2021年8月の首都圏マンション発売戸数
不動産経済研究所の発表によると8月の首都圏のマンション販売は、
発売戸数1,940戸(前年同月比16.2%増)
1戸あたり価格7,452万円(前年同月比24.0%アップ)
契約率73.0%(前年同月比4.5ポイントアップ)
とのことです。
前月の記事の最後に言及したように、やはり7月に行われたパークコート神宮北参道ザ・タワーの第1期1次160戸が8月分にカウントされてきているようで平均価格が高騰しています。
ただ、白金ザ・スカイの第1期が含まれていた昨年1月、パークコート千代田四番町の第1期が含まれていた今年の4月ほどは高くなっておらず、むしろやや拍子抜けしたぐらいですね。
都区部がパークコート神宮北参道以外にパークホームズ初台ザ・レジデンスの第1期(57戸即日完売/平均倍率2.5倍、最高倍率8倍)もあり、平均価格は10,812万円という突出した水準になっている反面、都下及び神奈川・埼玉・千葉の3県は平均価格が軒並み大幅下落(前年同月比。埼玉だけは4%ちょっとの下落ですが、他は8~19%ほどと大きい)したことが影響しているのでしょう。
都下と3県の平均が低かったのは高単価の目玉物件のまとまった供給がなかったことなどが影響しており、この月だけの結果だけを持って価格下落などと言えないのはもちろんですが、そもそも都区部のシェア自体も43%ほどとやや低めでしたので、思っていたよりも平均価格が伸び悩んだ結果になったのでしょう。とは言え、7,000万円台中盤ではあるのですが…。
なお、恒例の億ション比率は約14.9%ということでやはりめちゃくちゃ高かったですね。
発売戸数に関しては、そういったパークコートの大規模供給などもあり例年低調な8月にしては多くなりました。即日完売物件はそのパークホームズ初台ザ・レジデンスの他にガーラレジデンス相模大塚駅前の第1期24戸(先着順)もあり、都心部に限らず物件次第(立地次第)で需要が旺盛と感じますね。
契約率からも好調さが窺えますし、在庫も前月末比で198戸減った5,889戸で、ついに5,000戸台になってしまいました。前年同月比でみても1,000戸近く減っています。
お次は中古市場を見ていきましょう。
以下はレインズマーケットウォッチの月例速報です。
・中古マンション成約物件(首都圏)
2,615件(前年同月比-14.3%)
59.20万円/㎡(前年同月比+7.9%)
3,773万円(前年同月比+3.5%)
専有面積63.72㎡(前年同月比-4.1%)
築年数23.54年(前年同月21.52年)
件数は前月及び前年同月比共に大きく減少しており、前月書いたようにやはり供給(新規登録数・在庫数)の減少を主因とし、成約するケースが減っているようです。
㎡単価及び価格は前年同月比では依然として上昇していますが、前月(60.71万円/㎡、3,913万円)と比べた場合にはかなり大きく減少しており、供給数の減少により魅力的な物件(条件の良い物件)が枯渇してきていることが表れた結果と言えるのではないでしょうか。
8月の新規登録件数も前年同月比12.4%減の大幅マイナス(前年8月は前々年8月に比べ13.3%減ですのでいかにこの数字が少ないかがお分かりいただけると思います)ですので、前月の記事で言及したようにやはり新築・中古どちらを検討している方にとってもしばらく厳しい状況が続きそうですね。
今月は中古の価格が下がっているのが救いっちゃ救いなのかもしれませんが、平均の下げ幅が大きいのは単価ではなくグロスであって、「平均専有面積の減少による価格下落」がメインなんですよねぇ…。
首相交代による追加経済対策期待だかなんだか知らんけど株式市場もインフレ基調をさらに強めていますし、特にそういった恩恵を受けない方(むしろコロナ禍で平時よりもマイナスな方)にとっては百害あって一利なしの状況です…。
都心部のオフィス空室率は大分上昇してきているのにマンション価格は上昇するという…。
さて次月9月ですが、目玉はやはりパークタワー勝どきサウスの第1期(233戸)ですかね。全体では例年9月同様にそこそこの戸数(2,500戸ほど)が予定されているようですのでパークタワーの影響があっても今月ほど目立った価格にはならなそうですが、それでもそこそこの水準にはなるでしょう。
発売戸数1,940戸(前年同月比16.2%増)
1戸あたり価格7,452万円(前年同月比24.0%アップ)
契約率73.0%(前年同月比4.5ポイントアップ)
とのことです。
前月の記事の最後に言及したように、やはり7月に行われたパークコート神宮北参道ザ・タワーの第1期1次160戸が8月分にカウントされてきているようで平均価格が高騰しています。
ただ、白金ザ・スカイの第1期が含まれていた昨年1月、パークコート千代田四番町の第1期が含まれていた今年の4月ほどは高くなっておらず、むしろやや拍子抜けしたぐらいですね。
都区部がパークコート神宮北参道以外にパークホームズ初台ザ・レジデンスの第1期(57戸即日完売/平均倍率2.5倍、最高倍率8倍)もあり、平均価格は10,812万円という突出した水準になっている反面、都下及び神奈川・埼玉・千葉の3県は平均価格が軒並み大幅下落(前年同月比。埼玉だけは4%ちょっとの下落ですが、他は8~19%ほどと大きい)したことが影響しているのでしょう。
都下と3県の平均が低かったのは高単価の目玉物件のまとまった供給がなかったことなどが影響しており、この月だけの結果だけを持って価格下落などと言えないのはもちろんですが、そもそも都区部のシェア自体も43%ほどとやや低めでしたので、思っていたよりも平均価格が伸び悩んだ結果になったのでしょう。とは言え、7,000万円台中盤ではあるのですが…。
なお、恒例の億ション比率は約14.9%ということでやはりめちゃくちゃ高かったですね。
発売戸数に関しては、そういったパークコートの大規模供給などもあり例年低調な8月にしては多くなりました。即日完売物件はそのパークホームズ初台ザ・レジデンスの他にガーラレジデンス相模大塚駅前の第1期24戸(先着順)もあり、都心部に限らず物件次第(立地次第)で需要が旺盛と感じますね。
契約率からも好調さが窺えますし、在庫も前月末比で198戸減った5,889戸で、ついに5,000戸台になってしまいました。前年同月比でみても1,000戸近く減っています。
お次は中古市場を見ていきましょう。
以下はレインズマーケットウォッチの月例速報です。
・中古マンション成約物件(首都圏)
2,615件(前年同月比-14.3%)
59.20万円/㎡(前年同月比+7.9%)
3,773万円(前年同月比+3.5%)
専有面積63.72㎡(前年同月比-4.1%)
築年数23.54年(前年同月21.52年)
件数は前月及び前年同月比共に大きく減少しており、前月書いたようにやはり供給(新規登録数・在庫数)の減少を主因とし、成約するケースが減っているようです。
㎡単価及び価格は前年同月比では依然として上昇していますが、前月(60.71万円/㎡、3,913万円)と比べた場合にはかなり大きく減少しており、供給数の減少により魅力的な物件(条件の良い物件)が枯渇してきていることが表れた結果と言えるのではないでしょうか。
8月の新規登録件数も前年同月比12.4%減の大幅マイナス(前年8月は前々年8月に比べ13.3%減ですのでいかにこの数字が少ないかがお分かりいただけると思います)ですので、前月の記事で言及したようにやはり新築・中古どちらを検討している方にとってもしばらく厳しい状況が続きそうですね。
今月は中古の価格が下がっているのが救いっちゃ救いなのかもしれませんが、平均の下げ幅が大きいのは単価ではなくグロスであって、「平均専有面積の減少による価格下落」がメインなんですよねぇ…。
首相交代による追加経済対策期待だかなんだか知らんけど株式市場もインフレ基調をさらに強めていますし、特にそういった恩恵を受けない方(むしろコロナ禍で平時よりもマイナスな方)にとっては百害あって一利なしの状況です…。
都心部のオフィス空室率は大分上昇してきているのにマンション価格は上昇するという…。
さて次月9月ですが、目玉はやはりパークタワー勝どきサウスの第1期(233戸)ですかね。全体では例年9月同様にそこそこの戸数(2,500戸ほど)が予定されているようですのでパークタワーの影響があっても今月ほど目立った価格にはならなそうですが、それでもそこそこの水準にはなるでしょう。
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