アンビシャス府中武蔵野台【当初はセンチュリー武蔵野台】1階66㎡4,390万円(坪単価220万円)

続けて、アンビシャス府中武蔵野台。

設計は谷口建築企画、施工は菊池建設です。
当物件の事業主はセンチュリーシリーズのパラダイスリゾートで、当初は「センチュリー武蔵野台」になることが予定されていました。
そのため、デザインもいわゆるセンチュリーらしさが窺えるものになります。

総戸数35戸の小ぶりな物件ですし、とりわけ目立つ物件とまでは言えないのですが、白糸台通りの並木沿いとなる東面バルコニー周りはなかなか繊細な出来ですね。

バルコニー手摺に不規則にガラスとコンクリート(複数色)を使い分けたことで見る角度・ポジションによって異なる表情になりますし、戸境にはマリオンも設けられています。

なお、南と東のL字的な配棟で、東向きが多くなっています。駅距離のあるこの立地条件を考えるともう少し南向きを多く出来ていると良かったとは思いますが、南北に長めの敷地形状からすると致し方ないところでしょうか。

前回のアンビシャス府中武蔵野台

公式ホームページ
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お部屋は66㎡の3LDK、東向き中住戸です。白糸台通り沿いになる1階住戸で、歩道との間には植栽も施されはしますが、専用庭やテラスはありませんので道路(歩道)との距離は近いですね。

南東方向からは日照も入ってくるとは思いますが、1階住戸ならば専用庭などのゆとりあるプラスα空間が欲しかったところですね(駐車場などとの兼ね合いで難しかったのだとは思いますが…)。

間取りは、一般的な田の字プランで、開口部も至って普通(連窓サッシなどはない)で共用廊下側の柱も食い込むなど特筆すべき点はありません。

この単価帯の物件ならばやむなしなところもありますけどもエリア・駅距離的にけして安いとは思いませんので何かしら工夫が欲しかったですね。収納は充実している方ですが、洋室2の引き戸の開きはやや中途半端ですね。

坪単価は220万円。同じ東向きの中層階中住戸で約250万円になりますので1階住戸なりに単価差は設けられてはいますが、前回の記事で書いたようにそもそも平均で240~250万円という水準が疑問ですし、道路との離隔もイマイチなポジションですのでもっとパンチの効いた価格帯であって欲しかったところでしょう。

設備仕様面は、少規模のためディスポーザーはありませんが、食洗機、フィオレストーンのキッチン天板、浴室のフラットラインLED照明など単価帯を考えれば良い方でしょう。なお、トイレ手洗いカウンターはありません。

管理費は227円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですのでスケールメリットの得られない小規模なりにやや高めの水準です。

駐車場は全16台で身障者用を除いた15台が機械式になります。

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