プレシス横浜ベイサイド【豊かな敷地面積、ちょっと寂しいエントランス】2階60㎡3,950万円(坪単価218万円)

続けて、プレシス横浜ベイサイド。

設計はDAN総合設計、施工は今井産業です。

南向きと東向きのL字配棟となった物件で、敷地面積2,600㎡超、総戸数87戸というスケールは南角方向から見ると結構な存在感がありますね。

エリア内では屏風のように広がるテラス横浜富岡(総戸数243戸)の存在感がやはり一番ですけど、中層部までに施されたマリオン、そして上層部に向かうに従いガラス手摺の透明感を高めたこちらのデザインも結構目立つものになりそうです。

ただ、エントランスはその豊かな敷地面積やしっかりとした戸数からすると意外なほど淡泊でこじんまりとしています。
デザイン的には落ち着いていて昨今のプレシスシリーズらしいお洒落さは感じられはするものの、ラウンジスペース(そもそもラウンジとは呼んでおらずエントランスホールの一部にソファがあるだけ)もこの規模の物件としては物足りないです。

63台(設置率72%)台の駐車場を確保し、エリア的な事情を考慮した結果でもあるのでしょうが、そうは言えどもエントランス周りはもう少し頑張って欲しかったですね。

前回のプレシス横浜ベイサイド

公式ホームページ
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お部屋は60㎡の3LDK、南向き中住戸です。敷地西寄りの南向き住戸で細い道路の向かいが戸建になるポジションなので、2階でも日照は何ら問題ありません。

間取りはいわゆる狭小3LDKになりますが、当物件は非常にプレシスらしい設計が採用された物件で小さなものだと54㎡の3LDKまでありますのでそういったものに比べるとまだ”3LDKらしさ”があるでしょう。

収納はやや少なめですし、やはり浴室も1317になりますがLD単体でも普通に10畳を超えています。

この面積帯ならば共用廊下側の柱のアウトフレームを頑張って欲しかったという思いはありますし、LDの入口付近の実質的な廊下部分が長めなのも気になるところではありますが…。

坪単価は218万円。先ほどの中層階南東角住戸と同じ水準で、思っていたよりもやや強かったですね。当物件の上層階は240~250万円のものが普通にありますし、ルーバルプランに至っては260万円超まであり、60㎡前後のグロスの嵩みを抑えたプランが多いせいか全体的に単価が立派に映りますね。

このような面積帯を中心にしている時点で採算が厳しいことが窺えますし、前回の記事で書いたように一昨年のブランチ南部市場オープンはエリアにとって非常に大きな点だとは思いますが、やはりシーサイドライン沿線はお世辞にも交通便が良いとは言えませんからね(そういった交通便が理由でこの鳥浜駅界隈以外はほぼ分譲マンションが存在していません)。

長期分譲を貫く新杉田駅徒歩2分のシティテラス横濱新杉田(2020年3月完成済)ですら平均坪単価約245万円ですので…。

設備仕様面は、ディスポーザーはありませんが、食洗機に加えトイレ手洗いカウンターが付いています。

管理費は180円/㎡。外廊下ですし、そこそこのスケールがありながらディスポーザーがありませんので控えめな水準です。この戸数ならばエレベーターも1基が相応ですし(2基とすると維持管理費が嵩む)、パフォーマンスなりに妥当な水準ではあるでしょう。

駐車場は全63台で内訳は平置11台(うち4台は小型車用)、機械式が52台になります。

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