サンクレイドル横濱伊勢佐木【まさかの1K】3階43㎡2,998万円(坪単価228万円)

続けて、サンクレイドル横濱伊勢佐木。

設計は協和設計、施工は小川建設です。

40~50㎡台の総戸数40戸という小規模物件ですので、先日取り上げたサンクレイドル小岩Ⅱのようなエントランス周りのゆとりは感じられませんし、”大きな特徴”のある物件とは言えないでしょう。

ただ、デザイン面に関しては小岩Ⅱ同様にこれまでのサンクレイドルシリーズよりも気を使っている印象があり、上品なデザインのエントランス、シックなトーンをベースにマリオンがアクセントとなった外観も悪くはありません。

前回のサンクレイドル横濱伊勢佐木

公式ホームページ
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お部屋は43㎡の1K、西向き中住戸です。西側道路の向かいは2~3階建になるので低層階なりに悪くないポジションではあります。

肝心なのは間取りですね。これは新しい(笑)。
ちょっと設計に見識のある方ならばお分かりのように北側隣接プラン(のベッドルーム)に北西部がえぐられたケースで、それ自体はそれほど珍しいことではないのですが、前回の記事で書いたように当物件は全戸西向きでそもそもの西面スパンが短い上にえぐられてしまったことでなかなかレアなプランになっているのです。

この細長さでも1LDK(LDKを内側(行灯部屋)、ベッドルームを外側)にするという選択肢もあった中、潔く(?)1Kにしてきているのはある種評価すべき点なのかもしれません(パーテーションで仕切るなどの使い方もありでしょう)。
しかしながら、この面積帯での1Kタイプのニーズが少ないのは明白ですし、その様子は価格設定からも分かりますね。

坪単価は228万円。”えぐった方”の43㎡の1LDKは低層階でも260~270といったところで、随分と差があります。
私は長年に渡り「専有面積と部屋数」が価格に与える影響や資産価値について言及してきているので読者の方ならばご理解いただいているところかとは思いますが、このケースはその様子が火を見るよりも明らかであり、いくら西面に限りがあろうともう少しバランスをとった設計(無難な設計とも言う)にしたら全体の販売単価が伸びただろうなぁ…、と思わざるを得ません。

設備仕様面は、少規模コンパクトのため当然ディスポーザーはありませんし、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターも見当たりません。この単価帯では致し方ないところではあるものの、食洗機や床暖房も50㎡台のみになりますので40㎡台未満にとっては少々残念な印象になりますね。

管理費は264円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですので、スケールメリットの得られない小規模物件なりに高めの水準になるでしょう。

駐車場は全8台で身障者用のみが平置、残りの7台が機械式になります。

2 Comments

匿名さん  

こりゃ長い!

前記事で予告されていたのである程度は予想していましたが、この細長さには驚きました。まさにウナギの寝床。入居者は「穴子さん」だったりして。

2021/09/26 (Sun) 10:35 | REPLY |   

モモレジ  

穴子さん。笑
細長さも1Kとは思えない面積も脱帽なプランですよね。

コメント有難うございました!

2021/10/07 (Thu) 19:46 | REPLY |   


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