プレディア東中野【継承により生み出された花壇】2階59㎡7,690万円(坪単価433万円)
続けて、プレディア東中野。
設計は四季建築設計事務所、施工は風越建設です。
第一種中高層住居専用地域(第2種高度地区)の5階建ですので総戸数40戸というスケールでしかないのですが、敷地面積は1,300㎡超とそこそこの大きさがあり、地歴に加え価格帯も考慮したためか外構部を中心にデザイン面に力を入れた物件と感じます。
四季建築設計事務所(デザイン性の高い物件を供給するモリモトやプロパストの物件の”設計”を多く手掛ける会社。※モリモトの物件ではさらにデザイン監修として別の会社が入っているのが通例ではある)によるデザインは、基壇部のマリオンの設えも良い感じですが、それ以上の特長と感じるのが南東側道路沿いに施された連続する植栽帯(花壇)でしょう。
石積みの上に中木・高木を中心に植栽を設けたことで緑の美しさ(注:竣工時は思っていたよりも木々が小さかったり、葉が薄かったりということは往々にしてあります)だけでなく重厚さも感じられる存在感の高いもので、夜間は石積みの縁がライティングされるあたりもとても素敵ですね。
また、エントランスホールは、小ぶり空間ながら深雪アートフラワーの飯田氏によるアートフラワーが飾られます。「華州園」から深雪スタジオ(アートフラワースタジオ)へと継承されたこの地の記憶をエントランスホールに再構築した形で、割肌石の壁面なども相まって重厚さと品を兼ね備えたものと感じますね。
前回のプレディア東中野。
公式ホームページ

お部屋は59㎡の2LDK、南東向き中住戸です。南東側道路の向かいは同第一種中高層住居専用地域で、深雪アートフラワー東京本部の3階建以外も2~3階建がかなり先まで連なっています。低層階では視界抜けは得られませんが、日照は良好ですし、そのように道路の手前には花壇(植栽)が施されますので、緑も望めるでしょう。
間取りは60㎡近いやや大きめの2LDKになります。
当物件は南東向きと北西向きが主となる配棟であり、こういった日照良好な南東向きは3LDKファミリータイプが中心になっている方が自然な印象ではあるのですが、「内廊下設計」との兼ね合いで中住戸にはこういった2LDKプランが多くなっているようですね。
つまり、中住戸に3LDKを設けようとするとワイドスパンにしない限りは3室中2室が行灯部屋になってしまい、“間取りとして成り立ちにくくなってしまうが故”ということです。
こちらのプランのような2LDKならば行灯部屋が1室だけなのでリビングインとすることで建築基準法上の採光要件(居室要件)を満たすことが出来(※)、”内廊下物件ならば一般的なプラン”に出来るのですが3LDKだとそうはいかないのです。
※採光要件(居室要件)を満たすために洋室1をリビングインにしているのでLDの入口ドアがかなり玄関寄りに引っ張られているのは注意すべき点になります。LDの畳数はこのドアのところからカウントしての10.5畳なのでけして大きくはありません。
なお、南東向きを多くのプランで分け合う形になっているためスパンはイマイチですし、先ほどの記事で言及したようにやはりこういった価格帯の物件で連窓サッシが採用されていないのは残念に感じてしまうわけですが、柱の食い込みが一切ないという点は魅力になるでしょう。
坪単価は433万円。パークホームズ東中野(平均坪単価約430万円)やルフォン東中野三丁目(平均坪単価約435万円※30~70㎡台の幅のある面積帯で構成された物件でこういったプランにとっては参考にしやすい)と比べると高めの印象を受ける水準ではありますが、低層階でも日照良好、かつ、花壇(植栽)を望むことのできるポジションなので違和感まではないでしょう。
2LDKとしては大き目でグロスは結構立派な点、また、地味なプランも気にはなりますけど完全アウトフレームプランですしね。
設備仕様面は、少戸数とはいえ、価格帯を考えるとディスポーザーがないのは残念です。ただ、食洗機、フィオレストーンの水回り天板、トイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、浴室のフラットラインLED照明やキッチン食器棚(カップボード)なども備わっているので悪くはないでしょう。
管理費は257円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ですのでリーズナブルな方だと思います。現実問題、物件価格が高くなるにつれて管理費(ランニングコスト)も高くなる傾向にあり、ここは価格帯のわりにリーズナブルとも言えるでしょう。
駐車場は全て平置ですが4台(身障者用含む)しかありません。中住戸は40~50㎡台が多いのですが、角住戸(1フロア4戸)は70㎡台中心ですのでちょっと少ないですね。
設計は四季建築設計事務所、施工は風越建設です。
第一種中高層住居専用地域(第2種高度地区)の5階建ですので総戸数40戸というスケールでしかないのですが、敷地面積は1,300㎡超とそこそこの大きさがあり、地歴に加え価格帯も考慮したためか外構部を中心にデザイン面に力を入れた物件と感じます。
四季建築設計事務所(デザイン性の高い物件を供給するモリモトやプロパストの物件の”設計”を多く手掛ける会社。※モリモトの物件ではさらにデザイン監修として別の会社が入っているのが通例ではある)によるデザインは、基壇部のマリオンの設えも良い感じですが、それ以上の特長と感じるのが南東側道路沿いに施された連続する植栽帯(花壇)でしょう。
石積みの上に中木・高木を中心に植栽を設けたことで緑の美しさ(注:竣工時は思っていたよりも木々が小さかったり、葉が薄かったりということは往々にしてあります)だけでなく重厚さも感じられる存在感の高いもので、夜間は石積みの縁がライティングされるあたりもとても素敵ですね。
また、エントランスホールは、小ぶり空間ながら深雪アートフラワーの飯田氏によるアートフラワーが飾られます。「華州園」から深雪スタジオ(アートフラワースタジオ)へと継承されたこの地の記憶をエントランスホールに再構築した形で、割肌石の壁面なども相まって重厚さと品を兼ね備えたものと感じますね。
前回のプレディア東中野。
公式ホームページ

お部屋は59㎡の2LDK、南東向き中住戸です。南東側道路の向かいは同第一種中高層住居専用地域で、深雪アートフラワー東京本部の3階建以外も2~3階建がかなり先まで連なっています。低層階では視界抜けは得られませんが、日照は良好ですし、そのように道路の手前には花壇(植栽)が施されますので、緑も望めるでしょう。
間取りは60㎡近いやや大きめの2LDKになります。
当物件は南東向きと北西向きが主となる配棟であり、こういった日照良好な南東向きは3LDKファミリータイプが中心になっている方が自然な印象ではあるのですが、「内廊下設計」との兼ね合いで中住戸にはこういった2LDKプランが多くなっているようですね。
つまり、中住戸に3LDKを設けようとするとワイドスパンにしない限りは3室中2室が行灯部屋になってしまい、“間取りとして成り立ちにくくなってしまうが故”ということです。
こちらのプランのような2LDKならば行灯部屋が1室だけなのでリビングインとすることで建築基準法上の採光要件(居室要件)を満たすことが出来(※)、”内廊下物件ならば一般的なプラン”に出来るのですが3LDKだとそうはいかないのです。
※採光要件(居室要件)を満たすために洋室1をリビングインにしているのでLDの入口ドアがかなり玄関寄りに引っ張られているのは注意すべき点になります。LDの畳数はこのドアのところからカウントしての10.5畳なのでけして大きくはありません。
なお、南東向きを多くのプランで分け合う形になっているためスパンはイマイチですし、先ほどの記事で言及したようにやはりこういった価格帯の物件で連窓サッシが採用されていないのは残念に感じてしまうわけですが、柱の食い込みが一切ないという点は魅力になるでしょう。
坪単価は433万円。パークホームズ東中野(平均坪単価約430万円)やルフォン東中野三丁目(平均坪単価約435万円※30~70㎡台の幅のある面積帯で構成された物件でこういったプランにとっては参考にしやすい)と比べると高めの印象を受ける水準ではありますが、低層階でも日照良好、かつ、花壇(植栽)を望むことのできるポジションなので違和感まではないでしょう。
2LDKとしては大き目でグロスは結構立派な点、また、地味なプランも気にはなりますけど完全アウトフレームプランですしね。
設備仕様面は、少戸数とはいえ、価格帯を考えるとディスポーザーがないのは残念です。ただ、食洗機、フィオレストーンの水回り天板、トイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、浴室のフラットラインLED照明やキッチン食器棚(カップボード)なども備わっているので悪くはないでしょう。
管理費は257円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ですのでリーズナブルな方だと思います。現実問題、物件価格が高くなるにつれて管理費(ランニングコスト)も高くなる傾向にあり、ここは価格帯のわりにリーズナブルとも言えるでしょう。
駐車場は全て平置ですが4台(身障者用含む)しかありません。中住戸は40~50㎡台が多いのですが、角住戸(1フロア4戸)は70㎡台中心ですのでちょっと少ないですね。