レーベン立石DUNAMIS【小規模ながら見映えするデザイン】55㎡4,228万円(坪単価256万円)

続けて、レーベン立石DUNAMIS。

設計はヴィジョン、施工はライト工業です。

近年のタカラレーベン物件の傾向そのままにかなり外観デザインに力を入れた物件で、最大の特長はやはり上層部の設計になるでしょう。
前回の記事でも申し上げたように上層3フロアは、それ以下の階と異なるフロアプランが採用されており、特に上層2フロアは外観も一味違う味付けがなされています。

フロア面積も少し小さくすることでバルコニー面積を拡大、外壁の色味をダーク、さらに、マリオンを数多く設けたことで”特別なポジション”であることを強調し、優越感といったのようなものも高めた繊細なデザインと言えます。

やはり前回の記事で言及したように、当物件の上層階はそれなりの価格帯(グロス)になってくるため再開発タワマンとの被り(競合)が出てくるはずでそのあたりを意識したところもあるのでしょう。

再開発タワマンの価格はもちろんのこと、間取り等の詳細も明らかになっていない状況での判断は難しいところではあるものの、被り(競合)があるとは言えどもこのレベルのデザインやプランニングが採用されるというのは稀なことで評価出来る点であるのは確かでしょうね。

奥戸街道沿いのエントランスには駐車場のゲートを兼ねた重厚感のあるキャノピーが設えられますし、近隣に高い建物が少ない立地条件も相まって総戸数38戸という数字から受ける以上の存在感を放つ物件になると思います。

前回のレーベン立石DUNAMIS

公式ホームページ
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お部屋は55㎡の2LDK、南向き中住戸です。低層階でも南側は戸建を中心とした最大3階建といった感じですので、日照に関しては申し分ありません。

間取りは50㎡台中盤の一般的な大きさの2LDKなのですが、外廊下物件で洋室1室がリビングインというのはやや珍しい印象になるでしょうか。

柱の食い込みが抑えられているのは良い材料ではあるものの、この面積帯にしては廊下が長めとも言え、先ほどのプラン同様にもっと効率性を意識した方が良かったような印象もなくはないでしょうね。

こちらはそのように一般的な大きさの2LDKなので居室畳数に違和感はないですし、収納もまずまずなのですが、浴室の1216はねぇ…。この面積帯ならば1317~1418になるのが一般的ですからね。

奥行豊かなバルコニーは魅力的でしょう。

坪単価は256万円。近年の立石駅徒歩10分圏内の供給(いわゆるワンルーム投資マンション除く)で言うと2017年のアーデル立石ワンズプレイスがあるぐらいでその平均坪単価は約210万円に過ぎませんでしたので、当物件の平均で270万円は下らないであろう水準はこのご時世なりにかなりしっかりとしています。

ただ、現在分譲中のサングランデ立石は駅距離がありながらも230~240万円ぐらいになるでしょうし、お隣の青砥駅の駅前物件でもイニシア青砥(2019年分譲/平均坪単価約280万円)、イニシア青砥レジデンス(分譲中/平均坪単価約295万円)との比較、さらに、再開発期待もある程度考慮した結果、このぐらいになってしまうのは仕方ないところでしょう。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありませんし、トイレ手洗いカウンターも見当たりませんが、食洗機に加えこのシリーズらしい水周りの充実は魅力になりますね。
たからの水、マイクロバブルトルネード浴槽、ミラブルシャワーヘッド、浴室テレビなどが備わっています。

管理費は299円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですので少々高いですね。小ぶりなスケールゆえのデメリットになるでしょう。

駐車場は全4台で機械式になります(他店舗用2台)。

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