プラウド立川錦町【キレイなアウトフレームとポーチルーバー】2階66㎡6,798万円(坪単価341万円)
設計・施工はファーストコーポレーションで、ミライフル採用物件になります。「プラウド(野村)×ファーストコーポレーション」は初めてお目にかかる組み合わせですね。
デザイン監修は、フォワードスタイルで、様々なデベロッパーの実績が豊富な会社ですが、プラウドでもプラウド桜新町やプラウド世田谷砧など多くの実績があります。
デザイン上の最大の特長は、やはり最上階バルコニー軒裏の木目調仕上げでしょうか。このひと手間で外観から受ける印象は大分変わるため近年は徐々にこういった物件を見かけることが増えてはきましたが、プラウドは2012年のプラウド中野本町あたりからこういったデザインを取り入れていますし、当物件はバルコニー手摺部分に設けられた特殊金属膜コーティングとの相性も良く価格帯なりに力を入れていると感じます。
一方で、敷地面積は1,100㎡弱と大きくはないですし、前回の記事で書いたように敷地南側半分弱は平置駐車場としているためエントランス周りにゆとりを感じることは出来ません。
しかしながら、フォワードスタイルによる豊かなガラス面が印象的なエントランスラウンジは素敵ですし、ラウンジの一角にはリモートワークなどに利用できるワークブースも備えられた今どきの仕様ですね。
前回のプラウド立川錦町。
公式ホームページ

お部屋は66㎡の3LDK、南向き中住戸です。建物の南側の近隣商業地域側にはそのように当物件の平置駐車場が広がっており、その先の前建(3階建戸建)までは13~14mの離隔が図れているので、低層階でも圧迫感は皆無で、日照も良好です。
間取りは60㎡台中盤のこのご時世なりの面積を絞った3LDKになります。
ただ、共用廊下側の柱まできれいにアウトフレーム化されているので一般的な柱が食い込んだ70㎡近いものと大差ない有効面積があるはずですし、しっかりとセットバックした玄関周りの工夫にも好感が持てますね。
アルコーブには「ポーチルーバー」というアルコール消毒やリース、食配荷物などを設置できるルーバーが施されており、お住まいになる方のセンス次第ではあるもののお洒落で快適な”ワンクッション空間”を作りあげることも出来るでしょう。
バルコニーにはやはりカウンター付のスロップシンクがありますし、ウォールドア×連窓サッシの開放感も◎ですね。
坪単価は341万円。最上階のプレミアム住戸を除くと平均で370万円ほどの設定になるでしょうか。2013年分譲なので、比較するのはナンセンスではあるのですが、駅距離及び物件属性の似たプラウド立川マークスの平均坪単価が約255万円だったことを考えると昨今の相場の上昇具合に改めて驚かされますね(2015年のプラウドタワー立川ですら平均坪単価約340万円)。
ただ、そのプラウドタワー立川は直近の中古市場で坪単価400万円前後での成約していますし、プラウド立川マークスも300万円ちょっとでの成約(タワーのようなスケールがないため1件のみ)がありますので、築年数を考えればこのご時世違和感のある水準ではないのでしょうね。
とはいえ、第1期で総戸数の約9割となる50戸を供給するというのは正直驚きましたが…。
ちなみに、南口エリアの近年の供給事例としては、やすらぎ通りを駅から反対方向にむかった先にグランフォーレ立川(立川駅徒歩6分/2019年分譲/平均坪単価約330万円)、ザ・パークハウス立川テラス(立川駅徒歩9分/2017年分譲/平均坪単価約270万円)、ヴィークコート立川(立川駅徒歩9分/2017年分譲/平均坪単価約275万円)があります。
グランフォーレとの差は小さいのですが、グランフォーレは30㎡台前半ばかりの超コンパクト物件で当時の記事をご覧いただくとお分かりのようにかなり面積を絞ったことで単価を追及していた物件なので参考外でしょう。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板など単価帯なりに充実しています。
なお、プレミアムは、前回の記事で述べたバルコニーウッドデッキ敷のほか、廊下・洗面・トイレ床がタイル貼になります。
管理費は282円/㎡。外廊下ですが、総戸数56戸でディスポーザー付であればある程度高くなるものですし、このぐらいではあれば悪くないでしょう。
駐車場は、身障者用を含む14台で全て平置になります。