ジオ国分寺【総戸数80戸ながら共用スペースで差別化】3階69㎡5,048万円(坪単価243万円)

続けて、ジオ国分寺。

設計・施工は木内建設、そしてデザイン監修は南條設計室になります。

南條設計室の担当は主任の永井氏で、取り上げてまもないザ・パークハウス東雪谷フロントでも腕を振るっていましたね。

そのザ・パークハウスの記事でも言及したように昨今の南條設計室は多くの建築士が名前を前面に出して様々なデベロッパーの物件で腕を振るっており、南條設計室のシェアがかなり高まっていると感じます。

ここは総戸数80戸という一般的なスケールの物件にはなりますが、敷地面積は2,850㎡ほどあり、エントランス周りの設えに特色がありますね。

住宅部分を南向き(南棟)と西向き(西棟)のL字配棟とした上で、敷地北東部に別途2階建のエントランス棟を設けており、そのガラス面豊かなデザインとそこへ至るアプローチが当物件の”顔”になります。

東側道路からエントランス棟までは優に10m以上の奥行のあるアプローチが設けられており、植栽と列柱によってデザイン的にも気持ちの良いものに出来ています。

共用施設もそのエントランス棟の2階にコミュニティラウンジを設けており、大人数の集会で使える大き目のスペースに加え、スタディルームも設けるなど、総戸数80戸という数字以上に共用面が充実したマンションと言えるでしょうね。

近隣の超大規模物件ザ・パークハウス国分寺四季の森の存在もこの物件のコンセプトに幾らか影響を与えているかもしれません。

前回のジオ国分寺

公式ホームページ
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お部屋は69㎡の3LDK、南向き中住戸です。南側にはいずれ都市計画道路(アンダーパス)ができ、一般的に上部は吹抜のようになる可能性が高いので、線路と共に音の影響はあるはずです。
ただ、南方向はその先も戸建ですし、低層階でも日照・視界共に申し分ありません。

間取りは70㎡に満たない3LDKと言うことでやや小ぶりではありますが、近年の狭小トレンド下からすれば平均的な大きさという印象になるでしょうね。

低層建の物件なので共用廊下側の柱の食い込みが抑えられていますし、玄関と洋室2側が気持ち共用廊下からセットバックされているのも悪くないでしょう。

先ほどのプランと同じで連窓サッシを導入しているわりにはサッシ幅がイマイチで、もう少しLD側を端まで広げてもらえると大分印象が変わったようには思うのですが…。

坪単価は243万円。先ほどの角住戸が”角住戸らしい華を感じにくいもの(中住戸と大きな差を感じないもの)”でありながら単価が立派な印象でしたので、こちらの方がまだ見やすいお値段設定だと思います。

ザ・パークハウス国分寺四季の森は直近の中古市場で230~270万円台で成約しており(ここ半年ほどだけでも9件の成約)、立地・スケールの差はあるものの、新築でこの水準ならば違和感はないでしょう。まぁ、ザ・パークハウスはシャトルバスの存在により立地として近いようで遠い物件ではあるのですが…。

設備仕様面は、この価格帯の総戸数80戸ですのでディスポーザーが付いているのは立派です。ただ、それ以外だと食洗機が目立つぐらいでトイレ手洗いカウンターもない分譲マンションとしてはシンプルな印象のものになります。

管理費は252円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザーが付いての水準ですので悪くはないでしょう。

駐車場は全28台で身障者用(平置)を除いた27台が機械式になります。そのエントランス棟の背後に車寄せが備わっているのは良いですね。

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