プラウド柏ガーデン【「ガーデン」とは言うものの…】2階68㎡3,898万円(坪単価189万円)

続けて、プラウド柏ガーデン。

設計・施工は長谷工で、現在分譲中のルピアグランデ柏や2004年分譲のプラウドシティ柏とも同じです。プラウドシティ柏は二重床だったと記憶しているのですが、ここはルピアグランデ同様に直床なのは残念な点になるでしょう。
当物件は1階及び最上階(7階と13階)の階高を確保していることからもお分かりのように"階高を調整する余地"はあり、二重床にすることも十分可能だったはずです。1階は共用階なので階高を高めに確保するのは当然としても最上階の階高はマストではないですし、以下で述べるような異なるランドプランの採用により階高を確保しやすくする(高さ制限は斜線制限の影響を大きくうけるため建物を設計する微妙な位置の違いによっても高さ限界が異なります)のも1つの手だったのかなと。

なお、ここはルピアグランデの半分程度のスケールにはなりますが、それでも敷地面積4,000㎡超というそこそこのスケールのある物件で、水戸街道にガッツリ面した敷地というデメリットをカバーするために敷地内に複数のガーデンを設けた点が最大の特長になるでしょうか。

ガーデンは、水戸街道沿いのフロントガーデン、メインエントランスに面したアプローチガーデン、エントランスホールやワーキングラウンジから望めるガーデンテラス、そして敷地南東側のサブエントランスから続くコリドーガーデンの4つで、1つ1つはそこまで大きくはないものの、4つ集まることで物件名にもある「ガーデン」の体裁を整えている印象にはなります。

ただ、駐車場全56台を平置にしていることからもお分かりのように空地の大半は駐車場で消費されており、やはり前回の記事で述べたように水戸街道と線路の影響が大きいこのポジションはけして恵まれたものではないので「ガーデン」に限らずさらなる差別化を意識するぐらいでちょうど良かったような印象ではありますね。

駐車場が全台平置で料金もそれなり(12,500~15,000円)なわり(ディスポーザーもありません)に管理費は普通なので、機械式駐車場を増やすとランニングが嵩むでしょうし、純粋に全台平置のメリットは間違いなくあります。
ただ、建物はそのように13階建と7階建の2棟構成(敷地南東側は第一種住居地域なので高さ制限上7階建になる)になっているわけで、より高さの出せる水戸街道寄りの準住居地域側に南東向きの配棟(隣のザ・ウインベル柏のような感じ)を行い、"全体として高い部分を増やす"ことでさらに空地を大きくするという方法もあったはずです。

水戸街道からなるべく離した住戸を多くしたかったというのもあるのでしょうが、遮るものがなければ音の影響はさして影響は変わらないはずですし、南東向き(水戸街道に背を向ける)とすることで、バルコニー側に関して言えば南西向きよりも水戸街道の影響が小さくなるというメリットもありますからね(南東は南東で線路の影響ありますけど…)。

また、エントランスの入口部分は住棟(13階建)とは独立した平屋設計になっており、見た目的にもガラス貼(なんとなく住不チックに感じるのですが気のせい?)でデザイン的にも悪くはないのですが、2層吹抜などではないですし、さらにインパクトのあるものにお目にかかりたかったという思いがあります。

前回のプラウド柏ガーデン

公式ホームページ
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お部屋は68㎡の3LDK、南西向き中住戸です。南西側はギリギリ旭町第三公園になるポジションですが、その先にはザ・ウインベルの7階建部分がありますし、西側はウインベルの機械式駐車場になります。
ただ、1階住戸にはしっかりとした専用庭がありますし(1階住戸の多くに専用庭があり、それにより空地が消費されているとも言えます)、敷地境界までの距離はそれなりに確保出来ているので低層階でも日照に関しては悪くないでしょう。

間取りは70㎡に満たない物件内で小ぶりな3LDKですが、柱の食い込みも少ないですし、田の字プランなりの効率性の良さが窺えますね。

可動収納は採用されていないタイプではあるものの、連窓サッシ×ウォールドアが魅力的で、LD側だけでも2枚半分のサッシ幅が確保出来ています。

なお、当物件はそのように1階及びそれぞれの棟の最上階(7階と13階)の階高が高くなっており、それに伴い天井高とサッシ高が高くなっているという特徴があります。天井高は2.75m、サッシ高は2.2mということで魅力的ですね(※こういった通常階は2.5mと2.0mという平均的なもの)。

坪単価は189万円。物件内では下限に近い水準で、面積をやや絞ったことでグロスが3,000万円台になっていますのでプラウドのブランド力を加味すればニーズはあるはずです。

ただ、第一期はそこそこのスケールのあるプラウドのわりには大人しい35戸のスタートであり、上述のようにスケールのわりには差別化要素が希薄に感じる部分が影響してしまっている感がありますかね。
以下のようにこのスケールがありながらディスポーザーがないのはちょっと驚きましたし…。

設備仕様面は、このスケールでディスポーザーがないのは意外でした。食洗機、トイレ手洗いカウンター、ダウンライトの浴室照明など単価帯なりに上々のものではあるのですが、"スケール的"には違和感が伴う物件です。

管理費は192円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下でそれなりのスケールを有した物件になりますので高く感じますね。駐車場収入の何割が管理費会計に組み入れられているのか定かではありませんが(修繕積立金会計に多く組み入れているのであれば仕方がないし良いことではある)、駐車場は維持費のほとんどかからない全台平置ですし、管理費はもっとリーズナブルな水準であってもおかしくなかったですね。

駐車場は身障者用を含む全56台でいずれも平置になります。

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