リビオ下北沢【予想を超える洗練のデザイン】1階39㎡5,790万円(坪単価491万円)

続けて、リビオ下北沢。

設計はウィッシュワーク、施工は山田建設、そしてデザイン監修は南條設計室です。

担当は南條Victor雄吾氏で(南條洋雄氏の息子さんにあたる方のようです)、直近ではドレッセ都立大学に携わった実績があります。

30㎡台も少なくない総戸数22戸という小規模物件ですし、リビオシリーズはいわゆる大手デベロッパー(大手デベロッパーの物件にも色々ありますけども…)やモリモトのようにデザインにとりわけ力を入れる印象まではないので、そこまで期待してはいなかったのですが、これはなかなかに素敵ですね。

語弊を恐れず言ってしまえば少々"モリモトチックな印象"が拭えないのですが、逆に言うとモリモトレベルの洗練されたデザインで、外観は軒となる水平ラインを二重にすることでよりシャープな印象、また、バルコニー天井(軒裏)の木目調もやはり外観に映えますね。

敷地東側に設けられたエントランスは傾斜のある地であることも上手く利用した1.5階相当の高さある空間で、スキップフロアのような階段のある空間設計と天井まで伸びるL字の間接照明のインパクトも凄いものがあります。

このスケールの物件でのこのエントランスは予想を遥かに超えるもので、近年だとピアース旗の台ピアース祐天寺あたりに近い小規模物件では出色のインパクトがあると思います。

駐車場が1台もないのはやっぱり残念ではありますが、だからこそこのレベルのエントランスが実現しているとも言えるでしょう。

前回のリビオ下北沢

公式ホームページ
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お部屋は39㎡の1LDK、東向き中住戸です。東側は細い道路の向かいに普通に3階建などが立ち並ぶ感じになるのですが、東側道路のグラウンドレベルよりも0.5階程度高い位置にあり、なおかつ、道路との間には植栽も施されますので、”道路沿いの地上階という感覚”は薄く、南東方向からは日照も得られるポジションです。

間取りは物件内に多くある35㎡ほどの1LDKよりは大きくはあるものの、かなり奥行(玄関からバルコニーまでの距離)が出てしまっているタイプで、長めになった廊下の影響で効率性は高いとは言えません。

スパンがイマイチなので開口部も貧弱ですし、オープンキッチンではないのでキッチン周りの採光の悪さも気になるところではあるでしょう。

ただその一方で、柱の食い込み自体は抑えられていますし、ウォールドアを開くことで大き目の空間として利用することも出来るといった点も悪くないでしょう。

坪単価は491万円。物件内では多くない500万円未満のお部屋になります。
表記上は1階にはなりますが、そのように1.5階ぐらいの感覚ですし、そもそも最上階でも視界抜けが得られるお部屋はわずかな立地条件になりますので、悪くない水準だと思います。

ただ、玄関が"エントランス階のエントランス寄りの位置"にあり、同1階住戸の住民はもちろんのこと、2~3階住民が使う"エレベーターの手前"でもあるので、人通りが多いのは気になるところです。そのあたりも考慮されてのお値段設定ではあるのでしょうが…。

設備仕様面は、小規模とは言え立派なお値段の物件ですし、特に60㎡台の3LDKにとってはディスポーザーがないのは残念ですね。ただ、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンのキッチン天板などは備わっていますので大きな違和感はありません。

管理費は429円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下を採用していますし、そもそもがかなりの小規模物件になるということで高めの水準ですね。30㎡台ならばそれほど気にはなりませんが、50~60㎡台になると結構な負担感が出てくるように思いますね。

なお、上述のように駐車場はありません。

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