プレミアムレジデンス鎌倉大船【IAO竹田設計らしい秀逸な和の意匠】4階39㎡3,648万円(坪単価306万円)

続けて、プレミアムレジデンス鎌倉大船。

設計はIAO竹田設計、施工は大京穴吹建設です。

プレミアムレジデンス町屋に続きIAO竹田設計を起用した物件で、ここも小規模ながらそつのない仕上がりと感じます。

そのプレミアムレジデンス町屋の記事で言及したように不動産にある程度詳しくないと「三信住建」という社名に聞き覚えがないのかもしれませんが、三信住建は土地の仕入れなどを通し大手デベロッパーと関わりが深く、大手デベロッパーブランドの物件にJV的に参画しているケースが山ほどあるので様々なノウハウを熟知しています。

ここは、全戸1LDKの総戸数42戸の小さな物件ではありますが、鎌倉らしく日本の伝統美を意識したデザインが目を癒してくれる物件ですね。全戸東向きとなった道路沿いの東面は軒と庇の水平ラインが美しく、かつ、マリオンとバルコニー軒裏の意匠にも拘りを感じることが出来るのです。

読者の方は分かるかもしれませんが、IAO竹田設計は和を意識したデザインで魅せてくれることが多い設計会社で、この立地はお誂え向きとも言えるでしょうね。

小規模ながらエントランスホールは2層吹抜になっており、透かし積みレンガによる光壁の存在感もかなりのものです。

前回のプレミアムレジデンス鎌倉大船

公式ホームページ
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お部屋は39㎡の1LDK、東向き中住戸です。東側は接道していますし、向かいは前回の記事で書いたように2~3階建の低層建物が多くなっているのでこの階でもそこそこの視界抜けが出てきますね。

間取りは前回の記事で書いたように全戸1LDKな上、全戸39㎡台、さらに全戸東向きでもありますので、スパンも確保するのが難しく”ごくごく一般的”な印象になりますね。

ただ、バルコニー側の柱のアウトフレーム自体は出来てはいないものの、こちらのプランは上手いこと隣戸側に柱が食い込んでいるので柱の影響が少ないのは良い材料でしょう(もちろん窓際の梁の影響は大きいです)。

スパンがイマイチなことで奥行(玄関からバルコニーまでの距離)が長くなり、それに伴い廊下がやや長め(LD内の実質的な廊下部分含む)なのは気になるところではあるものの、居室畳数はそれなりですし、収納の充実具合が凄いですね。

昨今は宅配型トランクルームサービスもありますし、価格高騰により専有面積を確保するのが難しくなっている状況下においてはどちらかと言うと収納よりも居室畳数(居室空間)を重視した方が良いような気がしているのですが、これはこれで大きな特徴になるでしょうね。

坪単価は306万円。角住戸と中住戸で大きな差はありません。ただ、先ほどのプランのように角住戸と言っても魅力的な開口部が用意されているわけではないので違和感はないでしょう。

設備仕様面は、当然ディスポーザーはありませんし、キッチンも2口コンロの小さ目のタイプなので食洗機も備わっていません。ただ、トイレ手洗器は付いています。

管理費は320円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、かなりの小規模物件のためか高いですね。

駐車場は全4台で1台が平置、残りの3台が機械式になります。

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