ドレッセ港北ニュータウン中川【HANAREテラスも設けた約3,200㎡の豊かな敷地】2階71㎡5,580万円(坪単価258万円)

続けて、ドレッセ港北ニュータウン中川。

設計は東急設計コンサルタント、施工は淺沼組で直床になります。
最も高さ制限の緩い準住居地域部分でも20mが限度(駅付近の近隣商業地域と同じ)で、7階建にするとやはり直床になってしまいます(「6階建で二重床」という選択もなくはないが、同じ容積率を確保するとなるとその分建築面積が増え空地にゆとりがなくなります)。

前回の記事で書いたように、総戸数62戸という数字からは想像しにくい敷地面積約3,200㎡のスケール感を有し、かつ、日吉元石川線や牛久保中川線よりもおよそ8m高い丘上ポジションにあることでスケール以上の高い存在感を誇る物件になります。

前回取り上げた第一種低層住居専用地域側にも3階建の棟がありますが、多くの住戸は牛久保中川線沿いの5・7階建の西向きの棟にあり、通りから望む西向きの棟はただでさえ目立ちます。それに加え、最上階など一部の軒裏を木目調に仕上げるなど水平ラインを強調したデザインを採用したことで、丘上に佇む当物件はかなりインパクトがありますね。

また、その大きな敷地面積を活かしたランドプランも工夫を感じるもので、共用施設も含め差別化という点でも興味深いものです。

共用面での最大の特色は、敷地東側中央部のポコっと突き出た部分に設けられるHANAREテラスで、思ったよりも小さなスペースではあるものの、デスクワークやちょっとしたパーティーなどに使える空間になっています。

エントランスホール・ラウンジは敷地面積からするとやや小ぶりな印象にはなるものの、デザイン的には悪くないですし、窓の外に広がるフロントガーデンの借景も素敵ですね。

前回のドレッセ港北ニュータウン中川

公式ホームページ
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お部屋は71㎡の3LDK、西向き中住戸です。牛久保中川線の向かいには9階建のUR港北ニュータウンサントゥール中川が正面方向にありますが(西向き中住戸でも正面にくるものとこないものがあり、こちらはくる方になる)、通り沿いなので離隔は十分、また、そのように通りよりも8mほど高い丘上ポジションですので、低層階でも南西・北西方向の抜けが得られる悪くないポジションです。

間取りは70㎡超の近年の中住戸としてはまずまずの面積が確保されたタイプで、柱の食い込みも抑えられている方ですね。

玄関扉を共用廊下からセットバックしたことで玄関前にアルコーブ的な空間を設けることが出来ていますし、ウォールドア×連窓サッシが採用されたことによる開放感も魅力でしょう。

なお、前回取り上げた3階建の低層棟は逆梁工法になっていましたが、西向きの棟は普通に順梁が採用されています。

坪単価は258万円。低層階な上、正面方向にURの影響があるため物件内で下限に近い水準になります。
ミオカステーロ港北中川Ⅲ・Ⅳ(IIIは平均坪単価約260万円、ⅣはIIIより気持ち高いぐらい)とは駅距離の差は大きく、やはりこちらの方が強く感じるものの、スケールの差もありブランド・ランドマーク性といった面での付加価値を考えれば大きな違和感まではないでしょう。
このお部屋は低層棟とは異なり大通り沿いにはなりますが、上層階住戸は丘上立地なりの眺望(抜け)も得られますからね。

ちなみに、中川駅徒歩10分のプレディアあざみ野は平均坪単価が約235万円で徒歩半数の差(4分)のわりに随分と単価差(この物件の平均は270〜280万円?)があるようにも思いますけど、プレディアのところはここよりも標高が約20mも低く、駅までの起伏が伴う徒歩10分なのでそれなりの単価差はあって然るべきでしょう。

設備仕様面は、総戸数62戸というほどほどのスケールながらディスポーザーが付いています。また、食洗機、トイレ手洗いカウンターに加え、浴室のフラットラインLED照明、バルコニースロップシンクなども付いた充実したものです。

管理費は285円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付のためかやや高く感じますね。

駐車場は30台で機械式になります。

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