アトラス恵比寿景丘【設計もアーキサイトメビウスが携わった透明感のあるデザイン】2階46㎡9,198万円(坪単価655万円)

続けて、アトラス恵比寿景丘。

設計はアーキサイトメビウス、施工は前田建設工業です。

デザインももちろんアーキサイトメビウスで、代表の今井氏の名前が表に出ている物件になります。
ホワイトを基調としたシンプルなフォルムに部分部分で水平ラインと垂直ラインを紡いだデザインはアーキサイトメビウス(今井氏)の王道感のあるもので、基壇部の質感豊かな天然石やタイル使いなどもアーキサイトメビウスデザインの十八番と言えるでしょう。

ビール坂に面した北東面の中央にはガラスウォール(ダイレクトサッシ)を配置し、ガラスの透明感を際立たせているあたりも設計・デザイン共にアーキサイトメビウスが行っているがゆえでしょうか(アーキサイトメビウスは「デザイン監修のみ」を請け負うことが少なくないので、そういったケースではなかなか難しいところもあるのかなと)。

エントランスホールはこじんまりとしていますが、アーキサイトメビウスらしい瀟洒な設えで、建物をセットバックすることでエントランスアプローチを比較的奥行あるものに出来ているのも良い点でしょう。

小ぶりながらもエントランス周りにさらなるゆとりを感じたアトラス表参道アトラス青山レジデンシャルなどと比べるともう一声(インパクト)という思いもありますが、それらが平均以上のゆとりを実現していただけでこちらはスケールなりのもので違和感はないでしょう。

前回のアトラス恵比寿景丘

公式ホームページ
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お部屋は46㎡の1LDK、北東向き中住戸です。北東方向はビール坂の向かいに23階建のグランドメゾン恵比寿の杜などが聳えますので圧迫感は否定できません。
しかしながら、こういった低層階は特にビール坂沿いに設けられたグランドメゾンの豊かな緑がプラスになるポジションで、これはこれで魅力があると思いますね。

間取りは、そのビール坂に面した北東面の中央に位置しており、外観上も大きな意味のあるダイレクトサッシが最大のポイントになるでしょう。

足元付近から梁下までの高さあるダイレクトサッシが採用されており、こういった低層階は視線が気になるというデメリットこそあれど、40㎡台中盤のプランとしては稀な超ワイドスパンプランでもあり、柱の食い込みも少ない整ったものと言えるでしょうね。

オープンキッチンでない点や浴室が1216というあたりはちょっと残念です。ただ、近年の1LDKとしては大きな面積が確保されており、この地に相応しい豊かさを感じることのできるプランですね。

坪単価は655万円。低層階でもグリーンビューとなるポジションですし、40㎡台ということでグロスもそこまで嵩んでいないのでこのご時世なりに違和感のない水準だとは思います。上層階(44㎡のタイプでやや面積が小さくなるが大きな違いのないプラン)でもグランドメゾンの影響が残るため坪単価700万円そこそこですね。

ただ、40㎡どころか45㎡すら超えた1LDKとしては大き目のものになりますし、低層階だとそのようにビール坂からの視線の影響でこのワイドな開口部を十分に生かすことが出来ていないことを考えるともう少し抑えた水準(プチパンダ感のある水準)であってもおかしくなかったのかなという思いはありますね。

住宅ローン控除(登記面積で40㎡以上)を考慮した面積設定でもあるのでしょうが、グロスはだいんぶ立派よねぇ…。

設備仕様面は、20~50㎡台も多い総戸数57戸という小ぶりなスケールながらディスポーザーが搭載されているのはやはり70~90㎡台の高額住戸(高グロス住戸)あってのものでしょう。そのため、コンパクトをお探しの方でディスポーザーが欲しい方にとっては特に魅力があるでしょう。
また、それ以外も食洗機(20㎡台除く)、ミストサウナ、シーザーストーンのキッチン天板、トイレ手洗いカウンターなどに加え、LDビルトインエアコン(50㎡台以上)、廊下・洗面・トイレ床のタイル貼など単価帯なりの印象になります。

管理費は292円/㎡。小ぶりなスケールながらディスポーザー付の内廊下で300円/㎡を切っているということでかなりリーズナブルですね。一般的な物件であれば400円/㎡以上でもおかしくないでしょう。
ちなみに、管理形態も普通に「通勤」ですし、管理会社も普通に旭化成不動産コミュニティになります(建替案件などでは地権者の意向で比較的リーズナブルな金額で請け負ってくれる旧管理会社に引き続き依頼するケースもあります)。

駐車場は全13台で機械式になります。別途来客用の平置があります。

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