ディアナコートたまプラーザ【アーキサイトメビウスのディアナコート、テラスにはベンチと花台】1階61㎡6,990万円(坪単価381万円)
続けて、ディアナコートたまプラーザ。
設計はスペーステック、施工は風越建設、そしてデザイン監修はアーキサイトメビウスになります。
ディアナコート美しが丘は、前回の記事で書いたように"23区外初のディアナコート"で、エリア的には良い立地条件ではあってもモリモト的に”いわゆるそれまでのディアナコートと完全に肩を並べる存在とするには抵抗があった”と思われ、JWA建築都市設計が初めてディアナコートに起用された物件でもありました。
その後のモリモト物件においてディアナコート、ピアースを問わないJWAの活躍ぶりは読者の方ならばよくご存じのはずで、個人的にも非常に好きなデザイナーさんなのですが、こちらはそのディアナコート美しが丘の分譲当時(2016年)、ディアナコートの多くを手掛けていたアーキサイトメビウスによるものということで、それだけで当物件の位置づけが分かるというものです。
アーキサイトメビウスの担当は代表の今井氏ではなくピアース白金台三丁目でも前面に出ていた櫻井氏で、白金台はピアースな上、小規模でしたのでこれまでの今井氏の名前が前面に出ていたアーキサイトメビウスデザインとの純粋な比較が難しい状況にありました。
しかしながら、こちらは低層建(5階建)の"ディアナコートの王道"といった感じの物件ですのでそういった視点で見るのも面白い物件と言えるのではないでしょうか。
これまでの「ディアナコート×アーキサイトメビウス」であっても今井氏の名前が出ていただけで実質的には櫻井氏が大方のデザインに携わっていたケースもあるでしょうし、ことはそう単純ではないのですが、当物件のデザインはこれまでのアーキサイトメビウスのディアナコートらしさを備えつつも"ややソフトなもの"になっているようには思いますね。
ライムストーンや道路沿いの石積みなどはアーキサイトメビウスの王道であり、高級感・重厚感抜群なのですが、織部陶器のタイルを低層階の外壁だけでなくマリオンにも採用することで柔らかさ・繊細さが加わっていると感じますし、どことなく女性らしさを感じるこの地らしいデザインになっているのかなと。
エントランスの顔となる黒系大理石(セントローレント)の感じはどちらかというと男性的な印象(男性が好む印象)ではありますけれども。
一方で、30~40㎡台も相当数ある総戸数44戸とはいえ、大きいものは80~100㎡台まである高グロスなディアナコートということを考えるとエントランス周りの空間設計に物足りなさを感じてしまう物件で、こちらよりもかなり小規模でも2層吹抜のエントランスを実現していたディアナコート駒場などの時代を思うと悲しい気持ちにもなってしまうのですが、デザイナーに罪はないでしょう。
前回のディアナコートたまプラーザ。
公式ホームページ

お部屋は60㎡の2LDK、東向き中住戸です。北側道路沿いのエントランスフロアは2階(建築基準法上の1階)で、こちらはその1つ下となる建築基準法上の地下住戸になります。条件的にも普通に地下であり、北側の上部が道路になるポジションですね。
いわゆる地下住戸で東側も接道していませんので閉塞感が伴うのは言うまでもありませんが、そこそこのスパンがあり、テラスの奥行もそこそこありますので地下住戸としてとりわけ難のあるプランではありません。
ただ、当物件は東西に長い敷地形状にあり、南向き住戸が中心の設計ですので、こういったノン南向き、かつ、地下住戸は物件内では条件のよろしくないものにはなりますね。
間取りは60㎡超を確保した大き目の2LDKになります。
四角の柱が全て食い込んでおり、モリモト物件らしい柱の軽視が窺えるのは気になりますが、廊下は短めですし、効率性という点では悪くないでしょう。
採光面を考えたらLDから洋室にかけて連窓サッシを採用してほしかったという思いはあります。ただ、洋室の引き戸は大きく開け放てるものになっており、テラスも含めた空間的な広がりが得られるタイプですね。テラスには花代とベンチも備わっており、ポジションなりの頑張りも窺えます。
坪単価は381万円。ファミリータイプ中心の南向きは低層階でも当然のように400万円超、コンパクト(30㎡台)だと北向きでも400万円台中盤~後半といった感じですので、パンチはなくとも地下住戸なりではあるでしょうか。
ドレッセ美しが丘フロント(平均坪単価約380万円)やピアースたまプラーザ(平均坪単価約380万円)などが分譲された2019年頃と比べるとやはり大分高くなっていますし、先行するクレヴィアたまプラーザ(平均坪単価約420万円)の低層階(地下住戸ではありません)と大きな差のない水準ですので"地階ならばもう少し"という思いもありますが、そもそもの立地条件が良い物件ですので大きな違和感はないでしょう。
設備仕様面は、小ぶりなスケールでもディスポーザーを搭載、また、食洗機、トイレ手洗いカウンター、シーザーストーンのキッチン天板はもちろんのこと、廊下・洗面室・トイレ床の600角タイル貼に加え、廊下壁面の木目調パネル貼まで備わったグレード感のあるものです。70㎡以上のお部屋はLD床までがタイル貼となっており素敵ですね。地下には全戸分のトランクルームも備わっています。
管理費は280円/㎡。小ぶりなスケールながらディスポーザー付、かつ、内廊下での水準ですのでリーズナブルでしょう。
駐車場は全22台で、平置は1台のみ、21台が機械式になります。
設計はスペーステック、施工は風越建設、そしてデザイン監修はアーキサイトメビウスになります。
ディアナコート美しが丘は、前回の記事で書いたように"23区外初のディアナコート"で、エリア的には良い立地条件ではあってもモリモト的に”いわゆるそれまでのディアナコートと完全に肩を並べる存在とするには抵抗があった”と思われ、JWA建築都市設計が初めてディアナコートに起用された物件でもありました。
その後のモリモト物件においてディアナコート、ピアースを問わないJWAの活躍ぶりは読者の方ならばよくご存じのはずで、個人的にも非常に好きなデザイナーさんなのですが、こちらはそのディアナコート美しが丘の分譲当時(2016年)、ディアナコートの多くを手掛けていたアーキサイトメビウスによるものということで、それだけで当物件の位置づけが分かるというものです。
アーキサイトメビウスの担当は代表の今井氏ではなくピアース白金台三丁目でも前面に出ていた櫻井氏で、白金台はピアースな上、小規模でしたのでこれまでの今井氏の名前が前面に出ていたアーキサイトメビウスデザインとの純粋な比較が難しい状況にありました。
しかしながら、こちらは低層建(5階建)の"ディアナコートの王道"といった感じの物件ですのでそういった視点で見るのも面白い物件と言えるのではないでしょうか。
これまでの「ディアナコート×アーキサイトメビウス」であっても今井氏の名前が出ていただけで実質的には櫻井氏が大方のデザインに携わっていたケースもあるでしょうし、ことはそう単純ではないのですが、当物件のデザインはこれまでのアーキサイトメビウスのディアナコートらしさを備えつつも"ややソフトなもの"になっているようには思いますね。
ライムストーンや道路沿いの石積みなどはアーキサイトメビウスの王道であり、高級感・重厚感抜群なのですが、織部陶器のタイルを低層階の外壁だけでなくマリオンにも採用することで柔らかさ・繊細さが加わっていると感じますし、どことなく女性らしさを感じるこの地らしいデザインになっているのかなと。
エントランスの顔となる黒系大理石(セントローレント)の感じはどちらかというと男性的な印象(男性が好む印象)ではありますけれども。
一方で、30~40㎡台も相当数ある総戸数44戸とはいえ、大きいものは80~100㎡台まである高グロスなディアナコートということを考えるとエントランス周りの空間設計に物足りなさを感じてしまう物件で、こちらよりもかなり小規模でも2層吹抜のエントランスを実現していたディアナコート駒場などの時代を思うと悲しい気持ちにもなってしまうのですが、デザイナーに罪はないでしょう。
前回のディアナコートたまプラーザ。
公式ホームページ

お部屋は60㎡の2LDK、東向き中住戸です。北側道路沿いのエントランスフロアは2階(建築基準法上の1階)で、こちらはその1つ下となる建築基準法上の地下住戸になります。条件的にも普通に地下であり、北側の上部が道路になるポジションですね。
いわゆる地下住戸で東側も接道していませんので閉塞感が伴うのは言うまでもありませんが、そこそこのスパンがあり、テラスの奥行もそこそこありますので地下住戸としてとりわけ難のあるプランではありません。
ただ、当物件は東西に長い敷地形状にあり、南向き住戸が中心の設計ですので、こういったノン南向き、かつ、地下住戸は物件内では条件のよろしくないものにはなりますね。
間取りは60㎡超を確保した大き目の2LDKになります。
四角の柱が全て食い込んでおり、モリモト物件らしい柱の軽視が窺えるのは気になりますが、廊下は短めですし、効率性という点では悪くないでしょう。
採光面を考えたらLDから洋室にかけて連窓サッシを採用してほしかったという思いはあります。ただ、洋室の引き戸は大きく開け放てるものになっており、テラスも含めた空間的な広がりが得られるタイプですね。テラスには花代とベンチも備わっており、ポジションなりの頑張りも窺えます。
坪単価は381万円。ファミリータイプ中心の南向きは低層階でも当然のように400万円超、コンパクト(30㎡台)だと北向きでも400万円台中盤~後半といった感じですので、パンチはなくとも地下住戸なりではあるでしょうか。
ドレッセ美しが丘フロント(平均坪単価約380万円)やピアースたまプラーザ(平均坪単価約380万円)などが分譲された2019年頃と比べるとやはり大分高くなっていますし、先行するクレヴィアたまプラーザ(平均坪単価約420万円)の低層階(地下住戸ではありません)と大きな差のない水準ですので"地階ならばもう少し"という思いもありますが、そもそもの立地条件が良い物件ですので大きな違和感はないでしょう。
設備仕様面は、小ぶりなスケールでもディスポーザーを搭載、また、食洗機、トイレ手洗いカウンター、シーザーストーンのキッチン天板はもちろんのこと、廊下・洗面室・トイレ床の600角タイル貼に加え、廊下壁面の木目調パネル貼まで備わったグレード感のあるものです。70㎡以上のお部屋はLD床までがタイル貼となっており素敵ですね。地下には全戸分のトランクルームも備わっています。
管理費は280円/㎡。小ぶりなスケールながらディスポーザー付、かつ、内廊下での水準ですのでリーズナブルでしょう。
駐車場は全22台で、平置は1台のみ、21台が機械式になります。
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