ソルティア武蔵小杉【交通・買物便は良いけども…】6階60㎡7,410万円(坪単価410万円)
所在地:神奈川県川崎市中原区市ノ坪字中村通158-1(地番)
交通:武蔵小杉駅徒歩6分(東急線。JR横須賀線・湘南新宿ラインは徒歩7分、JR南武線は徒歩10分)
用途地域:準工業地域
階建・総戸数:7階建、62戸
マリモのコンパクトブランド「ソルティア」シリーズで、ソルティア新横浜、ソルティア新川崎に次ぐ首都圏3物件目になるでしょうか。
新横浜(駅徒歩9分)や新川崎(駅徒歩10分(鹿島田駅は徒歩5分))もコンパクトに相応しい利便性上々のポジションでしたが、こちらは武蔵小杉駅の徒歩6分ということでよりインパクトがありますね。
やはり30~50㎡台の小ぶりなプランニングになっているようですが、ここは総戸数62戸と前2物件よりもスケール感があるのも1つのポイントと言えそうです。
立地としては武蔵小杉駅方面からは市ノ坪の交差点を越えてすぐのところ、綱島街道沿いになります。
市ノ坪の交差点の手前(駅側)にはリエトコート武蔵小杉やシティタワー武蔵小杉などがあり、いわゆる駅前再開発エリアのタワマン街が広がっていますが、市ノ坪の交差点を越えると雰囲気が変わるのも1つの特徴になるでしょう。
綱島街道沿いなのでお世辞にも静かなポジションとは言えませんが、近隣は低層の建物が多くなっており、空が広く感じますね。
駅前の商業施設が気軽に使える距離感なのはもちろんのこと、この地だとグランツリーが至近という点が大きな材料になるはずです。
昨今はピアース武蔵小杉イーストなどといった新丸子駅側(武蔵小杉駅は徒歩10分程度)での供給が盛んですが、こちらの方がJRの横須賀線・湘南新宿ラインが利用しやすいといった事情もあるので交通・買物利便のバランスがより高いでしょうね。
ちなみに、50㎡台もそこそこあるので一応学区についても述べておくと、通学校は東住吉小学校で徒歩3分の距離感になります。
公式ホームページ

お部屋は四捨五入すると60㎡の2LDK、北東角住戸です。北方向は当物件の駐車場を挟み同じ7階建のメイクスデザイン武蔵小杉アジールコートがあるものの、東方向は当物件の5階程度の高さの建物になるため、この階だと視界抜けが出てきます。
間取りは正確には60㎡には満たないものの、そのような良好なポジションなりに物件内では大きな面積のものになっており、近年の2LDKのトレンドからするとむしろ大きいぐらいのものになります。
角住戸なりに廊下はほどほどの長さがありますし、柱の食い込みも見受けられますのでとりわけ効率的な印象はありませんが、専有面積なりに居室畳数はしっかりとしていますし、コーナー部を雁行設計にしたことでプラン全体的に開口部が豊かなものに出来ているのは良いですね。
気になるのは洗面台の幅があまり確保出来ていない点とリビングインの洋室2の引き戸の開きが中途半端な点でしょうか。
窓際上部には梁が通っているのでそことの兼ね合いもあったのでしょうが、引き戸を開け放つことできれいな形状で広々とした二面採光の空間が実現出来るようになっていると良かったように思います。
坪単価は410万円。なるほど…。
駅前タワマンの昨今の成約単価は、300万円台前半(築古のもの中心)~400万円弱(築浅のもの中心)といった感じですし、東側の前建を越えるとは言えギリギリという感じで「眺望が魅力!」という感じのポジションでもありませんのでこの単価は想像以上でした。
30~40㎡ほどの物件内で条件が良いお部屋がこういった単価になるのであれば分かりますが、50㎡台の2LDK、まして60㎡近いタイプがこの単価ということでグロスが大分嵩んでしまっていますね(一例ですがピアース武蔵小杉イーストの上層階50㎡台角住戸は30~40㎡台に比べ単価が抑えられており坪単価370万円ほどでした)。
むろんタワマンのようなランドマーク感やブランド感のある物件ではないですし、共用面もとりわけ高級感のあるものに仕上がっているわけでもないので…。