域(最高高さ60m)になりますので、10階建以上(最高高さ60mエリアのわりには低め)の建物が多く存在しています。
ただ、明治通り沿いなので前建までの離隔は十分ですし、そのように建物は明治通りからかなりセットバックした位置に建てられ、植栽も豊かな空間が施されますので、低層階でも悪くありません(というかそこいらへんの中低層階住戸よりもよっぽど魅力的です)。南西方向からの日照も得られるでしょう。
間取りはギリギリ70㎡に乗っていないのは残念ではあるものの、このクラスの物件に相応しいゆったりとした面積の2LDKで、上述のようなバルコニー周りの曲面設計にも注目出来るものになります。
柱の前の緩やかなカーブで囲まれた空間は室外機置場であり、ルーバーによる曲面で囲うことで本来ならばデザイン上”ノイズ”になるところを"デザインの一部"にしてしまうというあたりも当物件の素晴らしい点と言えるでしょう。
そのようにバルコニーラインへの影響を抑えるためか柱が内側に入った(インフレームな)設計な上、当プランはペンタゴン(五角形)のトップ付近に位置しており、ベッドルームからマスターベッドルームにかけて曲がっている点も影響し、居室配置及び居室形状に難があります。
窓際の下り天井高は2.2mと平均以上の高水準ではありますが、最大天井高も2.5mとごくごく一般的なのでこの価格帯のパークコート~ザ・タワーであることを考えるとやや寂しい印象であるのは確かで(柱が食い込んでいることで下り天井の幅もそれなり)、外観を頑張り過ぎた弊害がこういった点に表れてしまっているのは否定出来ません。
ただ、ペンタゴンにしたことで外周部が長くなり、このプランも含め各プランのスパンはそれなりのものと出来ていますし、内側(共用廊下側)の柱の食い込みは回避出来ているので高額物件であることを加味しても及第点は挙げられるでしょう。
坪単価は予定価格で約673万円。40~50㎡台は次期以降の販売になるので第1期1次の中住戸は60~70㎡台が主となるのですが、ざっくりしたところで言うと低層階(3階)~高層階(23階)にかけて650~800万円という感じになっており、以下のような設備面のグレード感からしても思っていたよりもこなれた"三井らしい現実的な設定"という印象ですね。
三井が関わった比較的近いところにある高額物件パークコート渋谷ザ・タワー(平均坪単価約785万円。定借)やザ・コート神宮外苑(平均坪単価約900万円)は思っていたよりも苦戦した印象があり、そのあたりを加味してのお値段設定なのかもしれません。ただ、当物件は中層階(方角によっては低層階)でも眺望が楽しめるお部屋が少なくないですし(最高高さ20mの第一種中高層住居専用地域を望む東側など)、曲面設計の歪みの影響が抑えられた中住戸はなかなか魅力的なお値段設定になっていると思いますね。
設備仕様面は、スーペリア(一番戸数の多いタイプ。スタンダード⇒スーペリア⇒プレミアム⇒ペントハウス)でもディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、水回りの天然石天板仕様(人造石などとのセレクト)など一般的なものはもちろんのこと、日ポリ化工の浴室、LD及びマスターベッドルームのビルトインエアコン、廊下や水回りはもちろんのことLDKまでのタイル貼(600角の見映えするもの。※フローリングとのセレクトで8階以下はセレクト出来ずフローリングが多いとか…)なども備わった魅力的なもので、特に坪単価600万円台中盤のお部屋などでは嬉しいパフォーマンスでしょう。
ちなみに、スタンダード(40~50㎡台)はLDですら壁掛けエアコンですし、浴室もいわゆる一般的なタイプ(床はタイルではなくFRP)になるなどその名の通りのスタンダード感の強い仕様になってきます。また、24時間換気における全熱交換器はプレミアム・ペントハウスのみになりますね。
設計は清水建設、施工は清水・フジタ建設共同企業体で、制振構造が採用されています。
同制振構造だったパークコート青山ザ・タワー同様にかなり特異な形状をした物件なので免震構造の採用は難しかった(適切ではなかった)のかもしれませんし、直近の39階建のパークコート渋谷ザ・タワーも制振構造だったように近年の三井の高額タワマンは免震への拘りが感じにくくなっているのでここの制振も既定路線といったところでしょう。
当物件の最大の特長となるのはやはりホシノアーキテクツ星野氏による”ネスト”をコンセプトとしたインパクトありまくりな外観デザインです。
ネストって「巣」という意味以外に「隠れ家」や「安心出来る住まい」などといった意味もあるみたいなのですが、当物件のド派手なデザインは全く隠れていないのがまたいいですよね(笑)。
ベースとなるフロア形状はペンタゴン(五角形)だったグローバルフロントタワーに近い感じなのですが、外壁ライン(ダイレクトサッシもしくはバルコニー)は全くと言っていいほど"直線"が存在しておらず、全てが緩やかな曲面になっているのです。
27階建ながら総戸数472戸というスケールを有していることからお分かりのようにフロア面積がかなり大きな物件になりますし、先ほどの角住戸周りからの形状からもお分かりのようにかなりダイナミックな曲面設計、さらに、偶数階と奇数階で編み込んだかのような互い違いのバルコニーラインを実現することで、まさにネストのようなただならぬ存在感を放つものになっているのです。
前回の記事で書いたようにパークコート青山ザ・タワーに初めてお目にかかった際のインパクトには及びませんが、パークコート渋谷ザ・タワーもしかりで後になればなるほど(凄い物件にお目にかかればかかるほど)驚きが小さくなるはずなのに”まだこんなに感銘を受けることが出来る”という点でやっぱり三井のパークコート~ザ・タワーは凄い、というのが正直な感想になります。
パークタワー勝どきミッド・サウスはもちろんのこと、パークホームズ駒沢二丁目などの一般的なスケールの物件でも曲面を多用するホシノアーキテクツデザインの長所を最大限に発揮したと思われるデザインでもあり、例に漏れず「これ以上は難しいのでは?」と思ってしまうレベルなのですが、三井不動産のことですからこれ以上のものをまた見せて(魅せて)くれる時は、私が思っているよりも近い将来なのかもしれません。ただ、今までのパークコート~ザ・タワーの中でも一位二位を争うぐらいの存在感のあるものになるのは間違いないでしょう。
パークコート青山ザ・タワー、パークコート渋谷ザ・タワーの他、かの隈研吾氏が1本の檜をイメージしてデザインしたパークコート赤坂檜町ザ・タワーなどライバルは数多くありますがそのような物件とも渡り合えるだけの素晴らしい出来でしょう。
基壇部に大々的な壁面緑化がなされており、グリーンエリアに囲まれたこの地らしいオーガニックな演出も素晴らしいものがあります。
一方で共用部はそのような最大級のパークコート~ザ・タワーのわりにはやや抑えた印象ではあるものの(というかパークコート渋谷ザ・タワーの周遊形の共用空間が凄すぎたとも言う)、2層吹抜のエントランスに加え、地下1階から地上2階部分まで3フロアの吹抜になっている部分もありますし、カフェが予定されている明治通り沿いのゆとりあるランドプランもこの敷地面積(及び緩和を受けて実現した27階建)ならではの魅力的なものと言えるでしょう。屋上にはフィーリングデッキ、スクリーンデッキ、ビューデッキという3つのデッキ空間があり、中低層階にお住まいの方でも眺望や緑を存分に味わうことが出来ます。
※共用施設や管理費などについては正式価格発表後の記事で詳細を言及する予定です。
前回のパークコート神宮北参道ザ・タワー。
公式ホームページ

お部屋は70㎡(四捨五入すると70㎡だが、微妙に70㎡にはのっていない)の2LDK、西向き中住戸です。明治通り沿いの低層階で、明治通り沿いは商業地域(最高高さ60m)になりますので、10階建以上(最高高さ60mエリアのわりには低め)の建物が多く存在しています。
ただ、明治通り沿いなので前建までの離隔は十分ですし、そのように建物は明治通りからかなりセットバックした位置に建てられ、植栽も豊かな空間が施されますので、低層階でも悪くありません(というかそこいらへんの中低層階住戸よりもよっぽど魅力的です)。南西方向からの日照も得られるでしょう。
間取りはギリギリ70㎡に乗っていないのは残念ではあるものの、このクラスの物件に相応しいゆったりとした面積の2LDKで、上述のようなバルコニー周りの曲面設計にも注目出来るものになります。
柱の前の緩やかなカーブで囲まれた空間は室外機置場であり、ルーバーによる曲面で囲うことで本来ならばデザイン上”ノイズ”になるところを"デザインの一部"にしてしまうというあたりも当物件の素晴らしい点と言えるでしょう。
そのようにバルコニーラインへの影響を抑えるためか柱が内側に入った(インフレームな)設計な上、当プランはペンタゴン(五角形)のトップ付近に位置しており、ベッドルームからマスターベッドルームにかけて曲がっている点も影響し、居室配置及び居室形状に難があります。
窓際の下り天井高は2.2mと平均以上の高水準ではありますが、最大天井高も2.5mとごくごく一般的なのでこの価格帯のパークコート~ザ・タワーであることを考えるとやや寂しい印象であるのは確かで(柱が食い込んでいることで下り天井の幅もそれなり)、外観を頑張り過ぎた弊害がこういった点に表れてしまっているのは否定出来ません。
ただ、ペンタゴンにしたことで外周部が長くなり、このプランも含め各プランのスパンはそれなりのものと出来ていますし、内側(共用廊下側)の柱の食い込みは回避出来ているので高額物件であることを加味しても及第点は挙げられるでしょう。
坪単価は予定価格で約673万円。40~50㎡台は次期以降の販売になるので第1期1次の中住戸は60~70㎡台が主となるのですが、ざっくりしたところで言うと低層階(3階)~高層階(23階)にかけて650~800万円という感じになっており、以下のような設備面のグレード感からしても思っていたよりもこなれた"三井らしい現実的な設定"という印象ですね。
三井が関わった比較的近いところにある高額物件パークコート渋谷ザ・タワー(平均坪単価約785万円。定借)やザ・コート神宮外苑(平均坪単価約900万円)は思っていたよりも苦戦した印象があり、そのあたりを加味してのお値段設定なのかもしれません。ただ、当物件は中層階(方角によっては低層階)でも眺望が楽しめるお部屋が少なくないですし(最高高さ20mの第一種中高層住居専用地域を望む東側など)、曲面設計の歪みの影響が抑えられた中住戸はなかなか魅力的なお値段設定になっていると思いますね。
設備仕様面は、スーペリア(一番戸数の多いタイプ。スタンダード⇒スーペリア⇒プレミアム⇒ペントハウス)でもディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、水回りの天然石天板仕様(人造石などとのセレクト)など一般的なものはもちろんのこと、日ポリ化工の浴室、LD及びマスターベッドルームのビルトインエアコン、廊下や水回りはもちろんのことLDKまでのタイル貼(600角の見映えするもの。※フローリングとのセレクトで8階以下はセレクト出来ずフローリングが多いとか…)なども備わった魅力的なもので、特に坪単価600万円台中盤のお部屋などでは嬉しいパフォーマンスでしょう。
ちなみに、スタンダード(40~50㎡台)はLDですら壁掛けエアコンですし、浴室もいわゆる一般的なタイプ(床はタイルではなくFRP)になるなどその名の通りのスタンダード感の強い仕様になってきます。また、24時間換気における全熱交換器はプレミアム・ペントハウスのみになりますね。
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