アトラス青山レジデンシャル【14階建のPRC構造×豊かなエントランス空間】4階57㎡11,088万円(坪単価647万円)
続けて、アトラス青山レジデンシャル。
設計はUG都市建築、施工は佐藤秀です。
敷地面積1,000㎡に満たないスケールの物件で、都心部の物件(公開空地を設けて上に伸ばしたタワマンなどを除く)としては珍しく空地率が50%を超えていたアトラス表参道ほどの空地のゆとりを感じることはありませんが、デザインや共用面に特徴を設けることが少なくないアトラスシリーズらしくかなり個性的な物件になっています。
最大の特長となるのは”空中のエントランステラス”と表現されたエントランス前に開かれたテラス空間でしょうか。
エントランスの手前、階段を6段上った位置にテラスが設置され、ガラス手すりなどが醸し出す透明感が、空中に浮かんでいるような雰囲気を演出しています。どことなくミース・ファン・デル・ローエの名建築ファンズワース邸を彷彿させる素敵な空間ですね。
また、テラスの先にあるエントランスホールは2層吹抜、かつ、ガラス面豊かな空間になっていますし、敷地面積1,000㎡未満×総戸数61戸というスケールでここまでやるのはやはり”アトラスだからこそ”ですし、”アトラスならでは”と言って良いように思います。
価格帯が価格帯ではありますが、昨今はこのぐらいの価格帯の物件は何ら珍しいことではないですし、このぐらいの価格帯でも物足りなさを感じる物件は少なくありません。価格帯・エリアは全然違いますが、アトラス中野南台に近い驚きを感じる物件ですね。
また、外観デザインもかなり繊細です。南側のファサードは、端正ではありますがシンプルなグリッドデザインという感じなので、可もなく不可もなくな印象ではあるのですが、柱や梁による凹凸を排除したPRC構造だからこそのスッキリしたデザインでもありますし、エントランスのある北側(共用廊下側)はマリオン(以下のプランの北側の開口部周りの凹凸)により縦ラインをこれ以上ないぐらい強調したもので、繊細、かつ、彫りの深い表情が印象的です。
前回のアトラス青山レジデンシャル。
公式ホームページ

お部屋は57㎡の2LDK、南西角住戸です。西側は8階建のマンションですが、南側は3階建であり、現状は日照に加え視界的にも悪くないポジションです。ただ、小さ目の敷地とはいえ南側は将来的にもっと高いものになる可能性は十分にありますし、いずれの面も接道していないのは気になる点でしょう(そういった点を加味し、こちらのプランの南側には「中庭」も施されていますが、奥行は5~6mほどのため前建(隣地)との距離は十分とは言えません)。
間取りは当物件の中層以下の多くを占める50㎡台のプランになります。
PRC構造(少なからず「壁」で支える必要がある)ということもあってか、1つ1つの開口部幅に物足りなさはあるものの、その北側の開口部がポイントとなったプランで、特に玄関の窓(通風も可能)は魅力的ですね。
一方で、気になるのはこの面積帯の角住戸として廊下が長めなことと、リビングインの洋室2の設計が中途半端に感じる点でしょうか。
LDと洋室2の位置関係が影響しているのだと思いますが、こういったリビングイン設計であれば洋室2はLDと一体利用しやすい引き戸やウォールドアが採用されている方が良かったように思いますし、そもそもその居室配置(専有部形状)が影響し、LDの入口付近の実質的な廊下スペースが大きめなのも気になりますね。
坪単価は647万円。上述のように両面共に接道しておらず、将来的に南面も塞がれる可能性のあるポジションであることを考えるとしっかりとした単価という印象もなくはないのですが、至近で再開発が進行中ですし、南面が比較的良好な"内側立地"とはいえ渋谷駅が徒歩8分となるこういったエリアはファミリータイプ(3LDK)よりもこういったディンクス向けのプランがフィットするという大前提があると思いますので大きな違和感はないでしょうね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンの水回り天板、そしてLDにはビルトインエアコンが備わっています。アトラス表参道(ほぼ同じ仕様)よりもさらに高い価格帯の物件ですし、もう一声欲しかった感もなくはないですけど、このご時世として大きな違和感はないでしょう。
管理費は260円/㎡。けしてスケールの大きな物件でないながらもディスポーザー付の内廊下を実現しての水準ですのでリーズナブルですね。
駐車場は全11台で身障者用の1台のみが平置、残りの10台が機械式になります。
設計はUG都市建築、施工は佐藤秀です。
敷地面積1,000㎡に満たないスケールの物件で、都心部の物件(公開空地を設けて上に伸ばしたタワマンなどを除く)としては珍しく空地率が50%を超えていたアトラス表参道ほどの空地のゆとりを感じることはありませんが、デザインや共用面に特徴を設けることが少なくないアトラスシリーズらしくかなり個性的な物件になっています。
最大の特長となるのは”空中のエントランステラス”と表現されたエントランス前に開かれたテラス空間でしょうか。
エントランスの手前、階段を6段上った位置にテラスが設置され、ガラス手すりなどが醸し出す透明感が、空中に浮かんでいるような雰囲気を演出しています。どことなくミース・ファン・デル・ローエの名建築ファンズワース邸を彷彿させる素敵な空間ですね。
また、テラスの先にあるエントランスホールは2層吹抜、かつ、ガラス面豊かな空間になっていますし、敷地面積1,000㎡未満×総戸数61戸というスケールでここまでやるのはやはり”アトラスだからこそ”ですし、”アトラスならでは”と言って良いように思います。
価格帯が価格帯ではありますが、昨今はこのぐらいの価格帯の物件は何ら珍しいことではないですし、このぐらいの価格帯でも物足りなさを感じる物件は少なくありません。価格帯・エリアは全然違いますが、アトラス中野南台に近い驚きを感じる物件ですね。
また、外観デザインもかなり繊細です。南側のファサードは、端正ではありますがシンプルなグリッドデザインという感じなので、可もなく不可もなくな印象ではあるのですが、柱や梁による凹凸を排除したPRC構造だからこそのスッキリしたデザインでもありますし、エントランスのある北側(共用廊下側)はマリオン(以下のプランの北側の開口部周りの凹凸)により縦ラインをこれ以上ないぐらい強調したもので、繊細、かつ、彫りの深い表情が印象的です。
前回のアトラス青山レジデンシャル。
公式ホームページ

お部屋は57㎡の2LDK、南西角住戸です。西側は8階建のマンションですが、南側は3階建であり、現状は日照に加え視界的にも悪くないポジションです。ただ、小さ目の敷地とはいえ南側は将来的にもっと高いものになる可能性は十分にありますし、いずれの面も接道していないのは気になる点でしょう(そういった点を加味し、こちらのプランの南側には「中庭」も施されていますが、奥行は5~6mほどのため前建(隣地)との距離は十分とは言えません)。
間取りは当物件の中層以下の多くを占める50㎡台のプランになります。
PRC構造(少なからず「壁」で支える必要がある)ということもあってか、1つ1つの開口部幅に物足りなさはあるものの、その北側の開口部がポイントとなったプランで、特に玄関の窓(通風も可能)は魅力的ですね。
一方で、気になるのはこの面積帯の角住戸として廊下が長めなことと、リビングインの洋室2の設計が中途半端に感じる点でしょうか。
LDと洋室2の位置関係が影響しているのだと思いますが、こういったリビングイン設計であれば洋室2はLDと一体利用しやすい引き戸やウォールドアが採用されている方が良かったように思いますし、そもそもその居室配置(専有部形状)が影響し、LDの入口付近の実質的な廊下スペースが大きめなのも気になりますね。
坪単価は647万円。上述のように両面共に接道しておらず、将来的に南面も塞がれる可能性のあるポジションであることを考えるとしっかりとした単価という印象もなくはないのですが、至近で再開発が進行中ですし、南面が比較的良好な"内側立地"とはいえ渋谷駅が徒歩8分となるこういったエリアはファミリータイプ(3LDK)よりもこういったディンクス向けのプランがフィットするという大前提があると思いますので大きな違和感はないでしょうね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンの水回り天板、そしてLDにはビルトインエアコンが備わっています。アトラス表参道(ほぼ同じ仕様)よりもさらに高い価格帯の物件ですし、もう一声欲しかった感もなくはないですけど、このご時世として大きな違和感はないでしょう。
管理費は260円/㎡。けしてスケールの大きな物件でないながらもディスポーザー付の内廊下を実現しての水準ですのでリーズナブルですね。
駐車場は全11台で身障者用の1台のみが平置、残りの10台が機械式になります。
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