オープンレジデンシア吉祥寺本町【外観は良好、ただ共用部は…】43㎡6,180万円(坪単価471万円)

続けて、オープンレジデンシア吉祥寺本町。

設計はOAC設計、施工はオープンハウスアーキテクトです。

前回の記事で言及したように、ザ・パークハウス吉祥寺よりもスケール的に小ぶりな物件で(総戸数では大差ないもののあちらの平均専有面積85㎡超に対しこちらは43~71㎡なので大分違いますし、敷地面積もパークハウスの6割弱しかありません)、オプレジらしい駐車場が1台もなく、地下住戸も多く設けられたランドプラン(駐輪場も双方向エレベーター(全体で1基しかないので通常エレベーターと共用)により地階に配置するという驚きの設計)には少々げんなりさせられます。

ただ、外観デザインに関してはこの地なりこの単価帯なりに気を使っている様子が窺えます。
木調ルーバー及びバルコニー戸境の繊細なマリオンがかなりいい味を出しており、今風のセンスの良さと重厚感を兼ね備えていますね。
エントランス周りは小規模なりにこじんまりとしておりもうひと頑張り欲しかったところではあるものの、スケール的に仕方ないところではあると思います。

前回のオープンレジデンシア吉祥寺本町

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2021-8-26_9-25-12_No-00.png
お部屋は43㎡の2LDK、東向き中住戸です。全戸東向きの中でこのプランは敷地北寄りに位置しているので前建は平屋建(戸建)になります。やや南東に傾いているので低層階でも日照が得られる良好なポジションですね。

間取りは43㎡ながら2LDKが採用された今どきのものです。
ただ、壁式構造を採用した物件で、ラーメン構造を採用する場合にはバルコニー側の柱ですら食い込んでいることが多いオプレジにしては効率性の高い設計に出来ているのは悪くないでしょう。

やや居室畳数を重視した設計のため専有面積が小さいことが収納の乏しさに影響を与えている印象ではあるものの、廊下も短く出来ていますし専有面積なりに違和感少なく2LDKに仕上げることが出来ているとは思います。

坪単価は471万円。視界抜けが出てくる上層階は坪単価500万円ほどの水準で、低層階なりに単価は抑えられていると感じます。落ち着きある低層住宅街の物件とは言えオプレジらしく駐車場がない物件で、"億ション(ファミリータイプ)が似合う"感じの仕上がりではないのでファミリータイプよりもこういったコンパクトでのこの単価の方がしっくりくるところも少なからずありますね。

都心好立地並のしっかりとした単価ですし、このご時世としても気持ち強めの印象ではあるものの、お隣西荻窪駅の徒歩4分(高架沿い)だったオープンレジデンシア西荻窪(平均専有面積40㎡ちょっと)で平均坪単価約400万円でしたので大きな違和感まではないでしょう。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーはありませんし、ビルトインエアコンなどといったワンランク上のものも見当たりません。ただ、食洗機、トイレ手洗いカウンター、シーザーストーンの水回り天板仕様、そして廊下・洗面室・トイレ床のタイル貼などは備わっています。

管理費は382円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですのでかなりの小規模ゆえにランニングコストが嵩んでしまっていますね。

0 Comments



Post a comment