シティハウス府中八幡町【価格もランニングも立派】6階70㎡6,900万円(坪単価325万円)

続けて、シティハウス府中八幡町。

設計・施工は大豊建設です。

住不物件らしいモノトーン調のシャープなデザインで、敷地北側旧甲州街道沿いの水平ラインを強調したゲート兼キャノピーはかなり素敵ですね。

とは言え、エントランスホール周りは総戸数57戸なりの一般的なスケールでしかないですし、特筆すべき高級感や重厚感のあるマテリアルが採用されているわけではないので300万円台前半~中盤というエリア最高レベルの価格帯に相応しいと言えるかどうかは微妙なところでしょう。

デベロッパー的には"恵まれた南面条件がこのような価格設定の最大の根拠"ということなのだと思いますし、シティハウス調布同様にエントランス脇に設けられたテレワークルームも高価格物件なりの頑張りなのかもしれませんが、この価格の前ではその程度の頑張りは霞んでしまいます…。

前回のシティハウス府中八幡町

公式ホームページ
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お部屋は70㎡の2LDK+S、南向き中住戸です。南側は第一種中高層住居専用地域(第二種高度地区※例えば、北側隣地境界線から15m離れた部分だと20m弱の高さまで可能)なので南北に長い敷地形状ならばそこそこの高さの建物が立つ可能性があります。
ただ、現状の前建は戸建ですし、その先の都営住宅も4階建ということでこの中層階からでも八幡宮の緑が一望できる心地よいポジションにはなるでしょう。

間取りは、先ほどの角住戸と全く同じ面積ですが、こちらは中住戸ですので異なる部分は少なくありません。
ただ、もちろん田の字ベースのものになりますし、連窓サッシやLDの目立つ位置からのリビングインとなった洗面所などコンセプトは同様ですね。

収納も専有面積のわりに充実したタイプですし、当物件の最大のポイントはやはり南面の八幡宮のグリーンビューになりますので、そこを最大限享受できる連窓サッシ×洋室2の引き戸設計はツボを押さえたものと言えるでしょう。

坪単価は325万円。この階だと半永久的に視界抜けが得られるとまでは言えず、将来的に多少のリスクが伴いますので、上層階との”単価差”に違和感はないでしょう(上層階から売りはじめ、あわよくば中低層階も同程度の単価で売るのが住不の常套手段ですが、この物件では流石に無茶でしょう)。
とは言え、先ほどの上層階角住戸の367万円自体が不相応な印象ですし、このプランに関しては語弊を恐れずに言ってしまえば”少し抜けのあるグリーンビュー(ちょっと南面条件が恵まれている)”というレベルに過ぎませんので、冷静に考えて凄い単価だなぁ…と思ってしまいます。

強気なお値段設定で有名な住不の物件の中でもここは結構強烈な気が…。

設備仕様面は、総戸数57戸というスケールでディスポーザーが付いているのはここ1年ほどの直近の住不物件の傾向そのままですし、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンターに加え、水回りの天然石天板仕様が採用されているあたりも良いですね。
ただ、ディスポーザーについてはそのように直近の住不の傾向を反映させたものに過ぎず当物件の高価格帯を鑑みてのものではなさそうです。小規模ながらディスポーザーを導入したことで以下のようにランニングコストも高めなのでエリア的なミスマッチ感(ご予算を含めたニーズとのギャップ)がより高まります。

管理費は323円/㎡。外廊下ですが、そのようにディスポーザーが付いていることで立派な水準です。

駐車場は全23台で身障者用の1台を除いた22台が機械式になります。

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