シーンズ大森パークサイド【新築マンション購入者に家のサブスク】4階34㎡3,868万円(坪単価377万円)

続けて、シーンズ大森パークサイド。

設計はSHOW建築設計事務所、施工は松尾工務店で今年6月竣工済の完成売りになります。

ガラス手摺中心×モノトーンカラーの外観は可もなく不可もなくな印象で、30~40㎡台の小規模物件として悪くはありません。

ただ、やはり「シーンズ」首都圏第一号物件ということを考えるともうひと頑張り(ポイント)あって欲しかったですし、前回の記事で述べた柱の食い込みはとても残念です(当物件の事業企画は日本建物でありそのあたりも影響しているのだとは思いますが…)。

最大のポイントはパークサイドの立地に外なりませんが、一方で、サブスク系の取り組みが複数行われているのは興味深い点の1つになります。

それはADDress BIZcomfort、サマリーポケットの3つで、BIZcomfortはコワーキングスペース、サマリーポケットは宅配型トランクルームで、同様のサービスは多くありますのでとりわけ珍しくはありません(当物件の購入者は一定期間無償利用が可能になるようです)。

ただ、ADDressは結構珍しいサービスで"家のサブスク"ですね。月4.4万円(光熱費不要)で、日本各地で運営されている家に住めるサービスなのですが、新居(この物件のこと)を購入した人に家のサブスクを進めるというなかなか破天荒な取り組みです(笑)。

言っても購入者は無料で60日間会員になれるだけですし、そもそもこのADDressは週末などだけでも都心から離れた自然の中で暮らしたり、全国各地をリーズナブルに旅行・体験したい方向けのサービスのようなので、このコラボには大した意味はないのでしょうが(ADDress側の販促・宣伝・知名度向上の一貫に過ぎないでしょう)、パークサイドポジションに誕生する物件ですし「せっかく居心地が良いはずの場所に新築マンションを購入したのにサブスクで全国各地の家を提案する」というのはどうかね(汗)。
そういったライフスタイルを求める方、魅力を感じる方は「家(マンション)を買わない、まして新築マンションは買わない」気がするんですけど、偏見かね…。

前回のシーンズ大森パークサイド

公式ホームページ
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お部屋は34㎡の1LDK、南西角住戸です。公園の反対側になる登記所通り沿いのポジションで、通りの向かいには9階建のマンションがあります。ただ、南側は戸建などの低層建物になっているのでこの階だと視界抜けも出てきますね。
まぁ、南側はほとんど開口部がないわけでこのポジションならばもう少しなんとかして欲しかったところではありますが…。

間取り的には先程のプランほどは柱の食い込みはないものの、やはりバルコニー側の食い込みは残念ですし、LD内の事実上の廊下スペースも含めると廊下も短くはないですね。

先ほどのプランよりもさらに小さな1LDKになるのでもっと効率性に重きを置いて欲しかったですし、洋室の中途半端な引き戸設計も微妙でしょうか。もっときれいに開け放てるようにして大きなワンルームとしても使えるようになっている方が良かったように思います。

坪単価は377万円。先ほどのプランよりも上の階で単価はやや控えめな水準になっているのはパークフロントではないからに外なりません。
せっかくの良好な南面を活かしきれていない設計が気にはなりますが、こちらの方が面積が小さいことでグロスが嵩んでいませんし、このご時世はこんなものなのだとは思います。

以下のように小規模ゆえにランニングがかなり嵩んでいるのでそういった意味ではもう少し単価を抑えて欲しかったところですけれどもね。

設備仕様面は、小規模コンパクトなのでディスポーザーがないのは当然のことですが、水回りの天然石天板仕様のような分かりやすい高級感がないのはこの単価帯を考えるとちょっと残念です(食洗機も物件内で最も大きな48㎡の2LDKプランのみ)。
ただ、30㎡そこそこでも床暖房に加えトイレ手洗いカウンターが付いているあたりは単価帯なりと言えます。

管理費は430円/㎡。内廊下とはいえもちろんディスポーザーはありませんのでかなり立派な水準です。かなりの小規模物件ですのでやむなしなところはありますけど平均的なスケールの物件と比べると明確にランニングが高くなっているのは懸念点に違いありません。

駐車場は1台のみで平置になります。

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