2021年デベロッパーオブザイヤー【今年は議論の余地なし?】

今年もついに大晦日が訪れてしまいました。今年もコロナに踊らされた1年になってしまいましたが皆様はどんなことが記憶に深く残っているでしょうか。

このような時代だと思うようにいかないことも多いかもしれません。例えば、マンション購入に関して言えば、特に平均的な所得がほとんど上昇することがない中で住宅価格ばかりが右肩上がりで上昇していくここ数年の状況は一次取得層にとっては理不尽とすら感じるレベルだと思っています。やはり住宅というのは結婚・出産・進学などのタイミングで購入したいものですし、会社から家賃補助が出ない限りは賃貸の方がコストが嵩むことが多いので、高いからと言って「買わない」という選択をすることは難しく、出来ることは限られていますからね…。

世界的な付け焼刃的なインフレ信仰(政策)は経済(市場)を歪めいつかは大きな経済ショック(カウンターパンチ)となり帰ってくると思っているので、実需としてだけではなく投資に携わりマンションを少なからず所有している身としてもここいらで”ひとショック”あってもいいかなぐらいの心境ではあります。
仮に相場が下落しても近々売りたい物件がなければまた相場が上がってくるまで賃貸で運用し、良い時に売ればいいだけの話ですし、相場高騰が続くと仕込みづらいので…。

さて、話がそれてしまいましたが、まずは【デベロッパーオブザイヤー(デベロッパー部門)】です。

例年同様、大手デベロッパーと中小デベロッパーから1社ずつ印象に残った会社を挙げさせていただき、その中の1社をデベロッパーオブザイヤーとします。

【大手(基本的にはメジャー7から)】
三井不動産レジデンシャル

【大手以外】
大和地所レジデンス

【デベロッパーオブザイヤー】
三井不動産レジデンシャル

今年のデベロッパーオブザイヤーは、三井不動産レジデンシャルです。
昨年までの直近6年間のうち三井不動産が4回(他は野村不動産と三菱地所レジデンスが1回ずつ)受賞しているこの部門は今年も三井で通算5回目の受賞になりました。

販売面でも大きな話題をさらったパークタワー勝どきサウス、そしてパークコート神宮北参道ザ・タワーパークコート千代田四番町パークコート千代田一番町などのパークコート勢、さらに、パークホームズ文京小石川ヒルテラスパークホームズ初台ザ・レジデンスパークホームズ日本橋時の鐘通りパークホームズ日本橋本町などといった話題に事欠かない物件を次々と供給し、頭2つぐらい今年は抜けていたように思います(パークホームズ市ヶ谷ヒルトップレジデンスの販売中止はありましたけども…)。

ザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデンやザ・パークハウス板橋大山大楠ノ杜、パークレ・ジェイド白金レジデンスなどを供給した三菱地所レジデンス(自由が丘はモリモトとのJV、白金は日本エスコンとのJV)やブリリアタワー聖蹟桜ヶ丘ブルーミングレジデンスブリリアタワー浜離宮を供給した東京建物なども存在感がありましたが、今年は三井一択でしたね。

大手以外のデベロッパーとして挙げさせていただいたのは、大和地所レジデンスです。
昨年受賞の日鉄興和不動産(リビオシリーズ)は今年も目立ちましたし、そのザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデンに加えディアナコート池田山公園を供給したモリモト、そしてパークレ・ジェイド白金レジデンスを供給した日本エスコンなども気になりましたが、悩んだ末に大和地所レジデンスとしました。

大和地所レジデンスは、昨年のヴェレーナグラン赤羽北フロントに続き今年もとても特色豊かなヴェレーナグラン赤羽北ザ・マークスを供給、さらに、昨日のモモレジ部門金賞のヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸の存在も大きかったですね。

ヴェレーナシティパレ・ド・マジェステなどもしかりなのですが、近年の大和地所レジデンスのデザインへの拘りは半端ではなく、昨年のこの記事で指摘していた点(※)が見事に表れていたと思います。

※)以下昨年の記事より抜粋
【スーモの12月8日号にデベロッパー81社による「NEW NORMAL住まい構想」という特集があり、「withコロナ、ないし、afterコロナ」時代を見据え今後どういったマンションを心掛けるかというヒアリング(アンケート)結果が掲載されていました。
大半のデベロッパーは予想に違わずコロナによるトレンド変化に対応した「住戸内ワークスペース」「共用ワークスペース」「タッチレス機能」「間取りの可変性」などを注力ポイントとして掲げており、基本的にコロナに"直接的に関連するもの"が多かったです(特集の趣旨からして当然のことでしょう)。
そのような中、私が目を奪われたのが注力ポイントに「外観デザイン」を挙げている会社があったことで、それは81社のうち「伊藤忠都市開発、相鉄不動産、大和地所レジデンス、日本エスコン」の4社だけでした。】

むろんデザインはマンションの要素の1つでしかないのですが、いつも言っているように必ずしもコストに直結しないのがデザインですし、引き続きデザインに力を入れているクレヴィアの伊藤忠、ザ・ヨコハマフロントタワー(年明けすぐに第1期予定)の相鉄不動産、レ・ジェイド北海道ボールパーク(分譲予定)でも話題をふりまく日本エスコンもしかりで、いずれも勢いのあるデベロッパーばかりというのも興味深い点で、これは偶然では片づけられない気がしています。

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