アトラスシティ世田谷船橋【緑に緑を重ねた潤いのランドプラン】2階71㎡5,508万円(坪単価256万円)
続けて、アトラスシティ世田谷船橋。
設計・施工は長谷工ですが、二重床になります。
第2種高度地区による斜線制限(高さ制限)がありますし、このぐらいの単価帯の板状マンションで長谷工設計・施工だと直床が頭をよぎりましたが、しっかりと二重床になっているのは良い点でしょう(衝撃音の種類次第で直床が有利になることもありますが、やはり歩行感や風評的な意味合いでは二重床に軍配)。
敷地面積はマンション部分だけで(北側のサミット部分除く)5,700㎡超あり、直角三角形のような形状の敷地の3棟構成になります。サミット側の敷地も合わせると10,000㎡弱あるのですが、いわゆる連坦設計制度を適用し、サミット側の敷地で余った容積をこちらに付け替えているので、マンション側だけで見た場合、”敷地面積以上”の総戸数228戸というスケールが実現していることになります。とは言え、もともとの容積率が200%と低いエリアなので、付け替えても300%弱でしかないですし、空地率も約53%とまずまずですね。
ランドプランの特徴としては、やはり充実した緑になるでしょう。
特に敷地東側のエントランス周りに設けられた道路沿いに連続する緑が心地よく、敷地南西側の烏山川緑道の緑と相まってこのエリアの環境的な魅力がさらに強調されていますね。
敷地中央部の憩いのコミュニティガーデンは3棟の背後的なポジションで、南だけでなく東や西も塞がれてしまうので日照がほとんど得られないのはどうかと思いますが、共用廊下に面した位置にあることでのメリットはあるでしょう。それ以外にも敷地南端の街角の木陰テラスなど緑豊かな地に緑を重ねることでそういった面での差別化も図れているように思います。
一方で、前回の記事でもちらっと述べたように、外観デザインにおいてはもうちょっと重厚感や華やかさといったものが欲しかったですね。
その緑が豊か、かつ、しっかりとセットバックされた敷地東側エントランス周りの基壇部は2層吹抜となったガラス面豊かなエントランスの設えもあり、スケールなりの存在感があるのですが、こと外観(基壇部除く)に関してはあまりに普通で…。
アースカラーの優しい色味は緑との相性が良いですし、特にファミリー向けマンションとしては間違いではないと思うのですが、長谷工設計・施工の物件の中でも芸がないと感じてしまいます。
例えば、同旭化成のアトラス加賀は同長谷工設計・施工ながらアーキサイトメビウスをデザイン監修に起用することでよくある長谷工らしさを感じにくいものとしていましたし、もうひと工夫あると良かったようには思いますね。
このご時世この単価帯でそこまで望むのは贅沢なのかもしれませんが…。
共用施設としては、今時の物件らしく個室ブースもあるコワーキングルーム、ランドリーコーナー、ファミリーラウンジ&キッズコーナーなど、総戸数228戸なりに充実しており、例えば洗濯物の多い子だくさんのご家族などにもピッタリの印象です。
前回のアトラスシティ世田谷船橋。
公式ホームページ

お部屋はアベニューフォートの71㎡の3LDK、東向き中住戸です。アベニューフォートは敷地東側の道路に沿った東向きの棟でエントランスの上部に位置しています。道路の向かいには希望丘地域体育館など区の施設がありますので低層階では視界への影響は小さくありません。ただ、南東方向は青空駐車場などになっており、日照も得られますね。
間取りは70㎡に乗せた3LDKで、60㎡台後半も少なくない中住戸の中では大きな方になります。
この面積帯ならばとりわけ効率性を追求する必要はないですし、長谷工設計・施工の板状マンションでもあるので共用廊下側の柱が食い込んでいるのかと思いきや、このプランは上手いこと両サイドの住戸側に柱が入ったことによる完全アウトフレームプランになります。
この柱位置だと洋室1や3の窓際の梁の存在感はやはり大きくなってしまうものの、この面積帯でこの効率性ならば昨今の狭小トレンド下においては"ゆとりのある方"と言えるでしょうね。
洋室1側をやや凹ませたことで玄関前にアルコーブ的なワンクッション空間も実現、また、洋室3にはL字型にたためるウォールドアが採用されており、そのあたりの柔軟性も魅力です。
坪単価は256万円。アベニューフォートは真東向きなので日照時間はどうしても短めにはなってしまうものの、敷地内の緑も望めるまずまずのポジションですのでこのご時世としては思っていた以上に目に優しいですね。
もちろん駅距離あっての水準ではあるのですが、前回の記事で書いたようにそれをカバーする駅遠立地なりの魅力が豊富な物件ですし、完全アウトフレームの効率性がありつつのこの単価は魅力的でしょう。
なお、前建との関係上、もう少し南寄りの東向き住戸には坪単価270万円近いものもあるのですが、南向き(サウスフォート)や南西向き(シーズンフォート)の低層階でも270万円台が多くなっているので、”南向きかそうでないかによる単価差”は思っていたよりも小さいですね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板が備わっており、特に坪単価200万円台中盤のお部屋にとっては好仕様でしょう。
一昔前のこの単価帯の物件ならば当たり前ではあるものの、ここ2〜3年で言うとコスパの良さを感じます。
管理費は221円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付ですので、多少なりともスケールメリットを感じることの出来る水準でしょう。
なお、エレベーターは228戸に対し3基とごくごく平均的です。
駐車場は全92台で敷地北側(サミットの南側)の機械式になります。
設計・施工は長谷工ですが、二重床になります。
第2種高度地区による斜線制限(高さ制限)がありますし、このぐらいの単価帯の板状マンションで長谷工設計・施工だと直床が頭をよぎりましたが、しっかりと二重床になっているのは良い点でしょう(衝撃音の種類次第で直床が有利になることもありますが、やはり歩行感や風評的な意味合いでは二重床に軍配)。
敷地面積はマンション部分だけで(北側のサミット部分除く)5,700㎡超あり、直角三角形のような形状の敷地の3棟構成になります。サミット側の敷地も合わせると10,000㎡弱あるのですが、いわゆる連坦設計制度を適用し、サミット側の敷地で余った容積をこちらに付け替えているので、マンション側だけで見た場合、”敷地面積以上”の総戸数228戸というスケールが実現していることになります。とは言え、もともとの容積率が200%と低いエリアなので、付け替えても300%弱でしかないですし、空地率も約53%とまずまずですね。
ランドプランの特徴としては、やはり充実した緑になるでしょう。
特に敷地東側のエントランス周りに設けられた道路沿いに連続する緑が心地よく、敷地南西側の烏山川緑道の緑と相まってこのエリアの環境的な魅力がさらに強調されていますね。
敷地中央部の憩いのコミュニティガーデンは3棟の背後的なポジションで、南だけでなく東や西も塞がれてしまうので日照がほとんど得られないのはどうかと思いますが、共用廊下に面した位置にあることでのメリットはあるでしょう。それ以外にも敷地南端の街角の木陰テラスなど緑豊かな地に緑を重ねることでそういった面での差別化も図れているように思います。
一方で、前回の記事でもちらっと述べたように、外観デザインにおいてはもうちょっと重厚感や華やかさといったものが欲しかったですね。
その緑が豊か、かつ、しっかりとセットバックされた敷地東側エントランス周りの基壇部は2層吹抜となったガラス面豊かなエントランスの設えもあり、スケールなりの存在感があるのですが、こと外観(基壇部除く)に関してはあまりに普通で…。
アースカラーの優しい色味は緑との相性が良いですし、特にファミリー向けマンションとしては間違いではないと思うのですが、長谷工設計・施工の物件の中でも芸がないと感じてしまいます。
例えば、同旭化成のアトラス加賀は同長谷工設計・施工ながらアーキサイトメビウスをデザイン監修に起用することでよくある長谷工らしさを感じにくいものとしていましたし、もうひと工夫あると良かったようには思いますね。
このご時世この単価帯でそこまで望むのは贅沢なのかもしれませんが…。
共用施設としては、今時の物件らしく個室ブースもあるコワーキングルーム、ランドリーコーナー、ファミリーラウンジ&キッズコーナーなど、総戸数228戸なりに充実しており、例えば洗濯物の多い子だくさんのご家族などにもピッタリの印象です。
前回のアトラスシティ世田谷船橋。
公式ホームページ

お部屋はアベニューフォートの71㎡の3LDK、東向き中住戸です。アベニューフォートは敷地東側の道路に沿った東向きの棟でエントランスの上部に位置しています。道路の向かいには希望丘地域体育館など区の施設がありますので低層階では視界への影響は小さくありません。ただ、南東方向は青空駐車場などになっており、日照も得られますね。
間取りは70㎡に乗せた3LDKで、60㎡台後半も少なくない中住戸の中では大きな方になります。
この面積帯ならばとりわけ効率性を追求する必要はないですし、長谷工設計・施工の板状マンションでもあるので共用廊下側の柱が食い込んでいるのかと思いきや、このプランは上手いこと両サイドの住戸側に柱が入ったことによる完全アウトフレームプランになります。
この柱位置だと洋室1や3の窓際の梁の存在感はやはり大きくなってしまうものの、この面積帯でこの効率性ならば昨今の狭小トレンド下においては"ゆとりのある方"と言えるでしょうね。
洋室1側をやや凹ませたことで玄関前にアルコーブ的なワンクッション空間も実現、また、洋室3にはL字型にたためるウォールドアが採用されており、そのあたりの柔軟性も魅力です。
坪単価は256万円。アベニューフォートは真東向きなので日照時間はどうしても短めにはなってしまうものの、敷地内の緑も望めるまずまずのポジションですのでこのご時世としては思っていた以上に目に優しいですね。
もちろん駅距離あっての水準ではあるのですが、前回の記事で書いたようにそれをカバーする駅遠立地なりの魅力が豊富な物件ですし、完全アウトフレームの効率性がありつつのこの単価は魅力的でしょう。
なお、前建との関係上、もう少し南寄りの東向き住戸には坪単価270万円近いものもあるのですが、南向き(サウスフォート)や南西向き(シーズンフォート)の低層階でも270万円台が多くなっているので、”南向きかそうでないかによる単価差”は思っていたよりも小さいですね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板が備わっており、特に坪単価200万円台中盤のお部屋にとっては好仕様でしょう。
一昔前のこの単価帯の物件ならば当たり前ではあるものの、ここ2〜3年で言うとコスパの良さを感じます。
管理費は221円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付ですので、多少なりともスケールメリットを感じることの出来る水準でしょう。
なお、エレベーターは228戸に対し3基とごくごく平均的です。
駐車場は全92台で敷地北側(サミットの南側)の機械式になります。
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