幕張ベイパークミッドスクエアタワー【単価は上がっても面積帯はほとんど変わらず】24階77㎡5,440万円(坪単価235万円)
続けて、幕張ベイパークミッドスクエアタワー。
設計・施工は熊谷組で免震構造が採用されています。1~2棟目と同様ですね。
「千葉県内最高層マンション」である48階建のスカイグランドタワーには負けますし、そもそも前回の記事で書いたようにベイパーク計画当初の46階建から43階建に変更されてしまったのは少々残念ではあります。
ただ、外観デザインはZGFアーキテクツ」と多彩な実績を誇る「光井純 アンド アソシエーツ 建築設計事務所」の協業で行われており、空に向かって伸びる渦巻き上の「マリンスパイラルデザイン」は1~2棟目よりも存在感がありますね。
前回の記事でも述べたように角住戸はフロアによってダイレクトサッシとフルバルコニーを使い分け、かつ、中住戸も含めバルコニー手摺にバリエーションを設けることで外観全体にスパイラル模様を描いています。
エントランス前には水盤のあるマリンプラザ、さらにエントランス周りの外壁を横方向のヨロイ状にするなどの工夫もあり、3棟目なりの個性も忘れていません。
一方、エントランスが2層吹き抜けになっていないのはやはり残念ではあるものの、クロスタワーやスカイグランドタワーも同様でしたので驚きはありません。ただ、これだけのスケールの物件ですし、ランドプラン等の窮屈さも一切ありませんので、価格帯も一回り上昇したこの3棟目でエントランスを2層吹き抜けにするなどといったインパクトを残してくれても不思議ではなかったですし、そういったものにお目にかかりたかったという気持ちはありますね。
共用施設としては、1階エントランスから近いところにコモンラウンジ及びリラックスラウンジ、その奥にコミュニティルームとパーティールーム、ゲストルームが備わっています。また、高層階のビューラウンジはもちろんのこと、クロスタワーやスカイグランドタワーにはなかった高層階(38階)のゲストルーム、さらに、1階エントランスホール脇にスタディラウンジが別途設けられており、コロナ禍後のトレンドをしっかりと考慮したものになっている印象ですね。
クロスレジデンスの下にコワーキングスペースがありますが、こちらは無料で使えますし、自宅の足元にこういったスペースがあるとより便利なのは言うまでもないでしょう。
余談にはなりますが、B-5街区に誕生することとなったパークウェルステイト幕張(サ高住)のデザインは、パークコート神宮北参道ザ・タワー、パークタワー勝どきなど三井とのタッグで我が国のマンションデザインに一石を投じてくれているホシノアーキテクツが起用されており、この物件も含めた”タワマン”とは一味違うデザインになるみたいですね。3棟目でいきなりホシノデザインというのはありえないわけで、だからこそのサ高住起用なのでしょうが、ちょっとうらめしい(?)ですね。
ベイパーク全体がホシノデザインだったらどんな街になっていたのでしょうね。
前回の幕張ベイパークミッドスクエアタワー。
公式ホームページ

お部屋は77㎡の3LDK、西向き中住戸です。北西方向には48階建のスカイグランドタワーがありますが、西側正面方向はセントラルパーク幕張パークタワーのところまで遮るものがないですし、西~南西にかけてオーシャンビューも望めますね。
間取りは前2物件にもあった70㎡台中盤~後半の3LDKで、近年の狭小トレンド下の中住戸ではあまり見られないしっかりとした大きさのものになります。
やはり前2物件同様に田の字ベースながらもスパンがしっかりしているので、中住戸でもLDの開口部が豊かですし、柱の食い込みが抑えられているあたりも魅力的ですね。
どうせならば洋室2の引き戸をウォールドアなどにしてLDKで約23畳となる大空間を実現できる設計にした方が、特長的で良かったような印象もありますが、そうでなくともLDKで17.3畳を実現出来ているあたりはやはりゆとりある面積の賜物です。
坪単価は235万円。南向き中住戸とほぼ同じ単価設定になっており、東向き中住戸と比べると1割以上強めの水準になります。南向きと共にオーシャンビューが付加価値となっているため、分からんではないのですが、真夏の西日はやはりデメリットにはなるので(南向きは上階のバルコニーが庇の役割を果たしてくれますが、西は南に比べ太陽が低いためほとんど庇になってくれない)、もう少し明確な差があってもおかしくなかったようには思いますね。
先ほどの上層階南西角ほどスカイグランドタワーとの差は大きくなく、スカイグランドの西向き中住戸中層階に比べ1割ほど高い水準になるでしょうか。
前回の記事で書いたようにコロナ禍の影響もあり事業計画に変更が生じていますし、そもそもクロスタワー&レジデンス、スカイグランドタワーは凄く売れ行きが良かったわけではありません。
ここの第1期は154戸ということで、クロスの第1期200戸、スカイグランドの第1期185戸を下回っているわけですし、これまでの売れ行きからしてももう少し控えめな値付けが相応だった印象になるでしょうか。
ただ、その一方で、昨年以降あっという間に市況は好転していますし、中古市場(直近1年ほど)においてクロスが190〜250万円台、スカイグランドに至っては220〜280万円台(最上階を含む高層階が多いため単価が伸びているところはある)で成約していることを考えれば中層階のこの水準はむしろリーズナブルとすら言えるのも確かですね。
いずれにしろエリアとしての特長があるのはもちろんのこと、このお部屋のようにゆったり目のファミリータイプが5,000万円台中盤であればそれなりにはニーズは生み出せるはずですが、総戸数749戸は大変な数ですし今の好況のうちに勢いに乗らないと後が厳しくなるかもしれません。
第1期は20階以上のお部屋しかなく、それ以下の眺望的に芳しくないところをどのような価格設定にしてくるかというあたりも興味深いところになるでしょう。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗い器に加え、天然石のキッチン天板、さらに玄関電気錠まで備わっているので単価帯以上のものと言えるでしょう。
管理費は219円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー、コンシェルジュサービス、各階ゴミ置場、さらに24時間有人管理でのものですので近年の管理費高騰下においてはかなりリーズナブルですね。
3棟の中では最もスケールの小さいクロスの259円/㎡よりも安いのはもちろんのこと、こちらよりもスケールの大きかったスカイグランドの222円/㎡よりも安いのは意外でした。
駐車場は4層の自走式で565台になります。
設計・施工は熊谷組で免震構造が採用されています。1~2棟目と同様ですね。
「千葉県内最高層マンション」である48階建のスカイグランドタワーには負けますし、そもそも前回の記事で書いたようにベイパーク計画当初の46階建から43階建に変更されてしまったのは少々残念ではあります。
ただ、外観デザインはZGFアーキテクツ」と多彩な実績を誇る「光井純 アンド アソシエーツ 建築設計事務所」の協業で行われており、空に向かって伸びる渦巻き上の「マリンスパイラルデザイン」は1~2棟目よりも存在感がありますね。
前回の記事でも述べたように角住戸はフロアによってダイレクトサッシとフルバルコニーを使い分け、かつ、中住戸も含めバルコニー手摺にバリエーションを設けることで外観全体にスパイラル模様を描いています。
エントランス前には水盤のあるマリンプラザ、さらにエントランス周りの外壁を横方向のヨロイ状にするなどの工夫もあり、3棟目なりの個性も忘れていません。
一方、エントランスが2層吹き抜けになっていないのはやはり残念ではあるものの、クロスタワーやスカイグランドタワーも同様でしたので驚きはありません。ただ、これだけのスケールの物件ですし、ランドプラン等の窮屈さも一切ありませんので、価格帯も一回り上昇したこの3棟目でエントランスを2層吹き抜けにするなどといったインパクトを残してくれても不思議ではなかったですし、そういったものにお目にかかりたかったという気持ちはありますね。
共用施設としては、1階エントランスから近いところにコモンラウンジ及びリラックスラウンジ、その奥にコミュニティルームとパーティールーム、ゲストルームが備わっています。また、高層階のビューラウンジはもちろんのこと、クロスタワーやスカイグランドタワーにはなかった高層階(38階)のゲストルーム、さらに、1階エントランスホール脇にスタディラウンジが別途設けられており、コロナ禍後のトレンドをしっかりと考慮したものになっている印象ですね。
クロスレジデンスの下にコワーキングスペースがありますが、こちらは無料で使えますし、自宅の足元にこういったスペースがあるとより便利なのは言うまでもないでしょう。
余談にはなりますが、B-5街区に誕生することとなったパークウェルステイト幕張(サ高住)のデザインは、パークコート神宮北参道ザ・タワー、パークタワー勝どきなど三井とのタッグで我が国のマンションデザインに一石を投じてくれているホシノアーキテクツが起用されており、この物件も含めた”タワマン”とは一味違うデザインになるみたいですね。3棟目でいきなりホシノデザインというのはありえないわけで、だからこそのサ高住起用なのでしょうが、ちょっとうらめしい(?)ですね。
ベイパーク全体がホシノデザインだったらどんな街になっていたのでしょうね。
前回の幕張ベイパークミッドスクエアタワー。
公式ホームページ

お部屋は77㎡の3LDK、西向き中住戸です。北西方向には48階建のスカイグランドタワーがありますが、西側正面方向はセントラルパーク幕張パークタワーのところまで遮るものがないですし、西~南西にかけてオーシャンビューも望めますね。
間取りは前2物件にもあった70㎡台中盤~後半の3LDKで、近年の狭小トレンド下の中住戸ではあまり見られないしっかりとした大きさのものになります。
やはり前2物件同様に田の字ベースながらもスパンがしっかりしているので、中住戸でもLDの開口部が豊かですし、柱の食い込みが抑えられているあたりも魅力的ですね。
どうせならば洋室2の引き戸をウォールドアなどにしてLDKで約23畳となる大空間を実現できる設計にした方が、特長的で良かったような印象もありますが、そうでなくともLDKで17.3畳を実現出来ているあたりはやはりゆとりある面積の賜物です。
坪単価は235万円。南向き中住戸とほぼ同じ単価設定になっており、東向き中住戸と比べると1割以上強めの水準になります。南向きと共にオーシャンビューが付加価値となっているため、分からんではないのですが、真夏の西日はやはりデメリットにはなるので(南向きは上階のバルコニーが庇の役割を果たしてくれますが、西は南に比べ太陽が低いためほとんど庇になってくれない)、もう少し明確な差があってもおかしくなかったようには思いますね。
先ほどの上層階南西角ほどスカイグランドタワーとの差は大きくなく、スカイグランドの西向き中住戸中層階に比べ1割ほど高い水準になるでしょうか。
前回の記事で書いたようにコロナ禍の影響もあり事業計画に変更が生じていますし、そもそもクロスタワー&レジデンス、スカイグランドタワーは凄く売れ行きが良かったわけではありません。
ここの第1期は154戸ということで、クロスの第1期200戸、スカイグランドの第1期185戸を下回っているわけですし、これまでの売れ行きからしてももう少し控えめな値付けが相応だった印象になるでしょうか。
ただ、その一方で、昨年以降あっという間に市況は好転していますし、中古市場(直近1年ほど)においてクロスが190〜250万円台、スカイグランドに至っては220〜280万円台(最上階を含む高層階が多いため単価が伸びているところはある)で成約していることを考えれば中層階のこの水準はむしろリーズナブルとすら言えるのも確かですね。
いずれにしろエリアとしての特長があるのはもちろんのこと、このお部屋のようにゆったり目のファミリータイプが5,000万円台中盤であればそれなりにはニーズは生み出せるはずですが、総戸数749戸は大変な数ですし今の好況のうちに勢いに乗らないと後が厳しくなるかもしれません。
第1期は20階以上のお部屋しかなく、それ以下の眺望的に芳しくないところをどのような価格設定にしてくるかというあたりも興味深いところになるでしょう。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗い器に加え、天然石のキッチン天板、さらに玄関電気錠まで備わっているので単価帯以上のものと言えるでしょう。
管理費は219円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー、コンシェルジュサービス、各階ゴミ置場、さらに24時間有人管理でのものですので近年の管理費高騰下においてはかなりリーズナブルですね。
3棟の中では最もスケールの小さいクロスの259円/㎡よりも安いのはもちろんのこと、こちらよりもスケールの大きかったスカイグランドの222円/㎡よりも安いのは意外でした。
駐車場は4層の自走式で565台になります。
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