2021年モモレジ部門①【忘れられない物件ばかり】

本日は「2021年モモレジ部門」の発表です。

基本的に全ての賞が私の独断と偏見で決まっている中、わざわざモモレジ部門を設けているわけですが、この部門は他の部門とは異なり”自身の好みというか気持ち的な部分”を考慮した唯一の部門でして、「必ずしも優れた点と言えなくとも心を奪われるような点があった」「もの凄く突出しているわけではないけれども何か不思議とグッとくるというか、好感が持てる」そんな物件を選出しています。

やや”抽象的な部門”であることは間違いなく、同様に抽象的なところが少なくないデザイン部門などとリンクしつつも、そこに”主観を強く考慮した部門”という感じになるでしょうか。

受賞物件は以下になります。

【金賞】(順不同)
ヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸

【銀賞】(順不同)
ディアナコート池田山公園
フォレセーヌ渋谷富ヶ谷
リーフィアレジデンス狛江スタイルアベニュー
リビオ下北沢
プラウド世田谷代田

【銅賞】(順不同)
ローレルコート練馬豊玉
プレミスト横濱反町
メイツ一橋学園スイート
バウス湘南台
アトラス北品川
クリオ川口幸町
エステムプラザ横濱関内

【金賞】のヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸は、駅距離はありながらも第一種低層住居専用地域の落ち着きと8,200㎡超の大きな敷地面積がスペシャルな物件です。
ただ、その一方で一低ゆえに高さが出せず、物件としては総戸数111戸のスケールに過ぎないので大方のケースではそこまでインパクトのある計画に出来ないはずなのですが、この物件にはとても驚かされました。

デザイン的なところで言えば、西洋建築を追求するヴェレーナシリーズの新しい形として「洋館建築」を実現し、その化粧壁やダイレクトサッシによる高級感が窺えますし、そのあたりも当物件の大きな特長になってくるのですが、面食らったのは屋上庭園ですね。エントランス側(道路側)からも良く見える屋上部分にあるこのスカイラウンジという屋外空間は外観に与える影響も絶大で、深く記憶に残る物件となりました。

【銀賞】は5物件あり、なかなかバリエーションに富んだラインナップになったと思います。

ディアナコート池田山公園は、今年唯一の「ディアナコート」で、ピアースばかりが次々と分譲される中でのディアナコートというだけでも私の心に刻まれました(単純…。汗)。ただ、最大のポイントは、水平ラインの美しい大庇のあるエントランス周りのデザイン及びランドプランで、このぐらいのそこそこのスケール(敷地面積約2,100㎡、総戸数81戸)以上のディアナコートをもっと積極的に供給して欲しいものだと改めて思いましたね。

フォレセーヌ渋谷富ヶ谷は、ディアナコート以上にブランドだけでグッときてしまう物件で、こちらはさらなる高価格帯、好立地らしい特色がありましたね。
一低エリアながら敷地面積5,000㎡超というスケールのある物件で、道路沿いのゲートからエントランスに至るまでの石積みや枝垂れ桜(既存樹)も目の保養となる奥行ありまくりなアプローチ、また、総戸数70戸ながら5基のエレベーター(それぞれが離れた位置にある)を採用し、これ以上ないぐらいプライバシー性を高めたプランニングに感銘を受けました。

【銀賞】の続きと【銅賞】は次の記事でどうぞ。

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