デュオヒルズ戸塚【立地を生かしたスカイ×グリーン】4階69㎡4,298万円(坪単価206万円)
続けて、デュオヒルズ戸塚。
設計は明建築設計事務所、施工は多田建設で直床になります。
敷地内にも起伏があり、接道している敷地北側が幾らか低くなっています。そのため、当物件は6階建ですが、1階部分があるのは敷地北側のみで住戸は2階~になります。
エントランスは当然のことながらその1階部分にあり、道路部分とほとんど差のない高さでしかないのですが、東側隣接地は一段低くなっており、オープンエアラウンジと名付けられたエントランスラウンジ(ホール)からもちょっとした視界抜けが得られるようになっています。
エントランスラウンジは壁面の多くがガラス(窓)となった開放感抜群の空間で、隣地や道路との間にほどよい植栽も施されているので、緑と空が望める魅力的なものです。
また、丘上の起伏ある地ゆえのデザイン面での取り組みも少なくありません。
外観はガラス手摺を中心とし、前回取り上げたプランのコーナーサッシもアイキャッチとなる透明感の高いものなのですが、さらにバルコニー軒裏を木目調とするひと手間を加えたことで繊細さやお洒落さもあり、このようなスケール・価格帯の物件としては珍しいほど力が入っていると感じます。
※ちなみに、当物件は昨年中に分譲開始されていることから2021年デザイン部門の【銅賞】物件とさせていただいています。
ランドプランとしては、東向き(丘上らしい眺望が得られる)と南向きのL字配棟なのですが、南側にはこちらの敷地よりもさらに一段高い丘があり、丘の斜面(擁壁)を利用した「グリーンウォール」の設えにも驚かされますね。
グリーンウォールは上下4段に渡り植物を配したもので、将来的な管理への不安は残るものの(植物をきれいに保たないと景観的にむしろマイナスになる可能性+コスト面)、興味深い試みであることは確かでしょう。
前回のデュオヒルズ戸塚。
公式ホームページ

お部屋は69㎡の2LDK+リ・ルーム、南向き中住戸です。4階だとまだその擁壁を越えることは出来ないため、正面方向にそのグリーンウォールの植物を望むポジションになります。ただ、丘上は戸建なので、この階ならば圧迫感は少なく日照への影響も小さく済みそうです。
間取りはそのグリーンウォールを望むコンサバトリーのような「リ・ルーム」が最大のポイントではあるのですが、それと同じぐらい玄関周りにも特色を感じるプランですね。
玄関はしっかりとしたアルコーブを設けたクランクインアプローチで、柱のアウトフレームも抜群です。
柱をアウトフレームしたことで洋室1側ですら共用廊下からしっかりとセットバック出来ていますし、リ・ルームの柱の食い込みこそあれど建築コストが高騰する近年においてこの価格帯でこのようなゆとりある設計が採用されるケースというのはかなり稀なことです。
リ・ルームがあることでLD自体の開口部は寂しい感じですし、リ・ルームは2.5畳しかないので実質2LDKぐらいの感覚でしかないのは少々気になるところではあるのですが、立地(傾斜地)の特色を生かした設計になっているという点では好感が持てるでしょう。
坪単価は206万円。日照の得られるポジションでグリーンウォールが望めることも考慮されたお値段設定ではあるのでしょうが、先ほどのような低層階でも視界抜けが望める200万円未満のお部屋と比べてしまうと高く感じます。このポジションならば"地下感"があるとは思いませんが、擁壁ビューはお世辞にも良い条件とは言えないですからね。
なお、近年の駅徒歩10分超のもので言うと、ルネ横浜戸塚(駅徒歩12分(イオン隣接)/平均坪単価約220万円)、ヴェレーナ戸塚グランシエル(駅徒歩16分/平均坪単価約190万円)があります。
それらの2019年の分譲開始から2年超が経過しているのでこちらに値上がり感が出るのは仕方のないことではありますが(当物件の平均はルネよりも気持ち安い程度でしょうか)、こちらはかなり起伏のきつい駅徒歩11分ですし、前回の記事で書いたように、地代が221円/㎡と高めの借地権物件(更新時には更新料等が必要)であることを考えればもうひと頑張り欲しかった印象にはなりますかね。
設備仕様面は、スケール及び価格帯的に当然のことではありますが、ディスポーザーや水回りの天然石天板仕様はありません。また、トイレ手洗いカウンターもありませんが、食洗機は付いています。
管理費は174円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、小ぶりなスケールからすれば悪くない水準でしょう。
駐車場は全23台で機械式になります。
設計は明建築設計事務所、施工は多田建設で直床になります。
敷地内にも起伏があり、接道している敷地北側が幾らか低くなっています。そのため、当物件は6階建ですが、1階部分があるのは敷地北側のみで住戸は2階~になります。
エントランスは当然のことながらその1階部分にあり、道路部分とほとんど差のない高さでしかないのですが、東側隣接地は一段低くなっており、オープンエアラウンジと名付けられたエントランスラウンジ(ホール)からもちょっとした視界抜けが得られるようになっています。
エントランスラウンジは壁面の多くがガラス(窓)となった開放感抜群の空間で、隣地や道路との間にほどよい植栽も施されているので、緑と空が望める魅力的なものです。
また、丘上の起伏ある地ゆえのデザイン面での取り組みも少なくありません。
外観はガラス手摺を中心とし、前回取り上げたプランのコーナーサッシもアイキャッチとなる透明感の高いものなのですが、さらにバルコニー軒裏を木目調とするひと手間を加えたことで繊細さやお洒落さもあり、このようなスケール・価格帯の物件としては珍しいほど力が入っていると感じます。
※ちなみに、当物件は昨年中に分譲開始されていることから2021年デザイン部門の【銅賞】物件とさせていただいています。
ランドプランとしては、東向き(丘上らしい眺望が得られる)と南向きのL字配棟なのですが、南側にはこちらの敷地よりもさらに一段高い丘があり、丘の斜面(擁壁)を利用した「グリーンウォール」の設えにも驚かされますね。
グリーンウォールは上下4段に渡り植物を配したもので、将来的な管理への不安は残るものの(植物をきれいに保たないと景観的にむしろマイナスになる可能性+コスト面)、興味深い試みであることは確かでしょう。
前回のデュオヒルズ戸塚。
公式ホームページ

お部屋は69㎡の2LDK+リ・ルーム、南向き中住戸です。4階だとまだその擁壁を越えることは出来ないため、正面方向にそのグリーンウォールの植物を望むポジションになります。ただ、丘上は戸建なので、この階ならば圧迫感は少なく日照への影響も小さく済みそうです。
間取りはそのグリーンウォールを望むコンサバトリーのような「リ・ルーム」が最大のポイントではあるのですが、それと同じぐらい玄関周りにも特色を感じるプランですね。
玄関はしっかりとしたアルコーブを設けたクランクインアプローチで、柱のアウトフレームも抜群です。
柱をアウトフレームしたことで洋室1側ですら共用廊下からしっかりとセットバック出来ていますし、リ・ルームの柱の食い込みこそあれど建築コストが高騰する近年においてこの価格帯でこのようなゆとりある設計が採用されるケースというのはかなり稀なことです。
リ・ルームがあることでLD自体の開口部は寂しい感じですし、リ・ルームは2.5畳しかないので実質2LDKぐらいの感覚でしかないのは少々気になるところではあるのですが、立地(傾斜地)の特色を生かした設計になっているという点では好感が持てるでしょう。
坪単価は206万円。日照の得られるポジションでグリーンウォールが望めることも考慮されたお値段設定ではあるのでしょうが、先ほどのような低層階でも視界抜けが望める200万円未満のお部屋と比べてしまうと高く感じます。このポジションならば"地下感"があるとは思いませんが、擁壁ビューはお世辞にも良い条件とは言えないですからね。
なお、近年の駅徒歩10分超のもので言うと、ルネ横浜戸塚(駅徒歩12分(イオン隣接)/平均坪単価約220万円)、ヴェレーナ戸塚グランシエル(駅徒歩16分/平均坪単価約190万円)があります。
それらの2019年の分譲開始から2年超が経過しているのでこちらに値上がり感が出るのは仕方のないことではありますが(当物件の平均はルネよりも気持ち安い程度でしょうか)、こちらはかなり起伏のきつい駅徒歩11分ですし、前回の記事で書いたように、地代が221円/㎡と高めの借地権物件(更新時には更新料等が必要)であることを考えればもうひと頑張り欲しかった印象にはなりますかね。
設備仕様面は、スケール及び価格帯的に当然のことではありますが、ディスポーザーや水回りの天然石天板仕様はありません。また、トイレ手洗いカウンターもありませんが、食洗機は付いています。
管理費は174円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、小ぶりなスケールからすれば悪くない水準でしょう。
駐車場は全23台で機械式になります。