ヴェレーナブリエ横浜生麦【やっぱりこのシリーズはコテコテなのね】1階35㎡2,898万円(坪単価270万円)

続けて、ヴェレーナブリエ横浜生麦。

設計はT設計工房、施工は風越建設で直床になります。
ボイドスラブにしては230mmとスラブ厚もやや薄い印象になるでしょうか。まぁ、マンションの騒音問題というのはちょっとしたスラブ厚の差や直床or二重床といった構造面よりも上階に住む方がどういう方かでほぼほぼ決まってしまうものではありますが…。

デザイン監修はお馴染みインターデザインの小寺氏になります。
「ヴェレーナブリエ」第二弾だったヴェレーナブリエ東神奈川の記事で言及したように、近年の「ヴェレーナ」は「ヴェレーナグラン」ほどとは言わずとも以前のコテコテのユーロテイストからの脱却(?)が見られ、モダンさ(「万人ウケ」とも言う)も窺えるデザインが増えていると感じるのですが、こと「ヴェレーナブリエ」に関してはコテっちゃんですね。

第三弾のここもコテコテな印象で、これが「ヴェレーナブリエ」の基本方針(コンセプト)ということなのでしょうか。ファミリータイプを検討する層(メインとなるのは30代)よりもさらに”今時の感性”を持っているであろう若者向け(?)のコンパクトタイプで、なぜにあえてのコテコテなユーロテイストなのかちょっと腑に落ちないところがあります。
逆に新しく映ったりします?しないよね?

ここは第一京浜沿いとなる南東部に細かな開口部を多く設け、かつ、縦のラインを強調したマリオンを施すなど凝った部分もありますし、エントランス内部からはモダンさが感じられるのですが、エントランスアプローチはヴェレーナの十八番的なコテコテのユーロテイストになります。

前回のヴェレーナブリエ横浜生麦

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2021-10-7_12-41-20_No-00.png
お部屋は35㎡の1LDK、北東向き中住戸です。前回の記事でも書いたように北東側隣接地(更地)の不確実性が伴うポジションで、こういった1階住戸だと将来的なリスクは小さくないでしょう。

見ての通りわりと奥行のあるプライベートガーデンがあり、南東方向は当物件の自転車置場、その先も2階建の低層となっている点は良い材料ではあるものの、ナロースパンで開口部が限られているので採光面も良いとは言えません。

敷地は第一京浜側にしか接道していないので、第一京浜側の間口が広かったら広かったで賑やかさが増してしまうというデメリットもありはするのですが、大通り沿いは前建との離隔が図れ、将来的なリスクもほとんどありませんのでやはりこの敷地形状による配棟はネックにはなるでしょうね。

間取りはやはりナロースパンが気になります。こういった面積帯でこのぐらいのスパンになることはけして珍しいことではないのですが、行灯部屋となった洋室(LD側にFIX窓を設けて採光に配慮している)は良いものとは言えないですし、動線上にキッチンをはめ込んでも廊下周りの面積消費が結構大きいと感じるプランでもありますね。

坪単価は270万円。グロスは2,000万円台ですし、面積帯のわりには単価は抑えられてはいます。ただ、効率的なプランではありませんので、30㎡そこそこの使い勝手しかないでしょうし、もうちょい実需を意識した面積帯とスパンを確保したプランでこのぐらいの単価を目指して欲しかったところではありますね。

設備仕様面は、小規模コンパクトですのでディスポーザーはありませんし、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターなどのワンランク上の仕様も見当たりません。
ただ、食洗機とミストサウナが付いていますし、浴室照明もダウンライトになっている点は悪くないでしょう。もちろんアグアクリーンも付いています。

管理費は286円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、スケールメリットに欠けるかなりの小規模物件ということで少々高めの水準になっています。

駐車場は全11台で機械式になります。

0 Comments



Post a comment