グランドメゾン浅草花川戸【立地に溺れないグランドメゾンらしいデザイン】3階41㎡6,050万円(坪単価494万円)

続けて、グランドメゾン浅草花川戸。

設計は別所浩司建築研究所、施工は日本建設です。

助六夢通りを挟み隅田公園側に設けられるエントランスはグランドメゾンシリーズらしい両サイドの石積みが印象的です。

敷地面積200㎡ちょっとしかない超の付く小規模物件になりますのでエントランス周りにゆとりを感じることはないものの、低層部には朱色系のボーダータイル、エントランス周りには大理石をあしらうなどこのシリーズらしい高級感やセンスの良さも感じることの出来るデザインですね。

前回の記事で述べたように、4~13階の全住戸は梁の外側に高さのあるダイレクトサッシ(室内側にはいわゆるギロチン下り天井が生じるが、窓際から梁を排除出来る)を実現出来ておりその見た目の透明感・存在感も大きな特徴になってくるでしょう。

超小規模であるためか管理費は489円/㎡とかなり高額ながら内廊下設計を採用しているあたりもポイントの1つですね。

前回のグランドメゾン浅草花川戸

公式ホームページ
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お部屋は41㎡の1LDK、東角住戸です。北東方向には同じ14階建のフォリア浅草が隣接しますが、南東方向は隅田公園になりますので低層階でも視界良好です(東京メトロの変電所建設の付随施設が公園側に建設中だが低い建物なので影響はないでしょう)。
3階だと手前の電線、堤防、そして隅田公園の木々の影響もありいわゆるリバービュー感は薄れますが、堤防自体は越えるぐらいの高さにありますし、スカイツリーや花火ビューも含めこの地なりの魅力を感じることが出来るでしょう。

間取りは低層階(2~3階)にのみ設けられたもので要するに先ほどの50㎡(反転タイプ)との比較ではダイレクトサッシ部分がバルコニーになった分だけ面積が減ったものになります。
低層階でダイレクトサッシを採用してしまうと視線が気になるでしょうし、しっかりとしたバルコニーを設けたこの設計は的を射ているように思いますね。

40㎡超は近年の1LDKとしてはゆったり目の造りにはなりますが、これだけの立地であれば少々のグロスの嵩みは気になりませんし、効率性の高い設計にも好感が持てます。

やはりオープンキッチンではないのは残念ではあるものの、1LDKは大き目の40㎡超を確保してもLDKに十分な大きさを確保するのが難しいものですので効率性を考えたらこの方が良いとも言えますしね。
そもそも1LDKだと「キッチンはあまり使わないよ」という方も結構いらっしゃるので、先ほどの50㎡2LDKのキッチンに比べると遥かに違和感はありません。

坪単価は494万円。上層階のような眺望的なインパクトはありませんので、単価差がやや小さい気がするのですが(特に500万円そこそこの中層階2LDKとの単価差)、こちら(低層階住戸)の方が専有面積が小さい分単価がやや高めに設定されるのが普通ですし、大きな違和感はないでしょう。

低層階であろうともこのポジションは貴重ですし、間取りも良好ですからね。かなりの小規模物件(住戸数が少ない)であることに加えグレンドール浅草という前例もあってか”立地に溺れていない”物件でもあるのでこの単価帯でも勝負出来ると思います。

設備仕様面は、超小規模ですし分譲住戸は40~50㎡台のみのためかディスポーザーはありません。ただ、フィオレストーンのキッチン天板、トイレ手洗いカウンターに加えタイル貼の廊下、LDビルトインエアコンなども見られ単価帯なりの印象にはなりますね。
2口コンロに合わせて(?)キッチンには食洗機が付いていないのはやはりどうかと思いますが…。

管理費は489円/㎡。内廊下とは言え、ディスポーザーなしでの水準であり、超小規模物件ゆえにかなり高いですね…。

なお、駐車場は1台のみで平置になります。

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