シティハウス池袋【アプローチは良いがホールはいつも通り】64㎡8,900万円(坪単価458万円)

続けて、シティハウス池袋。

設計・施工は川口土木建築工業です。

当物件の最大の特徴となるのは奥行あるエントランスアプローチでしょう。
栄橋通りに面した敷地ではあるものの、栄橋通り沿いの中ほどに第三者所有地(コインパーキング)があり、栄橋通りから奥まった建物部分(エントランス部分)まで奥行あるアプローチが生じています。

敷地北東部も細い道路に接道してはいるので必ずしも栄橋通り沿いから続く長いアプローチを設ける必要はなかったのですが、アプローチサイドの壁面(背面は自転車置場)を木調ルーバーの設え、さらに、そこに沿うように大庇とライトアップも施すことで当物件の顔となる印象に残る空間を実現しています。

その先にあるエントランスホールは”いつもの2層吹抜と言いたいだけ”に感じる二次元的には狭い淡泊なデザインのものになっており(しかもこの風除室ないよね???)、坪単価500万円近いしっかりとしたお値段設定にするのであればそこも頑張って欲しかったところではあるのですが、これこそが近年の住不物件の平均的なパフォーマンス(よくある傾向)にはなるでしょうね。

なお、外観デザインはモノトーン調の外壁とガラス手摺による住不物件らしいスタイリッシュなもので、見慣れた感はあるものの悪くはありません。

前回のシティハウス池袋

公式ホームページ
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お部屋は64㎡の2LDK、南東向き中住戸です。そのように建物の南東側(特に中住戸の南東側)には第三者所有地(コインパーキング)があり、将来的に何かしらの建物になる可能性は残されています。ただ、その敷地は小さめ(コインパーキングは7台)ではあるので、この物件レベルの高いものになる可能性は低く、将来的にも日照だけでなくある程度の視界が保たれる可能性が高いでしょうか。

間取りは64㎡の3LDKということで先ほどのものよりもさらに小さなファミリータイプになります。

柱のアウトフレームは良好ですが、洋室1のコーナー部に食い込みが若干ありますし、玄関周りの設計もどうでしょうか。
共用廊下の反対側にメーターボックスを設けることで共用廊下側の洋室の開口部を充実させることが出来ているのは良いのですが、反面、共用廊下が狭いですね…。

玄関扉を開けると共用廊下の通行を邪魔するレベルですし、もうちょっと上手く出来なかったものかと思ってしまいます。

LDの開口部はサッシ3枚分確保するなど田の字ベースの中住戸としては魅力を感じるプランではありますけど…。

坪単価は458万円。仮に70㎡前後のより一般的なファミリータイプ中住戸であったならばやはり1億近くになってしまうわけで、65㎡にも満たない狭小3LDKにしているのは単価を追求したいからに外なりません。

この面積帯の3LDKはけして多くはありませんし、効率性は上々なので多少の手狭感はあってもグロスのこなれた3LDKを望む方には検討余地のある価格(グロス)ではあるのでしょうが、やはり駅距離を考えると強く感じる単価設定でしょうね。

設備仕様面は、総戸数92戸というスケールなりにディスポーザー、また、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板なども備わっています。ただ、LDビルトインエアコンなどといったワンランク上のものは見当たりませんし、坪単価500万円近いお部屋もある物件としては特筆すべきレベルにはありません。

管理費は339円/㎡。外廊下ながらディスポーザー付ということもありやや高めですね。低層階には30㎡台のコンパクトタイプもありますが、総戸数92戸というそこそこのスケールのある物件ですのでもう少し安いと良かったでしょうね。

駐車場は全20台で身障者用を含む4台が平置、残りの16台が機械式になります(非分譲住戸用5戸含む)。

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