ウィザースレジデンス金町テラス【駅距離を除けば至便な地】2階75㎡5,098万円(坪単価225万円)

ウィザースレジデンス金町テラス。

所在地:東京都葛飾区金町1-155-1他(地番)
交通:金町駅徒歩14分、京成金町駅徒歩14分、京成高砂駅徒歩17分
用途地域:準工業地域
階建・総戸数:7階建、68戸

新昭和のウィザースレジデンスを取り上げるのは2016年のウィザースレジデンス千葉県庁前以来で、そもそも新昭和は都内での分譲が初めてになるでしょうか。

立地としては、金町駅からは水戸街道を越えた先となる金町1丁目になります。用途地域自体は準工業地域になりますが、周囲は住宅が多いエリアでまずまずの落ち着きがありますね。

駅距離がありギリギリ徒歩圏といった距離感ではあるものの、京成バスの金町営業所が至近なのでバスを利用するという選択肢がありますし、斜向かいがコモディイイダとなるあたりからしても駅距離のある物件らしからぬ利便性があります。

駅付近の商業施設はけして利用しやすいわけではありませんが、グルメシティが徒歩4分、西友も徒歩7分となるなど駅周り以外のお店が比較的利用しやすいところにあるのもポイントになるでしょうか。水戸街道沿いには徒歩5~6分ほどのところに複数の飲食店がありますし、駅に拘る必要のない方にとってはバランスの取れた立地という印象ですね。

徒歩2分の至近にミニSLもある新宿交通公園、徒歩3分に通学校の柴原小学校があるなど子育て環境としても良好です。

また、近年の都内の分譲マンションでは非常に珍しい駐車場が100%となった物件で、日常的に車を利用することが多い方にとってはさらに魅力的な立地になるのではないでしょうか。

ちなみに、貨物線を利用し、新小岩~金町を結ぶ「新金線」の構想があり、仮に実現するようだと駅が徒歩5~6分ぐらいのところに出来そうな感じではありますが、現状では決まっているわけではないですし、「2030年頃の区間開業を目指す」というレベルでしかありません。

公式ホームページ
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お部屋は75㎡の4LDK、南東角住戸です。両面共に接道したポジションで、東側は4階建の都営アパートになりますが、南側は京成バスの大きな青空駐車場が広がっているため日照だけでなく視界抜けも得られますね。

大きな駐車場(その東側はさらに大きな京成バスの営業所で、事業計画の変更などにより一部が売却されるなどといった可能性もないとは言えない)だけに将来的にリスクがないとは言えませんが、少なくとも現状においては良好です。

間取りは4LDKとしては小ぶりではあるものの、面積的にはわりとしっかりとしたファミリータイプで、4つの洋室に加えマルチスペースが用意された個性あるものです。

マルチスペースはガラスのパーテーションで区切られており、テレワークやアトリエコーナー、キッズスペースなどとしての利用が想定されているようですね。
ただ、ガラスのパーテーションによりLDK側でも採光が得られるとはいえ、LD側に別途開口部がないこと、そもそもこの開口部は外観からもお分かりのようにいわゆる腰高窓よりもさらに高い位置からサッシが立ち上がった空間になるため、とにかく窓(開口部)の魅力が低いあたりが気になりますね。

一般的な腰高窓レベルのものにするのであれば何ら障害はないはずですし、なぜここまで開口部を制限した設計にしてしまったのか不思議ですね。

洋室4は引き戸設計にはなるものの、きれいに開け放てるタイプには出来ていないですし、そもそも洋室4の開口部も小さ目なんですよね…。勿体ない…。

廊下は角住戸としては長い方とは言えないものの、それ相応の長さがあり、この面積帯で4LDK(+マルチスペース)を採用したことで収納がかなり少なくなってしまっているあたりも気になるところです。

坪単価は225万円。上層階は240~250万円ほどの設定で、平均では220~230万円といったところでしょうか。
シティテラス金町の第1期(2019年)やプレミスト金町(2021年分譲)のファミリータイプの平均と大差ない水準で、それらは金町駅徒歩10分圏内であったことを考えると直近の市況を鑑みてもやや強気な印象になるでしょうね。

上述のように駅距離を重視するような方が選ぶようなマンションではないとは言え、間取り(というか開口部)も少々疑問ですし、4LDKとはいえ近年のマンションにしては大き目の75㎡を確保したことで嵩んでしまったグロス(5,000万円超)も気になります。

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