サンリヤン相模原ステーションヴィラ【有孔ブロックと木目調がアクセント】58㎡3,118万円(坪単価179万円)

続けて、サンリヤン相模原ステーションヴィラ。

設計・施工は長谷工で直床になります。
JR西日本鉄道はサンリヤン横浜鶴見ブランシエラで長谷工とJVをしていますし、サンリヤン成増アーバンステージサンリヤン北綾瀬、ここ、そしてまもなく分譲されるサンリヤン東戸塚とそこそこのスケールのあるもの全てで長谷工を起用しており関係が深いですね。

一方で、全体デザイン監修としてSO,uを起用しているのは大きな特徴になるでしょう。いわゆるマンションでの実績は少なく店舗やホテルなどの実績が多い会社(方)で、マンションは私が知る限りはリビオシティ・ルネ葛西に次いで2件目になるのですが、そのリビオシティでもちょっとした話題を集めたように、その手腕は折り紙付きです。

“ヴィラ”というネーミングがしっくりくるエントランス脇のオーナーズラウンジの雰囲気も良いのですが、エントランスはそれ以上でしょう。

美しいガラスドアの右側が木目の美しい素材であるのに対し、左側に有孔ブロックを用い、その有孔ブロックの穴から木目調の壁が透けて見えるという繊細なデザインに脱帽しました。

エントランスキャノピーの軒裏だけでなく最上階バルコニー上部も木目調とすることで建物全体にも気を使っていますし、基壇部の木調ルーバーとガラスを合わせたバルコニー手摺のデザインもとても格好良いですね。

また、空地率は約50%ということでとりわけ高くはないものの、敷地面積2,000㎡弱のスケールを活かした敷地南面及び西面の歩道状空地も気持ちの良いものになりそうです。歩道状空地はエントランスアプローチも兼ねており、道路面からしっかりとセットバックされたエントランス周りの佇まいはとても素敵です。

駐輪場はレンタサイクル(3台)を入れても207台しかなく一般的な戸あたり2台よりもかなり少なく、それを犠牲にしてのランドプランというところもあるとは思いますが…。

前回のサンリヤン相模原ステーションヴィラ

公式ホームページ
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お部屋は58㎡の2LDK、北西角住戸です。敷地北西部に位置したお部屋で、西側正面方向は道路及び比較的低層の建物で構成されているので中層階以上になるとわりと視界抜けが得られますね。

間取りは60~70㎡台の3LDK以上がほとんどとなる物件内で最も小さなもので、エリア的にはやや珍しいタイプのものになるでしょう。

ただ、総戸数140戸というスケールがあればこういったものはあっても良いと思いますし、前回の記事で書いたように再開発やリニア等による将来性も見込めるエリアではあるので住み替えリスクが抑えられ(住み替えようと思ったタイミングで相場下落による残債割れが生じるリスクが郊外の一般的なエリアに比べれば抑えられている)、住み替えを念頭に置いて検討される方もいらっしゃるでしょうからね。

間取りの詳細で言うと、西面がやや雁行設計になっており、60~70㎡台のプランに比べ奥行(玄関からバルコニーまでの距離)が抑えられているのが上手ですね。
南西方向からの日照を隣戸が邪魔をするという事情もありはするものの、奥行を抑えたことでこの面積帯でもしっかりとしたスパンが確保出来ていますし、奥行あるバルコニーも魅力的です。

先ほどのプラン同様にウォールドアの開け閉めによって1LDK的にも使える柔軟性があるのも◎でしょう。

坪単価は179万円。低層階(道路の手前に敷地内の緑が望めます)は2,400万円台~あるということで2,499万円としても坪単価約143万円ですので結構驚きました。

立地・スケールで似通ったプレシス相模原リベール(平均坪単価約170万円)、エクセレントシティ相模原ステーションアリーナ(平均坪単価約180万円)、ザ・パームス相模原パークブライティア(平均坪単価約175万円)と比べても遜色ないですし、このご時世としては控えめな設定になっていると思います。

設備仕様面は、スケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。プレシスこそなかったですが、パームスとエクセレントシティは付いていましたしね。
水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターがないのは単価帯から当然といったころですが、食洗機も付いていないようです。

管理費は184円/㎡。スケール(メリット)のあるディスポーザーなしの外廊下物件ということを考えればさらにリーズナブルな水準であってもおかしくなかったように思います。

駐車場は全42台で身障者用を含む9台が平置、残りの33台が機械式になります。

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